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第十話 メイド その2

めっちゃ頑張りました!!

まぁ、前回投稿が遅れたお詫びです。

主人公 卯月 琥珀

牡羊座  牡羊 ゆず

双子座 兄 双葉 遥斗

    弟 双葉 律

獅子座 獅子 レオ

乙女座 乙女 春

牡牛座 牡牛 蓮

魚座 魚 玲



ーーーーーーーーーー乙女 春目線ーーーーーーーーー




地獄のような交流会が終わって、ほっと安堵しながらバイト先に向かっていた。

(ああくそ、本当に疲れた。まじで、なんなんだよ、あいつら。しばらくアイツらの面見たくないわ。まぁ、会うほうが珍しいだろ。)


「こんにちは。」

いつも通りメイドカフェに入り、『桜』の姿に変身する。

(いつもよりメイク上手く出来たかもな。)

そんな些細なことに喜びつつ、表にでると、早速指名が入る。


なんか店の雰囲気がいつもと、違うなと思いつつ、営業スマイルを貼り付けいつも通りの挨拶をする。


「こんにちは、桜です!よろしくお願いし.......っ、ます。」

挨拶が詰まってしまった。だが、しょうがないだろう。

(な、なんで、こいつらがここにいるんだよ?!意味わかんないだが!?ふざけんなよ!しばらく、会いたくねえって思ったばかりなのに!)

なんとかいつも通りの笑みを見せつつ、取り繕う。


「ん?気のせいかな?」

(え、嘘だろ、バレたわけじゃないよな?! 怖いって!)


「では、メニューが決まったら、またお呼びください。」

これ以上、長居したらボロが出てしまいそうなので、さっさと裏に避難することにした。

(だけど、どうしようか。いっそこのまま早退して、いや落ち着け、まだバレてないはずだ!ていうか、バレないでくれ!!)


パニックになりつつ、右往左往していると、メニュー表を渡し忘れたことに気付く。

(あ〜、渡しに行かないと、、、はぁ。)



いやいや思いつつ、重い足を上げ、アイツらの元へ向かう。


「いや、だからあのメイドさん委員長ですよ。」


(、、、、っは?

 おわったー、速攻でバレてる。ってかなんで知ってんだよ。)

自分の正体を勝手にバラされ、怒りなんかよりも先に諦めと絶望が押し寄せてきた。

とりあえず、問い詰めるか、と口を開きかけたその時、

「えっ、めっちゃメイク上手くね?」

そんな中突如、言われた言葉に少しだけ、、、、ほんの少しだけ嬉しさを覚えてしまう。いつもはこんなこと言われないからだろうか。喜びを噛み締めていると、卯月と目が合った。


「お前さぁ、なんで知ってるんだよ。」

反射的にドスの効いた地声が出てしまう。


それに対して卯月は青白い顔をして目が不自然なほどに泳いでいる。

(自業自得だ、ざまあ見やがれ!)


「え〜、この子がほんとに委員長くんなの!?

すっごい可愛いじゃん!メイク上手いね!

やっぱ、連絡先交換しない?」

突然玲さんに褒めちぎられ、そのままするっと口説かれた。

(急に詰めてくるな、こいつ!)

思っていることは冷たいはずなのに、何故か顔は、暑く火照っていた。

そして動揺が表に出てしまう。


「いや、あの……マジでバイト中なので、さすがに……っ」


(なんだ、この気持ち悪い声は〜!)

必死で熱くなった顔をメニュー表で隠し、動揺を隠そうとする。けれど次の瞬間、双子の律にメニュー表をすっと下げられ、それも叶わなくなった。


「同一人物ってわかんなかった!すごい!

 どうやったら、そんなことできるんですか?」

やけに純粋な瞳で見つめられ、言葉が詰まる。


「いつから始めたの?」

「どこのコスメ使ってるの?」

「なんでここにしたの?」

そんな双子の弟を皮切りに、質問が次々と降ってくる。


「あの、その……っ! か、勘弁してください! っていうか帰れ!」

なんとか質問攻めを打ち切り、内心で(おっ、帰ってくれるか?)と期待したときだった。


「でも、僕委員長くんの、可愛い姿もっと見てたいな。」

玲さんがふっ、と微笑みながらそんなことを呟く。

そんな気恥ずかしいことを言われ、とっくの昔に限界を迎えていた表情筋が保てるはずもない。

「なぁっ?いや、ばっ、、、、うぅ」

変な声が漏れてしまった。

(さ、さすがにこれ以上はまずい!)


「と、とにかく今日のところは帰ってください!」

半ば無理やり、彼らを店から追い出すことに成功した。

(はぁ、良かった。まじで良かった。)


割と大きい声で会話していたにもかかわらず、周りの注目が集まらないことに多少の違和感を抱きつつも、まずはまだ赤い顔をどうにかするべく、慌てて裏に戻っていった。

今思ったけど、タイトル数字と漢数字使い分けろよ、わたし。

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