表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/94

第19話 レクサのギフトとレオの夢


マリの成人祝いのパーティーから4カ月程たった10月7日、季節は春の終わり頃の事である。

山裾やますその村であるステラ村の外の畑では青々と作物が育ち、これから夏に向かう空はうららかで日差しもそれほどきつくはなく、野生の動物達も子供連れが目立ち、おだやかで希望に満ち溢れた季節と言えるだろう。


しかし、ステラ村では少々事情が違っていた。

3日前に、南にある魔の森に駐屯している軍隊から1m以下の魔獣2000匹程がアビス都市圏に向かったという報告があり、大規模襲撃に備えてステラ村にも第2種2級警戒態勢が発令されていた。(文末参照1)

これにより、村は軍事体制下に置かれ、大人達は少しあわただしく動き回っていた。


第2種警戒態勢の発令、つまり魔物の襲撃は、ステラ村ではそれほど珍しくなく、魔の森が比較的近い事もあり、月に1,2度は3級レベルの警報が鳴り、数匹単位の魔物が村を襲うのはしょっちゅうである。

しかし、2級以上の場合は年に一度あるかないかで、実際に大規模襲撃を受けたとなると数十年前に500匹程度の魔獣に襲われて以降は発生していない。

つまり、魔物が大挙して押し寄せてくる事はめったにない。

人口がそれほど多くない村には、大規模襲撃がまず起こらないのは定説であり、大都市アビスならともかく、ステラ村も当初は全く危機感がなかった。


だが、意外なところで影響は現れ始める。

もう3日も第2種2級警戒態勢が解除されないのだ。

一番の問題は、空路が制限されて流通が止まっている事であり、軍事体制下では村や町への人の移動も簡単ではない。

自給自足が主なステラ村では、今のところ大した影響は出ていないが、村人は昼夜を問わず警備に駆り出されていて、このまま事態が続くと村人への負担が大きくなる。

そんな中でもステラ学園は休校になっておらず普通に授業が続けられているが、一旦村長の命令が下ると休校となり、ここが避難場所になるので、ある意味合理的かもしれない。

現在までに魔獣が見つかったという情報はないが、子供達は気楽なもので、普段と大して変わりない生活を送っている。


そんな中、ステラ学園の幼年部クラスにいるケン=マッケンジーは、机に頬杖を突きながら、休み時間の教室の窓から教会の方角をぼーっと眺めていた。

本日10月7日はレクサ=ヘリスの5歳の誕生日であり、今日は親と一緒に教会で神託を受ける特別な日である。

(レクサは今頃、神託を受けているのかな? 両親が忙しいから延期になったかな?)

普通に考えたら、警備主任であるレクサの父親と傭兵専業である母親は忙しいはずで延期だろう。

しかし、神託自体はそれほど時間がかからないし、その後の能力測定は両親が立ち会う必要などないのだから、彼の両親なら息子のギフトだけを確認して、さっさと現場に戻るかもしれない。

武闘派らしい価値観で、万が一の時にギフトがあるのとないのとでは、生存確率が違ってくると判断して、後は教会の人に任せているかもしれない。

今日レクサは学園を休んでいるので、その可能性が一番高いだろう。


(レクサもついてないよな。せっかくの晴れの日なのに)

ケンは親友であるレクサが気の毒で仕方なかった。

神託後には、誕生日を兼ねてのお祝いパーティーを開くのが普通だが、今すぐ警戒態勢が解除されてもレクサの両親は忙しくてそれどころではないだろう。

2日前に集まって話した内容では、ケンとレオは放課後にレクサの家に行き、お祝いパーティーに参加する予定になっていたが、したがってこれも中止だろう。

ただでさえ、ケンやレオのせいで色々と貧乏くじを引いているのに、一応大人の仲間入りの日に、この扱いは酷いと思う。

(早く放課後にならないかな。こんな気持ちじゃ授業に集中出来ないし)

