第23話:神喰異世界群―クラックワールド・カオスエンド―その2
仄暗い空間。
円卓上のテーブルは一人の男を囲む様にあり、そこに複数の人影があった。
議長風の男:
「“暴食”の世界にヤツらが来ているそうだな」
部下風の男:
「ハイ、2体の“神殺し”の存在と“暴食”の接触も確認されました。“暴食”はそのまま撤退したとも」
人らしからない異様な威圧感を醸し出しながら円卓の中央にいる部下からの報告を受けた議長風の男は沈黙の合間を空けた後、指示をだす。
議長風の男:
「引き続き監視を行え。それと“暴食”の邪魔はするな。ヤツが暴れ出すと抑えるのが面倒なのでな」
部下風の男:
「了解しました」
そう言うと会釈をした後、部下の男はその場から消える。
すると円卓に座っていた他の人影が議長風の男に話しかけてきた。
少年の声:
「めざどいねぇ~・・・“暴食”の世界にまで食指を伸ばすなんて節操ないって言われない」
議長風の男:
「おまえに言われる筋合いはないと思うがな――――そもそも何故ここにいる?」
少年の声:
「おいおい随分だなぁ~呼び出しておいてそれは酷くなぁい?」
妖艶な魔女の声:
「そうね、呼び出しを受けてわざわざ“自分達の世界”から出張ってきたのに随分な言い方じゃないかしら?」
少年らしき声に追い打ちを掛ける様に妖艶な魔女の人影が次々と口を挟む。
その様子に議長風の男は表情を変えずに切り返す。
議長風の男:
「おまえたちにとっても他人事の話ではあるまい。特にあの“右腕のない”機械仕掛けの魔神に付いてはな」
老人の声:
「つまりアレもまた候補、という訳だね?」
議長風の男:
「確定ではないがな。【聖杯計画】と含めてだがな」
老人の声:
「引き込む気かね?」
その言葉に少年の声に驚きが混じる。
少年の声:
「え~大丈夫かよ~?あの忍者、結構疑り深いぜ?」
議長風の男:
「資質の問題だ。人格などどうとでもなる」
少年の声:
「うっわ、こえええええ・・・・・・」
議長風の男の抑揚のない声に少しドン引きする姿勢を見せる少年。
それを気にせず、紳士風の老人は話を続ける。
紳士風の老人:
「あの“神殺し”の魔神――――デモンデウスだったか。機械仕掛けの魔神を駆る少年と少女は色々と我々にとっても不可欠な存在ではあるが殺す気でいかなければならないのも忘れはいけないよ?」
妖艶な魔女:
「いいの?それで計画がオジャンとか洒落にならないわよ」
議長風の男:
「問題はない。あくまでも奴らは予備だ。本命は別だ」
妖艶な魔女:
「本命、ね・・・」
妖艶な魔女はどこか含みのある返答をする。
そんな様子を遠目に黒いスーツの男“笑う男”は沈黙して見ていた。
笑う男:
「―――――――」
メイドの皆さん
「神殲組に属している専門のメイドの人達。総勢101名おり、それぞれ専門的な分野のエキスパートとしてロンギヌスに在住し、ツルギ達のサポートを行う。彼女達の存在あってこそツルギ達は邪神達と戦えているのである」




