アオバ3
朝食を食いきった俺は、使った食器を洗い片付けを済ませて、俺の監視官が起きるまでソファーに座りゆっくりと小説を読んでいる。
今日は、『死と絶望、それと少々の闇』という復讐モノの小説だ。
俺は、ろくな勉強を8歳の時まで出来なかったが、俺達を改造したヤツが1日三時間位は勉強させてくれた為に字の読み書きは、できるようになった。
寝そべって読んだり、ひじ掛けに背中を預けながら読んだりしてあっという間一時間がたったけど……起きない、俺の監視官が起きない。
約束の時間は、八時半だぞ! 今、もう、七時五十分だぞ。
仕方ない、起こすか……
あんま行きたくないんだよな、だって電子時計を三個やってさらに、アナログな時計を五個も使ってうるさいのに今現在、鳴っているのにも関わらずぐっすり眠っている。
仕方ない、喉の使うか。
間に合わせる為とはいえ、これ使うと喉が渇いて水分取りすぎてトイレに行きたくなっちゃうのが、欠点なんだよな。
俺が、口を大きく開けたが、何の音も聞こえない。
だが、俺の監視官は耳を両手で塞いで起き上がった。
何したかって、簡単だよ。
人が不快だと思う音を監視官だけに聞こえるように喉に入れられた『厄災宝』を使って出しただけ。
「何するのよアオバっち! 今日、非番でしょ!」
あー、忘れているは、このダークエルフでロリ巨乳のフェレイさんは……
俺もずぼらだけど、この人よりかは、ましだと思う。
「今日、呼び出しあったじゃないですか!」
「……あー! そうだった。なんで起こしてくれないのアオバっち!」
いや、こんだけやっても起きないあなたが悪い。
というか、ずっとスルーしていたけど、俺の事をアオバっちって呼ぶのやめてください。
「着替えるから、待ってて!」
俺を部屋の外に押し出して部屋を閉めたフェレイさんを横目に俺は、朝ごはんを作ろうとキッチンに向かう。
どうせ時間もないし軽くつまめる物でいいか。
……と言いつつ出すのは、俺が朝食べたとき卵にベーコン入れて焼いたヤツをサンドイッチにしたのだけどね。
着替え終えたフェレイさんが慌てた様子で出てくる。
とりあえず、こっちは、出来たから行きますか。
俺達は、玄関で靴を履くと、フェレイさんが壁に付いたモニターに数字を打ち込んだ、この時にサンドイッチを渡したら、慌てて食うフェレイさんを尻目に俺が、ドアを開ける。
そこに広がっていたのは、薄暗い明かりに照らされたデスクとソファーと紙の資料がファイリングされたファイルが置かれた棚が無数にあるなんとも暗い地味な部屋に着いた。
ここが、俺の今働いているところであり、ある種の俺達の監獄のようなものだ。
元々、この国では、『厄災宝』の所持は申請をすれば、認められているが、使用は、固く禁止されているだが、隠れて使うヤツがいる為に“目には目を歯には歯を『厄災宝』には『厄災宝』を”という精神で生まれたのが、この部署だ。
ちなみに、俺達の体の中にある『厄災宝』は、勿論申請されて、国内にある『厄災宝』のリストに登録されているが、俺達の『厄災宝』は、治外法権で使用を禁止されていない。
ただし、使用には、細心の注意が必要だけど、一部のヤツは、一切気にせず使うけど……
「……ふぅ、ギリギリ間に合った!」
俺が部屋に立て掛けられているアナログ式の電波時計を見ると時刻は、八時二十五分を指していてギリギリ間に合ったけど、そもそもの原因は、フェレイさんにあるんだが。
そう考えたら、少しだけキレたくなる。
「そういえば、今日はウチら以外非番だったね!」
いや、後々にベルーナとその監視官が来るはずだけど、今日の朝、あんな事があったから、流石に遅くはなると思うけど、それよりも……
「早く行きましょう。ただでさえギリギリなんですから!」
「そうだね!」
俺達は、部屋の奥に向かうとそこにあったのは、重厚感漂う鉄製の薄い扉があった。
いつ見ても、簡単に壊せそうなのに、びくともしないし傷は、沢山あるけどそれでも、壊れないのは、流石、貴重な金属と『コレテア』にあった『迷宮』産の金属との複合合金だけは、あるは。
俺が、扉を開けるとそこには、一面真っ白な壁に二つの扉があった。
片方は、金属製の扉で、もう片方は、古めかしい感じがする木製の扉があった。
俺達が用があるのは、木製の方の扉だが、一応後で金属製の方の扉の所にも行こう。
俺にとって……いや、俺達にとっては、切っても切れないアイツがいる部屋だからな。
俺が木製の扉だが開けると、そこに広がるのは、ザ·お偉いさんが使うような椅子と机があり、その横には、二人位が座れる長さのソファーとソファーと同じサイズの机があるザ·お偉いさんの部屋って感じがする部屋に入った。
俺達が部屋に入ると、俺の胸に違和感を感じた。
「久しぶりだねアオバちゃん!」
俺の自分で言うのもあれだが、無駄に大きい胸を何かしらに揉まれている嫌な感覚が全身を走って、後ろを向くとそこには、小学生位の男の子のようなエロ河童がいたが、俺は躊躇わず拳を振るが、空振りしたと思ったら今度は、尻の方に嫌な感覚がして、回し蹴りをしたが、空振りして腹が立ってきてついつい、喉の『厄災宝』を使ってしまった。
「やっぱり、すごいね君の『厄災宝』は!」
俺の胸と尻を揉んだこの人が、この部署のトップであり、もし、この施設が攻められた時の最終防衛ラインである瀬川 泰臣という男だ。
ただし、瀬川は、見た目は、人間で中身は、おっさんだが、人間ではない。
彼と彼の隣にいつもべったりくっつくように立っている俺やベルーナよりも大きい胸を持っている女、名をサフィルと言うのだが、彼女は、基本俺達の前では、あまりしゃべらないのだが、泰臣と二人の時は、饒舌になる。
なんで、俺が知っているのかって、たまたまその瞬間に出くわしたからだ。
ちなみに、物凄く嫉妬深く、ちょっとだけヤンデレ気質があるさっきも、泰臣が俺にセクハラしていた時に、俺を怨み呪うような目付きで見てきて、怖かった。
残念美女だが、優秀なのには、変わらない。
どこかの、遅刻魔に比べたら……
話を戻すが、泰臣とサフィルは、実は、人造人間で、泰臣は、魔物やら獣人の身体の一部なんかを身体に加えて造られた人造混成人間で、サフィルは、武器主に銃や暗器等身体全体が武器になり、さらに、その全てが魔法の力が込められている魔法武器になるように造られた人造魔法武器人間だ。
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