今はまだお昼前の午前11時、後4時間近くがとてつもなく長く感じるケンだった。



ケンにとっては長い授業の時間がようやく過ぎ、待ち望んだ放課後がやってきた。

警戒態勢下であるので、ほとんどの子供達は今日も夕方までは学園に待機して、親の迎えを待つことになる。

親が夜の警戒に当たる子供は、今日はリーン先生と一緒に学園に泊る事になる。

そんな少しお祭り気分な状況も、さすがに三日目になると子供達にも浮ついた様子も無い。


昨日は大人しく教室に残っていたケンだったが、今日は前もってレクサの家に寄る事を両親に伝えていたので、今はレオが来るのを教室で待っている。

5分もしないうちに、レオが廊下から顔を出したので素早く立ち上がり、廊下に出て彼と合流する。

ちなみに、担任のボブ先生にもレクサの家に寄る事は報告しているので、呼び止められる事はない。

しっかりと気遣いが出来るようになったケンを馬鹿と呼ぶのは控えた方がいいかもしれない。


「レオ、行こうぜ」

「ああ、どんな結果が出たかな? やっぱりあいつの親みたいな戦闘系ギフトかな?」

「うちの姉ちゃんは、親のギフトとは関係なかったぞ」

「まあ、いいじゃんか。それよりパーティーが楽しみだぜ」

レオはやっぱり馬鹿返上とはいかないようだ。

ケンは、レクサの家に行けば分かる事にまで一々突っ込まない。

ギフトの件はともかく、パーティーは無いだろうなんて些細な事だから。


2人は学園からレクサの家までの道を並んで歩く。

村の上空には公用の飛空車が飛んでいて、いかにも軍事体制下らしい状況である。

「魔物はどこへ行きやがったのかな? もう三日目だぞ!」

いらついた声で。レオが不満を吐き捨てる。

ケンも同意見だったので、彼の横を歩きながら「ホント、魔物なんていなければいいのにな」と同意する。

確かに魔物の襲撃に関する警戒態勢が3日も続くのは、少し長いと言える。

奴らが魔の森から大挙して出てくるのは、人の住む場所への襲撃以外考えられないのだから。

ただ『託宣』と違って、いつどこを襲うかまでは解らないので、いたしかたない部分はあるが。


「レオの店は大丈夫なのか? 商売が出来なくて大変だろう?」

「ああ、でも僕んだけじゃないからな。まあ、パパは職人系と言っても戦えるギフトだからしゃあないぜ。ママのギフトは戦いに関係ないからまだいいけど。ケン、お前ん家はどうよ?」

