↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機吼斬饗デモンデウス  作者: 貴宮アージェ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/51

第30話:暴食の格闘王―グラトニーオブバトルマスター―その1

 アバドンは暴れていた。

しかしそれは気性に伴う荒れ具合ではなく、彼が有する“大罪”が原因であった。

彼は邪神であり、同時にこの神喰異世界の“神核(コア)”を持っている【ウロボロス8】の1柱。

アバドンの有する“大罪”の“神核”は“暴食”。

7つの大罪の一つとされている暴食。

一般的に称される食欲とは異なる彼が欲しているのは“強き者との闘い”要は死闘である。

己が感じる衝動を感情として処理しているのが人間ではあるが彼はその衝動が非常に高まりやすい。

故に彼の“最も望む在り方”と結びついているのが今の彼の現状である。

だがその衝動の高さは彼ですら完全に制御できない程にまで高まることがあり、そうなれば普段は正常で冷静な彼ですら恐れる“全てを破壊し喰らう狂戦士”と化してしまうのだ。

 こうなってしまっては部下達ですら迂闊に近づけば一瞬で殺戮されるぐらいには危険な状態であり、彼を止めれる者はまずいない。

無用な殺戮を好まない彼的には己を律することも考えて独り部屋に籠ることにしていた。

瞑想に耽り、己の中の狂暴性と闘争心を抑え込む。


アバドン:

「―――――――――――――――」


 日に日に己を御することが出来なくなっていることに彼自身も焦りと恐れを抱いている。

普段はそんな様子を一切見せないアバドンではあるが内心では“己が己で無くなることへの恐怖”を誰よりも実感しているのも彼だ。

彼自身は強き猛者との血沸き肉躍る激闘を望んでいるだけの闘士だった。

そんな彼が何故こんなことになったのかは彼自身ももう覚えていない。

だが彼が邪神と化した際の衝動は今でも覚えている。

己の内の深き闇の底から湧き上がる様な殺意とも云える何とも言い難い感情に支配されていたのは今なお身体も心も覚えていた。

恐怖と形容はしたものの同時に高揚感も無かった訳ではない。

それ故にその誘惑に負けてその快楽の奴隷となればアバドンはどうなるか想像も付かない。

だからこそアバドンは自分が自分では無くなることを極端に恐れている。


アバドン:

「―――――――――――――――」


 静寂が支配する部屋の一角で今なお瞑想に耽っているアバドン。

いつ終わるとも知らない瞑想の中でも平静さを保つべく、無心となる。

だがその静寂と沈黙を破る音が起きる。


アバドン:

「――――――誰だ・・・?」


 気配を察したアバドンは瞑想の構えを解かずにただただ重く威圧感のある声を発する。

それに応える様に人影が姿を現す。


????:

「相変わらず、無愛想なヤツだなぁ~キミは・・・」

―フラグメント・マテリアル―

邪神化

「“神核”を獲得した者が変異した者が邪神であるが何を持ってそうなるのかそのメカニズムは用として不明。ただ分かっていることは人間の有する内なる事象宇宙を外側へと出力しそれを上書きした結果、生まれたのが神喰異世界群であり、その中枢たる“神核”を有した邪神という存在である」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。