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第十一話 寂しくなった懐

こんにちは、癖が監禁、拘束、メリバなどの主です。

いや〜、いいですよね!(圧)

もしかしたら書くかもしれません。

まあ、あったとしたらifストーリーになりそうですね。

じゃあ、どうぞ!

主人公 卯月 琥珀

牡羊座  牡羊 ゆず

双子座 兄 双葉 遥斗

    弟 双葉 律

獅子座 獅子 レオ

乙女座 乙女 春

牡牛座 牡牛 蓮

魚座 魚 玲


ーーーーーーーーーー琥珀目線ーーーーーーーーーー



店から追い出され、僕達は、立ち尽くす。


「本当に追い出されちゃいましたね。」

律くんが残念そうに呟く横で、玲さんが楽しそうにあごに手を当てた。


「ねぇ、委員長くんって何時までバイトなのかな?」


「えっ、玲さん、まさか.......」

遥斗がそう引き気味に声を出す。


「近くに公園があるよね。そこで待ち伏せしない?」

玲さんが冗談つかずの顔で言う。


(やっぱりここの二人かな!待ち伏せ、良い!!尊い!)


「いいですね!」

真っ先に律くんが食いつく。

(律くん意外とグイグイ行くなぁ。良いなぁ!)


「まあ、俺も予定ないしいいよ。」


「俺も!」

レオさんと蓮さんも苦笑しながら承諾する。

(玲さんにいつも振り回されてるのかな?やっぱ良いな!)

僕の語彙力が消失しかけているころに、みんなで公園に移動した。




それから一時間後。


制服でメイクを落とし、眼鏡をかけた春がくたびれた様子で店から出てきた。

周りを警戒するようにキョロキョロと注意深く辺りを見回している。


「あ、出てきた!」

僕達が一斉に立ち上がると、「うわぁ」とあからさまに嫌そうな顔をしながらも渋々とこちらに近づいてくる。

(逃げ出さないあたり、律儀というかなんというか。)




「え、一時間も待ってたの?」

春が、心底呆れたようにため息をついた。

「まぁ、立ち話もなんだし。あ、バイトお疲れ様。」

レオさんが、さっき買ってきたまだ冷たいジュースを渡す。

それを受け取ったら、なんだか毒気が抜かれた春は、素直に座った。


「ねぇ委員長、さっきまでのあの完璧なメイクと衣装、自分でやったの?」

玲さんが楽しそうに身を乗り出すと、春は目をあわせたくないのか、ジュースの缶で顔を隠すようにしてそっぽを向いた。


「……仕事だから当然でしょ。別に変なことしてないし。」


「いやいや、めちゃくちゃ似合ってたよ!琥珀くんもそう思うよね?」

律くんに振られて、僕は大きく首を縦に何度も振った。


(うんうん、いつもの真面目な眼鏡姿もいいけど、バイト中とのギャップが凄まじすぎて直視できなかったよ……!尊すぎる!)


「……二人とも、ニヤニヤしながら見るな」


春は眉をひそめて眼鏡の位置を直したけれど、耳の先がほんのり赤い。

レオさんと蓮さんも顔を見合わせて「まあまあ」と苦笑いしているけれど、春のバイト先でのプロ意識には、みんな感心しているみたいだった。


「そういえば、なんであそこでバイトしてるの?」

玲さんの質問にジュースを飲んでいた春くんは、びくっと肩を震わせた。


「それ、言わなきゃだめ?」

少し、哀しげな表情をしながらそう聞いてくる。


「.......まぁ、言いたくないなら言わなくていいんじゃない?」

蓮さんが、暗い雰囲気をかき消すかのように、明るくそんなことを言う。


「それもそうだね!」

レオさんがすかさず乗っかる。


(よし、ここは僕も乗っかって.......!)

そう思った時、

ぐぅ〜、と静かな公園に小さなお腹の音が鳴り響いた。

誰のお腹かと思ったら、赤くなってお腹を押さえる春と目が合った。


「1時間も待たせたんだから、みんなでお腹空いちゃいましたね! ファミレス行きましょう!」

律くんの提案に、みんなで春を囲んで歩き出す。


着いたファミレス、通称シャイゼリアで、みんなで席につき、とりあえずみんなで食べられるフライドポテトと、ドリンクバーを注文し、一息つく。

(あ、ここ前何時ぞやでゆずといったところだ!)


「はぁ.......お腹空いてたから助かった。ありがとう。」

春が、ジュースを飲みながら、少し表情をやらわげる。

(あっ、尊い!素の顔で見せる笑顔、尊い!)

と、僕が心の中で噛み締めていると、ファミレスのドアがチリンチリンと鳴る。


「ドリンク取ってくるな。」


「あ、僕も!」

さすがに一人で全員分を持ってくるのは、大変だろうと立ち上がったが入口を見て固まってしまった。


「……ゲッ、ゆず!?」


「ゆずって、同じクラスの牡羊 ゆず.......?」

春が、一瞬で顔を青くする。

私服姿のゆずが、店内を見回している。


「やばい、ゆずに見つかったら『なんで委員長がこんな時間にみんなとファミレスにいるの!?』って絶対に問い詰められる……!」

焦る春を隠すように、レオさんと蓮さんがサッと手前の席に座って壁になり、律くんが「春くん、机の下へ!」とテキパキと指示を出す。


(みんなのチームワークがすごすぎる……! っていうか春、隠れ方が小動物みたいで可愛すぎるんだけど!?)

僕が悶絶しそうになっていると、ゆずがこっちに気づいてしまった。


(あぁ、こっちに来ないでくれ!さらにややこしくなる.......!)

だが、そんな僕の願いも虚しく、こっちにずんずんと向かってくる。

そして、目の前に来て一言。

「なにやってんの?

 卒業生の三人、双子もいると、、、、

 いや、ほんとになにやってんの?

 一人机の下にいるし。」

(バレてた〜!めっちゃバレてた!

こうなったらいっそ.......!)


「実は、かくかくしかじかで!」


「なるほど.......んで、かくかくしかじかってなに?」


「あっ、伝わってなかった?!」

(おかしい、ギャグものだったら間違いなく、伝わってるのに!)


「冗談だって。要は、委員長がメイドカフェで働いてるところを偶然目撃したってことだろ?」


「そうそう、そういうことだよ~!」

(まぁ、たまたまではないけどな。)


「で、その秘密を僕にも共有させた……と。おい、ふざけんな。僕なんも関係ないんだけど!?」

「まぁ、ここに来たのが運の尽きだったってことよ。」


「はぁ、まあ要は黙っていればいいんでしょ?

 .......あ、奢ってくれるならいいよ!」


「えぇ、、、、いいよ。」


「わーい!」


僕の懐が寂しくなる代わりに、仲間を一人手に入れた!

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