「うちは両方とも戦い向きじゃないから、完全に雑用や仕入れ担当だな。逆に儲かってるかもしんないな。まあ、姉ちゃんがいれば別だけど、住民登録はアビス市だからな」

「アビスだったら、マリさんの出番はないよな。あそこは軍属がいっぱいいるしな」

そんな話をしている間に、レクサの家の前に到着した2人。


レクサの家は小さめの住宅で、2階建ての延べ面積30坪弱の、三角屋根で間口の少し狭い茶色いレンガと木で出来ている、地味だが可愛らしい感じの建物だ。

獣人の夫婦が住む、一般的な住宅だと言っていい。

玄関の木の扉をノックして、レオは大声で叫ぶ。

「こんちわー、レクサいますかー? レオだよ~」

2階の窓から顔を出したレクサが「空いてるから上がって」と叫び返す。

「わかったー、今行く」

ケンの言葉と同時に、レオは扉を開け家の中に入っていく。

その後を追いかけるケン。


2人はレオを先頭に、たまにしか来ないが、場所はしっかり覚えている家の中を進む。

階段を上ると2階に2部屋ある内の小さな方の部屋からレクサが出て来て出迎える。

「どうだった?」

気の早いレオの言葉に「まあ、入ってよ」と答える部屋の主の表情からは、何も読み取れない。


8畳ほどしかない部屋は、ベットと机と本棚と質素な家具が置いてあるだけで飾り気はないが、相変わらずきれいに整頓されていて本人の性格を表していると言える。

3人がそれぞれ腰を下ろすと、椅子に座ったレクサが、ベットに並んで座る2人に、机の上から測定用紙を取り出して渡す。

「約束だからね」

レオが受け取り内容を読むと、ケンも横から覗き込む。


「すげえじゃん、僕の4倍はある」

「本当に高いな、レクサ、これすごいよ」

レクサの最大魔力値は197、これは獣人族にしては非常に高い。

ここまで高いとあまり伸びないが、それでも過去の例から言って1割強は成長する。

これは特例を除くと、獣人の最高レベルと言っていいだろう

更に、魔素親和性を見てみると、おおよそ獣人の平均値を4%近く越えていて、特に気体との相性が非常に良く、人間族の平均近い数字はある。

一般的な獣人族の2倍近い数値はすごいとしか言いようがない。

自由魔素との親和性も2.5%もあり、これも人間族に匹敵する。

親友2人に手放しに称賛され、レクサも嬉しそうだ。


「ありがとう、でももっとびっくりする話があるんだ」

レオが思わず身を乗り出して目を見開く。

ケンも少し驚いて、口を開く。

「ギフトか! 当たりギフトだったんだな?」

ニヤリと笑ったレクサは話す。

「正解! クイズにもならなかったね」


そう言うケンとレクサを交互に見ながら、レオはじれったそうな声を上げる。

「なんだよ~、もったいぶらずにさっさと言っちゃえよ~」

「僕も早く聞きたいぞ、レアギフトか?」

2人にせっつかれて、レクサは説明する。


「戦闘系のダブルギフトなんだ。『狙撃』と『魔弾』、2つともありふれたギフトだけど、ちょっと卑怯なぐらい相性がいいんだよ」

2人は呆気にとられる。

戦闘系のダブルギフトなんて、物語の主人公、伝説の傭兵そのものである。

まさか、半年ほど前のレオの夢が現実になるなんて、何かの冗談じゃあるまいしちょっと信じられない。


レオはたまらず立ち上がり、両手でレクサの肩をつかんで揺さぶる。

「レクサ、僕のギフトと交換してくれ!」

「ごめん、それ無理だから。レオ、ちょっと落ち着こう、わかった、わかったから肩をゆすらないでよ」

何とか両腕を引きはがしたレクサだったが、レオは納得いかないのか立ったまま文句を言う。


「僕が前に言ったギフトそのままじゃんか。無茶苦茶だ、そんなのダメだ!」

地団駄を踏むレオを見かねて、ケンは後ろからシャツを引っ張ってベットに座り直させる。

「ギフトは女神様の贈り物なんだぞ。文句があるならは女神様に言えよ。だいたい、言ったもん勝ちじゃないんだから仕方ないだろ」

「わかってるよ、でも、何でなんだ? 僕もレクサも女神様にからかわれてるのか?」

興奮して涙ぐむレオを見て、レクサも顔をしかめて愚痴を言う。

「僕だって本当にビックリしてるんだ。レオの希望そのままだったから、始めは信じられなかったよ。それに、ぜいたく言うようだけど、戦闘系ギフトは僕の希望じゃないんだ。戦闘職は考えてなかったんだよ、学術系か職人系が良かったんだ。…父さんは喜んでいたけど、僕は、父さんや母さんみたいに戦いたくないんだ」


「ふざけるな! そんなの許さない」

レオは興奮して立ち上がり、今度はレクサの胸ぐらをつかみ上げる。

驚いたケンは、後ろからレオの胴に抱きつき、引き離そうとする。

「落ちつけよ、何でけんかになるんだよ。いいから座れよ」

本気で暴れれば体格差があるので止められないはずだが、レオはあっさりとベットの上に座り直す。

「わけわからん、レクサが戦闘職を嫌がってたのは、レオも前から聞いてただろ」

ケンも文句を言いつつベットに座り直す。


ブスっとしてそっぽを向くレオは拗ねてるように見える。

せっかくの日に、こんな感じの悪い態度をケンは許せなかった。

「だいたい、ギフトの交換なんて出来る訳ないだろ。レオだって『服飾』は優秀なギフトだって解ってるよな。『振動』とか『浮遊』とか『保温』とかみたいな外れギフトや『盗み』みたいなクズギフトならともかく、職人系の当たりギフトなんだから文句を言うなよ。だいたいレオは年上なんだから、ちょっとは我慢しろ!」(文末参照2)

