表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機吼斬饗デモンデウス  作者: 貴宮アージェ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/29

第9話:黒鉄の執刀者―マスターオブカドゥケウス―その1

 憎悪と恐怖が支配するよどみし天空。

人々の盛んな雰囲気を呑み込み、殺し己が狂気と恐怖を振りまく暴虐の邪神に支配されし世界。

そんな毒々しく赤黒い世界の空に一つの黒い物体が高速で動き回っていた。

その黒い物体を追う様に有象無象の大群がまるで濁流した河川の如く、空を覆うように迫る。

言うまでもなく、“神喰異世界群”の核を担う邪神の眷属と化した下級の邪神共である。

その大群とは真逆の濁流の群れが別方向から迫ってくるが黒い物体は一旦静止した。

物体の正体は全身を闇黒の様な漆黒の彩色で覆った機械仕掛けの巨人だった。

身体から生えている光の翼から黒とは対照的なまばゆい光の粒子を放出させているその姿はどこか禍々しくも神々しさを抱かせた。

前後から迫りくる邪神の眷属の大群に焦ることもなく、冷静に対処する様に漆黒の機械巨人は素早く上昇していく。

急激な減速など出来るはずもなく、正面衝突する双方の大群に隙を生じぬ巨人の攻撃が迫った。


????:

「――――刃よ、稲妻となってほとばしれ!!」


 漆黒の機械巨人の天へと掲げた黒鉄の蛮刀に光が集約される。

搭乗者の男性の言霊(ことだま)に応じる様に電気を帯同させた刃。

それを勢いよく敵対する邪神の眷属群へ向けて振り下ろす。

閃光と稲妻を彷彿とさせる烈光の刃が有象無象の大群を薙ぎ払う。

悲鳴すらかき消す様に轟音が爆発的に空間を支配し、敵対していたもの達を消滅させていく。

跡形も無く、消え去ったその場を空中で静止しながら見届けた。


????:

「どうだね、レディ?」

????:

「――――“賢者の石”からの反応はナシ。五元素観測装置(エーテルセンサー)もクリア。この辺の邪神反応は消失したと判断して良いかと」

????:

「そうか、油断は大敵ではあるが――――ひとまずは処置(オペ)はひと段落と見て良いだろうな」


 レディと呼ばれた女性からの反応に黒衣の男性はひと息付く様に深い息を吐き出す。

彼らの搭乗する漆黒の機械巨人は自身から生える翼から光が露出しながらも滞空し、戦闘態勢を説いてはいなかった。


????:

「レディ、“カドゥケウス”に戦闘態勢は解除を指示してくれ。後は待機姿勢でしばらくこのままで良いとも伝えてくれ」

????:

「イエス、先生(マスター)


 先生(マスター)と呼ばれた男性の指示に従う様にレディと呼ばれた女性は乗機である漆黒の機械巨人“カドゥケウス”に意思を伝える。

それに応える様に翼から放出されている光は木漏れ日の様に出力を抑えて行った。

カドゥケウスの様子に女性は良い子ね、と褒める。


????:

「さて、ひと仕事終えたこともある。どこかで食事としようか」

????:

「いいの?“本命”はまだだよ?」

????:

「だからこそだレディ。決戦前の腹ごしらえと言うだろ」

????:

「まあ、良いけどね――――ちゃんと食べれる町あるのかな?」

????:

「あることを祈ろうではないか」

????:

「レトルトだけじゃ飽きるからね」


 そんな会話を交わしながら地上へと降り立つ。

黒衣の外套(マント)をひるがえしながら先生と呼ばれた男性はよどんだ空気を漂わせる空を見上げながらこう呟いた。


????:

「傲慢な物言いかもしれんが――――人を治せるのは結局、人以外有り得ないのだ――――」

―フラグメント・マテリアル―

キャプテン・エイハブ

「フルネームは【エイブラハム・ハヴォック】。片足が機械仕掛けの義足をしているテトラグラマトン級超時空強襲潜航揚陸艦【ロンギヌス】の艦長を勤めている。飄々とした性格に厳つい外見との裏腹さを有しているが年齢的の冷静さと大胆さを併せ持つ。時には非情な決断を促すこともあるがクルーからは絶大の信頼を寄せられている。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