第28話:神喰異世界群―クラックワールド・カオスエンド―その7
一方、食堂ではツルギは食事を終えて食休めをしていたライカと共に過ごしていた。
いつも通りの食事量を終えて満足そうな笑顔を見せるライカのテーブルの反対側に座っているツルギはお茶を飲んでいる。
風船の様に膨らんだお腹をさすりながらライカはツルギに声を掛けた。
ライカ:
「ねえ、クロくん。ブリッジに行かなくても良かったんスか?」
ツルギ:
「説明に関しては船長やレディA司令らもいるから問題ないかなと・・・それに専門的な話はよくわかんないし――――」
ライカ:
「わかるッス――――私も専門的な説明されてもギャラクシーキャットになる可能性がだいぶ高いし」
ツルギ:
(ギャラクシー?猫?)
お茶を飲みつつも頭に疑問符を浮かべながら、ツルギはライカとの談笑を楽しんでいた。
お腹もこなれてきたのかメイドさんに頼んでおいた炭酸ジュースを飲みながらライカが話を振る。
ライカ:
「そういえばクロくんとこうして楽しく話するのも初めてかもしれないねぇ」
ツルギ:
「そうかな?普通に会話はしていると思うけどもな・・・」
ライカ:
「いつもの話はどっちかというと反省会のそれに近い気がするんだよね――――大体がクロくんが自己反省ばっかするからこっちが反省する要点がほとんどないというか――――だからいつも私は聞き側に甘んじてたんだよね」
ツルギ:
「そうだったのか―――すまない、どうしても修行時代からの癖で己の自己反省に伴う自己研鑽に努めていたばかりだったもんで――――申し訳ない」
申し訳なさそうな表情をするツルギにライカは気にしてないよ~と笑みを出しながら手を振る。
ライカ:
「そういう所がクロくんのいい所なんだから卑屈になっちゃったダメッスよ~」
ツルギ:
「ありがとうライカ。そうだな、卑屈が一番人間をダメにすると師匠も言ってたからな――――」
ライカ:
「そういえばお師匠さん、今どこにいるんスかね?」
ふと思い出した様にツルギの師匠のことを思い出すライカ。
ツルギ:
「割と神出鬼没だし、何を考えているのかわからない人だからな――――ふらりと出てきてもおかしくないと思う」
????:
「ひどいなぁツルギくんは・・・実の師匠をそんな風に言うなんて、そんな弟子に育てた記憶は私やぁございませんよ?」
―フラグメント・マテリアル―
アバドン
「神喰異世界群ナンバー02934の“神核”保有の邪神と目されている存在。闘士風の出で立ちをした容姿をしており、強者や猛者との死合を求める狂気のチャンピオン。“暴食”の感情を有し、強い相手との戦いで強豪を倒し、それを糧に強くなることだけを望む。戦いに熱中すると正気を失い、周りを破壊喰らい尽くすバーサーカーと化す危険性も孕んでいる精神性の持ち主」