内容はともかく、その言い方にむかついたレオは「年下なのに、生意気な事言うな!」と文句を言ってケンを突き飛ばす。

ベットの上に転がされたケンは、むかっとして、つかみかかったが、レオの顔を見て突き飛ばすのはやめた。

彼の顔が辛そうで、唇が震えていたからだ。

そのままベットの上でにらみ合う2人を見かねて、レクサが話しかける。


「文句があるならはっきり言いなよ。レオらしくない」

レオは、ケンの手を振り払うと、ベットの上に座ったままうつむき、相手の顔も見ずに絞り出すように話す。

「レクサが傭兵や軍人を嫌がってたのは知ってるよ。将来の事なんて3人で何度も話したんだ、そんなの全部知ってる。僕が伝説の傭兵だったけど職人になって、ケンが勇者になって、レクサは学者になるんだろ? 伝説の傭兵になれるかもしれないのに、学者や先生になりたいいんだろ。だったら戦闘系のダブルギフトはどうなるんだ? 外れギフトになっちゃうんじゃないのか? せっかく女神様がレクサにだけくれた贈り物なんだぞ。それなのに、学者になるとか職人になるとか言ってるレクサは馬鹿だ! そんなんじゃ後悔するぞ。後悔するのに学者になったら絶対ダメだ! それでも学者になりたいんだったら僕がダブルギフトを使う。ギフトの交換が無理なんて誰が決めたんだよ。女神様に頼めば出来るかもしれないじゃないか!」

なんとも荒唐無稽こうとうむけいな意見だが、レオが伝説の傭兵にすごく憧れていた事をケンもレクサもよく知っている。

だから笑い飛ばす事も出来ず、部屋には沈黙が流れ、3人の視線は彷徨さまよい交わらない。


それに、戦闘系のダブルギフトが外れギフトになると言う部分だけは納得できる。

例え優れたギフトであっても、使わなければ意味がないのだから。

ケンの見た感じでは、自分の夢である伝説の傭兵になれる親友が、いかにも迷惑そうに、その可能性を捨ててしまう事が、レオには我慢ならないのだろう。

それでもケンは思う。

レクサの人生はレクサの物だから、レオの意見は押し付けだし、自分勝手な言い分であると。


長い沈黙を破ったのはレクサだった。

彼は椅子に座ったまま背伸びをして、その後に姿勢を正すと、深呼吸か溜息かも分からない深い息を吐く。

「まさか、レオが調停者様と同じ事を言うなんて思わなかったよ。やっぱり僕の方が変わっているんだね」

ケンは、そんな事を言う親友の顔をじっと見て、彼の心を気遣うように、あえて否定的な意見を言う。

「そうかもしれないけど気にするな。確かに戦闘系のダブルギフトはすごいけど、それ以外は僕の姉ちゃんより下なんだ。レクサも人間族には魔術ではかなわないって言ってたじゃないか。レクサは戦闘系ダブルギフトだけで戦闘職に決めるのか? 学者になるのがレクサの夢だろ。それがダメでも、先生になりたいって言ってたじゃないか。無理矢理いやな事をするなんてダメだ。夢をあきらめちゃダメだ。そんなのは戦いじゃないよ。レクサがレクサじゃ無くなっちゃう」

レクサは少し驚いたように話す。

「僕の夢は、ちっぽけな夢だよ。…でもありがとう。きっとケンだけだね、ダブルギフトより夢の方がいいって言うなんて。それに、調停者様に言われたんだ、『納得できないならやめなさい』って。だから、小さな夢でもあきらめるつもりはなかったんだ。でも、ケンに言われて初めて気付いたよ。僕は君の姉さんより戦闘では上かもしれないって。あのマリさんに、体力以外で勝てるのはすごい事だって思う。だからレオが新しく職人を目指すみたいに、戦闘職が僕の新しい夢になるかどうかをもっと真剣に考えてみる。今は無理だけど、父さんや母さんと、ゆっくり話してみたいし」


