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機吼斬饗デモンデウス  作者: 貴宮アージェ


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第31話:暴食の格闘王―グラトニーオブバトルマスター―その2

 声の主はアバドンの目の前に姿を現す。

容姿は少年とも少女も取れる中世的な容姿をしており、服装は動きやすさを意識したのかラフさを感じさせる意匠で良く言えば活発で解放的だが悪く言えば欲情的で煽動さを感じさせる恰好となっている。

 彼もまたアバドンと同じ【ウロボロス8】の1人で“嫉妬”を司る邪神【リバイ】だ。


アバドン:

「―――――何をしに来た?」

リバイ:

「感じ悪いというか関心がない感じの返答やめてよね。せっかく顔を合わせに来たのにさ・・・結局、来なかったよね“会議”」


 素っ気ない態度を取られたことに不服な様子で愚痴るリバイ。

それにも応じず、アバドンは瞑想の姿勢を崩さない。


アバドン:

「――――行った所で何の得と益がある?」

リバイ:

「付き合い悪いなぁ~・・・円滑なコミュニケーションとか知ってる?」

アバドン:

「“我々”に必要なものか?」

リバイ:

「――――正論で返されると反論出来ないんですけどぉ?」


 いじけた様子を含めた愚痴をこぼすリバイにアバドンは反応を示さない。

それを見てつまんないと判断したリバイは即座に切り替え本題へと切り出す。


リバイ:

「ねえ、どうするつもりなんだい?」

アバドン:

「なにをだ―――――」

リバイ:

「デモンデウス達のことだよ」


 その言葉にアバドンは目を閉じたまま、眉を動かす。

それを見逃さなかったリバイはそのまま言葉を繋げる。


リバイ:

「どうするつもりなんだい?」

アバドン:

「ヤツらは斃す―――――それは俺自身が望んでいることだ」

リバイ:

「方法は?」


 リバイの疑問に答えるべく、アバドンは両目を開きながら答える。


アバドン:

「考えはある――――俺のやり方でヤツらと闘い――――そして斃す!!」


 アバドンの答えにフーーーーンと言いながらリバイはアバドンから離れる。


リバイ:

「まあ、キミのやりたい様にすれば良いさ。“議長”もその点に関しては何も言わなかったし、ボク的にも異存や不服はないしね」

アバドン:

「傍観者のつもりか?」

リバイ:

「まさか――――ボクは“笑い男(ラフィンマン)”みたいな“何考えているのかわかんない”様な

ヤツみたいなマネはしないよ。順番が来たら好きにやらせてもらうだけさ・・・」

アバドン:

「関係のないことだ・・・用が済んだのなら去れ。瞑想の邪魔だ」


 ハイハイ、と手を振りながら部屋を立ち去っていくリバイ。

再び静寂を取り戻した空間でアバドンは瞑想に戻るべく、眼を閉じる。

しかし彼の表情には不敵な笑みを浮かべていた。

―フラグメント・マテリアル―

リバイ-1

「【ウロボロス8】の一角を務める邪神。見た目は中性的な容姿の少年であり、無邪気を装った邪悪な本性を覆い隠している。目的の為にはどんな手段も躊躇なく行うなど性格は卑劣で狡猾。そして司る感情は“嫉妬”」

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