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オワコンだって? 喧しいわい!  作者: ぱちざえもん!
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15/17

15 確率演算

 さぁ、反撃開始や!

 

 右打ち開始、ロングST145回転で1/99を引く確率の勝負!

 そう、確率の勝負である。

 ドドン!

 

 通常はエキドナ背景で図柄を揃える勝負だ。

 ふと気がつけば、左の台でおばちゃんが座っていて、俺の台の熱い展開をチラチラっと横目でみていた。

 そして、大当たりになると、何度も頷いている様子がチラリと見えた。

 「頷く」とは、どのような状況設定により起こりうる心霊、いや失礼! 心理現象であるかを、パチ歴10年オーバーの俺が、独りよがりに解説するとしよう。

 ドドドドドドドド……ドドン!

 

 この頷(﹅)き(﹅)の根源は、数学的演算により説明がつくんだ!

 数学的と言う言葉がわかりにくいとやじられる方も、まあ、俺の話を聞くがいい!

 順を追って……世界線を超えて……。

 ファーハッハァ……エル・プサイ・コングルゥ(笑)

 いやぁ、シュタゲ、いい作品だったなぁ! 

 あっ、パチンコ台もあったな!

 ドンドン!


 このおばさんの挙動についてハッキリしていることがあるんだな。

 おばちゃんは、このリゼロ2の大当たりの鉄板的流れを何度も体験していて、紛うことなき理想的展開を確信したための頷きであり、かつ、俺に対していい流れが来ているじゃん! と言う頷きである。

 とどのつまり、展開的に当たるべくして当たったことを、案に示唆しただけのことに過ぎない。

 それがパチ屋にいる常連おばちゃんであり、あちこちの台の癖を、管理しているかのように見回っているのであろう。

 おばちゃん、首のヘルニアには気をつけるがいい。

 ……エル・プサイ・コングルゥ。

 ドンドン!

 

 さてさて、お楽しみはここからである。

 パチンカー改めパチンコ野郎というものは、オカルト、つまり験(げん)を担ぎたがるもの。

 世に出回るリゼロオカルトについてユーチューで見たことあるものは、三種類のSTモードの使い分けなるもの。

 しかし、リゼロ2のモード変更って、本当つい最近知ったんですけどね!

 ドンドコドン!

 

 裏ボタンなのか、はたまたメインボタンでモードが変わるサミーの北斗の拳シリーズや三洋の海物語シリーズは「モードを選択してくれ」とか「メインボタンを押すとモードがいつでも変わる」ため、モードについては何の迷いも起こらないが……リゼロはその選択でつまずく。

 いや、俺だけがつまずいているのかも?

 どどん!


 大当たり中にモード変更の示唆がないんだ。

 シュールな作りなのか、このモード変更が左右ボタンで変わることに気がついたのは、大当たり経験を積み重ねたリゼロ2の熟練工になってからであったな。

 それはキュートな設定のエミリアとレムモードにモード変更できるんだ。

 ドドン!

 

 それにカスタムも前作鬼がかりバージョンから引き継がれた先バレや違和感モード以外に、落ちブル(ボタンが落ちてバイブする出玉3000発示唆)や先バレ信頼度アップ(保留玉図柄の信頼度が数値化される)、更にはドナプル(盤面右下の小型役物のエキドナが小刻みにプルプル揺れる)が選択できるのだ。

 ドン!

 

 カスタムがあり過ぎて、まるでドーナツ屋のショーウケースを前にアレコレと選びかねる忍野忍を連想してしまうのは、俺くらいなものか?

 化物語もパチンコ台で出ていたな。

 ドドン!

 

 こう言う局面に心強い言葉を送ろう!

「汝よ、迷ったらフルカスタムじゃ!」

 まあ、オカルトでも何でもなく、カスタムと言う大当たりをしたものだけに与えられる至極の特化演出なのだから、まずはありがたくフルカスで試してもらいたいと言うことなのである。

 ドドドン!

 

 またまたウンチクが先行してしまったが、集中しろ! 

 エキドナモードでフルカス145回転のSTカウントダウンの開始だ!

「ドン、ドン、ドン……」

「120回転、まだまだまだだ!」

「ドン、ドン、ドン……」

「100回転、おらおらおら!」

「ドン、ドン、ドン……」

「80回転、おいおいおい!」

「ドン、ドン、ドン……」

「68回転、ストップストップ!」

 いつものことだが、STの折り返しの73回転で小休止して流れを変えるため、汗ばみながら握るハンドルを解放する。

 73回転で止めるはずが、打感でいつもずれ込み、いつも半分のところで止められない。

 ドドン!

 

 さてさて、どうしたものか?

 完全なる小休止は、大当たりして銀玉が全て払い出せるまで(P機とe機のうちP機は大当たり中の銀玉の払い出しが遅い)の間に使うことが多いが、俺のようにST中でも小休止させる野郎たちも多いはず。

 流れを変えたいのか、タバコやトイレ休憩を交えるのだ。

 これもオカルトであろう。

 ドドン!

 

 そしてここからが面白い。

 人によってはハンドルを握り続け、大当たりをひたすら頭を垂れて願う若者。

 40回転付近で再度駆け抜けが怖くなってハンドルを離すものがいる。

 しかしだ、俺はそんな臆病にはならない。

 こんな時は、またまた慶次になりきり、

「負け戦こそ面白い!」

 なんて強気で、いや、

「当たってくれ!」

 と懇願するような気持ちで、敬虔な信者のように祈るんだ!

「普通の確率でいいんだ! その確率なら当たれるはずなんだ! 頼む! 来てくれ!」

「ドン、ドン、ドン……」

 あと20回転、

 ダメなのか?

「ドン、ドン、ドン……」

 あと10回、

 ダメか? 

 頼む!

 あと7回、

 ヒーッ! 

 7でダメか!

「5、4……」

 カァー、

 終わった……。

「2、プチーン!」

 お、落ちた?

 ボタン、ふるってる!

 さ、プレミアム3000ボーナスだ!

 ギリギリ、

 神のイタズラか?

 終盤の当たりやめてくれよ。

 心臓に悪過ぎるぜおい。

 が、

 スプラッーーーシュ!!! テヘ。


 リゼロ開始時13000発に上乗せ成功!

 この時点で画面表示では出玉6000発だ。

 5000発くらい呑まれていたから、

 500発から1000発の間くらいか?

 1500円から3500円くらいの上乗せ成功!

 ドドン!

 

 そして、大当たりの上乗せも画面フリーズでプラス1500発だが、ここは無理か……あぁ。

 ドン!

 

 そのあとは145回転を一気に駆け抜けてしまい、ラッシュ終了。

 ドドン!

 

 隣のおばちゃん、さっきの落ちブル当たりで、どっか消えてしもうたわ。

 頷きとは裏腹に、心は他人の勝ちを見ていられる程ゆとりはなかった、そう言うことなんだろう。

 ドン!

 

 気づいたらもう一時半やないか?

 ラーメン屋がしまっちまうやんけ!

 急いで食いに行こか!

 ドドン!

 

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