レオは顔を上げて、熱い声で語る。

「約束だぞレクサ。夢をどうしたらいいか真剣に、もっと真剣に考えるって約束しろ。伝説の傭兵や女神様に恥ずかしくないくらい真剣に考えるんだぞ!」

「ああ、約束するよ。レクサの夢に恥ずかしくないくらい真剣に考える。ケンもありがとう、僕の夢を大切に思ってくれて。それと、やっぱり僕のギフトはすごいって理解出来た。でも、やっぱり戦闘職は嫌だし、僕は弱虫だから、レオには悪いけど伝説の傭兵にはなれないと思う。だから、軍人や傭兵になる可能性は低いって思ってる。それと、真剣に考えてどうしたらいいか解らなくなったら、みんなで相談に乗ってくれるかな?」

「ああ、レクサ当たり前だ。それと、レクサは弱虫じゃない」

ケンは立ち上がり彼の肩をたたく。

「レクサが真剣に考えるなら、それで構わない」

レオも立ち上がって、逆の肩を叩く。

レクサは嬉しそうに笑った。


その後は、レクサがダブルギフトの説明を2人にしたり、3人で馬鹿話をしたりして、いつものように盛り上がる。

ケンの予想通り、お祝いパーティーは開かれず、2人は暗くなる前に自宅に帰る事になった。

第2種2級警戒態勢が解除されないまま、10月7日の春の夜は更けて行く。

今はまだ、魔の森から来た魔物の行き先もレクサの将来の行方も何も決まっていない。



設定および解説

(1)魔物や災害や人災等の備えについて

住民の生命や財産に被害をもたらす事件に対応する為に、行政の長はそれぞれの事情を判断し、非常事態宣言か警戒態勢を発令する。

非常事態宣言は『託宣』スキル持ちによる情報から判断されて発令される。

第一級から第三級まであり、リンダ連合市国の場合、第一級は都市圏の主要都市の長が発令し、国家総動員体制で事態の収拾にあたる。

第一級非常事態宣言が発令された地域の住民は従軍義務が発生する。

第二級非常事態宣言が発令された地域は軍事体制下となり、住民の権利が相当制限される。

第三級非常事態宣言は、軍が駐屯しない場合も多く、住民は行政の指示に従う義務を負う。


警戒態勢は、それぞれの行政の長による判断のみで発令される。

第1種から第5種まであり、第1種は戦争やテロ、第2種は魔物関連、第3種は自然災害、第4種は伝染病や犯罪、第5種はそれ以外の場合とされ、それぞれに対応が違う。

被害の予測の指標はその後に続く1級から3級がそれに相当する。

1級は総動員、2級は軍事体制下、3級は行政の指示に従う義務を負う。

今回の第2種2級警戒態勢の場合は、村長が発令し指揮を取っている。

軍を呼ぶ事も出来るが、この程度の脅威の場合はステラ村の村人のみで対応する。

ただし、実際に魔物が襲ってくる可能性が高ければ、軍が対処する。

大した脅威も無いのに、村長の要請で軍を呼んだ場合、食費等の経費の一部を負担する必要がある為に、ステラ村の様な小さな村ではほとんど自力で対処する。


(2)外れギフト、クズギフト、ギフトの交換について

『振動』とか『浮遊』とか『保温』は、魔術の行使は簡単で、安価な魔道具や魔術陣で再現できます。

したがって、外れギフトと言われています。

せっかくのギフトが、たいして役に立たないのは人生外れですから。

クズギフトは社会的に問題があるギフトです。

『盗み』とか『透明化』とか『混乱』とか『怠惰の歌』とかです。

意外にオリジナルギフトが多いです。

女神様が世界の管理システムのバージョンアップをするたびに、これらのギフト持ちは減ってきています。

ですが女神様も含め、管理者は人に多様性も求めている為、根絶はされないでしょう。

ギフトの交換については、確かに女神様なら可能ですが、管理システムに深刻な影響を及ぼしかねないから、やってはくれないでしょう。

まあ、女神様が人に関わるのはよほどのことなので、個人の希望をいちいち聞いて要望に応えるなんて事はしません。

これは、女神様の性格と言うよりは、管理者達の取り決めによる物です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