第51話:機械仕掛けの邪神―ザ・エビルデウス・エクス・マキナ―その6
トリガー:
(正直に言えば――――俺はずっと独りでやってきたからか、相棒や仲間の良さは特に解らなかった)
話は少し遡り、銃に召喚用の弾丸を装填しながらトリガーは述懐していた。
彼自身、既に覚えてはいないがかなりの長い時間、独りで戦い続けてきた。
何故、自分が“こんなこと”を続けているのかは正直わからない。
自分を認識する様になってたその時から“俺はずっと戦い続けた”から――――
それ故に己は自らのオリジンなどに興味は持たなかった。
それが自分にとって“当然の義務”だったからに過ぎない。
だが、その考えも今は違うと少なからず理解した。
理由?そんなものは簡単だ。
トリガー:
(アイツと会話したからだろうな)
ツルギとの出会いが自分の在り方に影響、変化を及ぼしたのだろう。
アイツとの出会いは偶然に近いだろう、もしくは必然に近い流れはあったのかもしれないが些末なことだ。
今の俺にはアイツとの出会いとアイツの匂いを感じた時点で十分である。
トリガー:
「今の俺に迷いはないぜ。さあ、俺の呼び声に答えろよ!」
そう言うと同時に天に向けて銃を掲げ、発砲する。
放たれた弾丸は光の軌跡を描きながら天へと向かい、同時に魔法陣を展開していく。
トリガー:
「俺の意志に応えろ。【デモンマキナ・デア・フライシュッツ】!!」
トリガーの声に応じる様に彼の相棒とも云える機械仕掛けの魔神が顕現していく。
姿を現した刃金の魔神は【デモンデウス】や【カドゥケウス】とはまた異なる人の形をしていた。
周囲に“2連装のガトリング砲やミサイルランチャーを備えたシールド付き無線誘導兵装”を複数機ほど
随伴させており、
マントを羽織り、両腕にはトリガーと同じガンブレードタイプの大型2丁拳銃を携えたガンマン風の
容姿。
数多の邪悪を撃滅することに特化した“魔弾の射手”の名を冠した機械仕掛けの魔神がここに顕現する。
ヨハネス:
「―――アレは!!」
アバドン:
『グヌゥ―――――!?』
トリガー:
「さあ、始めようぜ!」
ニタリとトリガーは笑った。
―フラグメントマテリアル―
デモンマキナ・デア・フライシュッツ:
「トリガーが召喚した機械仕掛けの魔神。スレイヴビットと呼ばれる無線誘導兵装ユニットを複数携えており、それらと自機を含めた包囲及び広域への殲滅戦闘を得意としている他、戦局に応じて様々な兵装への換装を行うことができ、基本はオールラウンドな戦い方が可能」




