第50話:機械仕掛けの邪神―ザ・エビルデウス・エクス・マキナ―その5
ヨハネス:
(――――さて、どうしたものか・・・)
【カドゥケウス】のコクピット内、ヨハネス先生は内心そう思った。
ライカを降ろし、アバドンが変身した機械仕掛けの邪神である【タイラントビースト】と対峙している。
先程の吹き飛ばしから復帰しており、怒りの視線と矛先をこちらに向けている様子。
思考そのものが獣と化している邪神相手は正直これといって交戦した経験はゼロに等しい。
ヨハネス:
(“人格すらない様な”機械同然の邪神とは幾度かやりあったがね―――――)
とはいえ、今回の相手にはあまりに意味の無いものである為、それは除外して構わない。
敵対している相手の両方の巨腕を見るヨハネス。
以前にも確認したが巨大な顎を彷彿とさせるその巨大な怪腕はこの邪神の最大の武器であることを認識する。
無論、その全貌を詳らかにしていないのは事実だが要警戒すべきなのは確かだろう。
マナ・ケミア:
「先生」
ヨハネス:
「わかっているよレディ。とはいえ、些か相性が悪そうだなこれは」
相槌を打ちながら視線をアバドンから離さない。
【カドゥケウス】は“パラケルススの魔剣”を用いての剣戟及び魔術的戦闘を得意としている。
剣にそれぞれの元素属性を魔術的概念で付与するもの。
切断力に関しては【デモンデウス】の【メギドアームズ・ゴッドイーター】よりも上である。
しかしそれはあくまでも相手によって、という話だが・・・
見た目からしてもアバドンの両腕はその気になればパラケルススの魔剣を簡単に噛み砕けるだろうことは容易に想像できた。
あの両腕さえ無ければどうにかなるのだが・・・
ヨハネス:
「せめてツルギくん達がいればな・・・」
そう思った矢先、【カドゥケウス】の背後に光の柱が発生する。
それに気づいた【カドゥケウス】も【タイラントビースト】もそれに注視した。
【デモンデウス】の光の柱ではない、少し灰色暗さがある色合いの光。
それはまた新しい“機械仕掛けの神殺し”の出現を意味するものだった。
ライカ:
「次回は久々?のデモンデウス出撃だよ!新しい機神も出るみたい?」




