第47話:機械仕掛けの邪神―ザ・エビルデウス・エクス・マキナ―その2
リバイ:
「あ~あ・・・アバドンのヤツ。ついにブッチしちゃったか~・・・」
コロッセオの柱の一つのテッペンで一部始終を見ていたリバイ。
どこかこうなるだろうと見越した様な風にアバドンの変貌を見せていた。
リバイはチョコを取り出し、口にほおばりながら既に飽きているかのような姿勢を続ける。
リバイ:
「ああなったらもうどうにもならないだろうな――――どうしたモンだろうねぇ」
議長風の男の声:
『構わん。帰還しろ』
リバイの言葉を聞いていたかの様に議長風の男の声がリバイに語り掛ける。
リバイ:
「あ、なんだ聞こえてたの?というか良いのアレ、ほっぽっいといて?」
議長風の男の声:
『構わん。元々アレは計画の主要としては外れていたからな。ヤツ自身が破滅しようが計画そのものに支障はない』
リバイ:
「そう―――――嫉妬してた訳じゃないけどもなんつーか、カワイソウだねぇ・・・」
議長風の男の声:
『感傷に浸れるほどヤツに感情を向けていた訳ではあるまい』
リバイ:
「まあ、そうなんだけどね。でもどうするのこれから」
議長風の男の声:
『既に次の段階に移行している。おまえも戻れ』
リバイ:
「ハイハイ」
そう言うと立ち上がると同時に眩い光がコロッセオを包んだ。
リバイはその方向へと視線を向けると漆黒の身体に光の翼を生やした機械仕掛けの巨人が姿を現していた。
ヨハネス達の駆る魔神『カドゥケウス』である。
その手平にライカが乗り込む様子を遠巻きに見るリバイの表情は特になかった。
だが同時に別の視線の方向に移る人物に関しては憎悪に近い感情を見せている。
ツルギと共にアバドンに対して攻撃を仕掛けているトリガーへだ。
露骨な舌打ちをしながらリバイはその場を後にするのであった。
―フラグメント・マテリアル―
タイラントビースト:
「アバドンが邪神としての本性を現した姿。左右の異様に肥大化した巨腕が特徴で彼の象徴する”暴食”としての感情がカタチとなったもの。格闘チャンピオンとしての矜持が異様に歪み果てたとも云えるその姿はアバドンの邪神としての精神性の表れとも云えるだろう」




