12 強欲
ブラックアウト
「プラ海」とは何ぞや?
正解かどうかは不明であるが、大海物語4シリーズまで半透明のパールボタンだったのが、5シリーズから透明の樹脂製ボタンに変更されたが、そのボタンがチャチく見えたことからプラスチックボタンの海物語と皮肉られ、プラ海と呼ばれるようになったと聞く。
「何はともあれ実戦勝負だ!」
ハンドルを右手で右に捻り、銀玉は絶え間なく打ち出される。
「さぁ、125玉/500円で目指せ10回転!」
保留ランプが点灯し続ける。
「入る、入る、この台まわるわ……おぉ、11回回っているではないか」
1000円で22回と言うことは、10000円で220回転と言うことで、これこそ出るか出ないか、デッド・オア・アライブ!
勝率五割の一本勝負だ!
……そして、いいとこなしで栄一が溶ける。
「もちろん追加だ!」
と二枚目一万円札を投入し、貸玉ボタンをポチッと押した瞬間、回転図柄におかしな挙動が。
「あっ」
『ウインウインウイン……』
リーチハズレ後に、高速回転して図柄がピタリと停止した。
「おお? 当たり?」
『テレッテッテレ、テレッテッテレ、テルテレレレレレレー、スーパーラッキー!』
「なんかホッコリ」
エビ図柄とアンコウ図柄のダブルリーチで、エビ図柄の5の奇数当たりは確率変動で次回大当たり確定。
「勝率五割、打ち取ったり!」
そういや、エビとアンコウと言えば……エビアン。
昔はよくチラシ広告でエビアンが使われていたが……あれってスロットの設定5や6を示唆するから取り締まりのトリビアだったっけ?
「まぁ、とにかく当たれば官軍じゃい!」
ィヨォーオ、パパンガパン!
ドンドン当たれ、ドンドン続け!
こう願えば願うほど相反する現実。
「やめて、やめてくれ〜」
サメの偶数リーチか、とほほ……あっという間の確変終了か、えっ? 画面消えた?
ブラックアウト?
と言うことは……まさかのパールボタン、
開いた!
では押すよ。
「えい」
テレッテテレ、テレテレッテレ〜
「ヤッホーィ、確変昇格、ありがとさん!」
この後、思いもよらぬ確変昇格からなんと10連チャンゲット!
とりあえず結果発表!
出玉13800発、換金してほぼ50000円。
投資10500円につき39500円プラスだ。
業界表記なら39.5kのプラスだ。
イェーイ!
強欲
……みなさん。
開始たらず約二時間でこの結果。
これはまず大勝利と言っていいデキです。
がしかしです、
この設定ではまだやめられないのがパチンカー。
時間はまだ十一時、
こんな時間に退店したら、店員に笑われてしまうわきっと。
いや、
そうではない。
欲深なんです。
ドンドン!
俺はついている。
ついているから、
大丈夫や、負けやしない!
仮に勝ち分が呑まれても、
時間は十時間以上あるんだ。
今日はついているんだ。
だから俺が負けるはずがない!
そうやってほとんどのパチンカーは調子に乗ったことを悔いいる。
だから、勝ち分のうちどれだけを投入するかを決めなければ、すべて溶かしてしまうかもしれない。
いや、本物のパチンカーは勝ち残しを決めたところで、すべてを淡い期待に委ね溶かしてしまうのだ。
パチンカーはみな強欲なのです。
大正解と言いたいが、このセリフはリゼロのお茶会好きなエキドナみたいやんけ。
強欲は紛れもなく本質なんや!
と言うことで、次はリゼロ2に行ってみますか?




