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8 閃光
決めた。
まずはパチンコして、
勝ったお金で旅行して、
グルメして、
またパチンコを打つ。
資金は二〇万円
へそくりの半分だ。
これが消えてしまわぬように、
そして、いつでも自宅まで帰って来れるよう残高と睨めっこして、パチ旅をしよう。
ところでこの二〇万円と言う金、
どれだけの価値がある金なのか?
朝から晩まで負けまくったら、
わずか一日で溶かしてしまう金。
動画で見ている限りパチンカスたちは、貨幣価値を見失ったかのように栄一くんや諭吉くんを次々と投入口に流し込み、それが一〇枚オーバーになる時もある。
つまり、この計画は早ければ一日ないしは二日で終焉を迎えてしまう危険な遊戯とも言える。
いつもはパチンカーに気に入ってもらえる台作りをして来たつもりだが、これからしばらくは、その真価を試して回る時間かもしれない。
私の自宅から近いパチンコ屋は、パチンコ離れが進み、体力のない店から潰れてゆく弱肉強食の時代を迎え、遊戯とは名ばかりの高齢者たちの憩いの場と様相を変えながら最後を迎える。
こんなパチンコ店から遠慮なしに利鞘を生み出し、利鞘で生活をする目論みを掲げよう。




