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恋に落ちた  作者: 群青さかな
13/15

高鳴

「ぷーーーっ!可愛い!!」



堪えきれず、吹き出してしまう私。



「なっ、なんだよー!そんな笑う!?」



顔を赤らめたまま、ちょっとふてくされる彼。



そしてそんな彼を、まるで可愛らしい小動物でも見守るような気持ちで見つめながらも笑ってしまう私なんだけど……



その中のもう一人の自分は確実に、小躍りしたくなるくらい嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちが入り混じって、混乱状態。



こんな時、もしも私が彼と同じぐらいの年齢だったら……もっと素直になれたのかもしれない、なんて考えが一瞬、頭をよぎった。




「さ、じゃあそろそろ出よっか」



そんな事をしているうちに二人の抹茶パフェやドリンクのグラスは空になり、ここからは私が彼をエスコートならぬ観光案内に連れ出す番だ。



そうそう、ここは私が払わないとね、と会計レジに向かうと、レンくんはそんな私を遮り足早にレジの店員さんにスマホを見せた。



「これで会計お願いしまーす(ニッコリ)♡」

(多分スマホ決済?よく分からないけど)




お店を出てすぐ、いたたまれなくなった私は笑顔でフォローする。


「ごめん払わせちゃって……次は私が払うね」



意外と背が高い彼の顔を覗き込むと、少しいたずらっぽく満面の笑みが返ってきた。



「いーーーのっ!俺が払いたいの!ただでさえマナさんに案内してもらうの申し訳ないのに、これぐらいしか俺のできる事ないでしょ?マナさんは気にしないで俺に任せてよ」



何だかドキドキする。


意外と紳士なんだなぁ……『可愛い男の子』だと思ってたけど、そういうところはリードしたいって……


何だか、勝手に振り回されまくってる。

勝手にドキドキ。



「あ、ありがとう」


「さっ、どこ行こっか!?俺はどこでもいいけどねー、マナさんと一緒ならどこでも♪」


「じゃ、お城があるから見に行く?ベタだけど」


「うん、行く行くー!」




歩きながら、ちょうど目的地のお城に寄るバスが現れたので、最寄りのバス停で乗車。


今度は私がバス代を払ったんだけど、レンくんは


「俺が払うって言ってんのにー!」


とちょっとプリプリ怒っていた(笑)。




そんなこんなでお城に到着。


本当は春に来たら、この場所は白や薄ピンクの桜の花霞に天守閣や門が覆われて凄く綺麗なんだけど……ま、しょうがない。



私達は、程よく混み合った門から、敷地内を巡った。


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