第21話:黒鉄の執刀者―マスターオブカドゥケウス―その13
アバドンの部下A:
『す、すまねぇ・・・!赦してくれ!!』
ライカ:
「うわ、悪者の典型的な命乞いパターンッス・・・・」
マナ・ケミア
「ザコキャラがよく使う手段だね」
唐突な命乞いに容赦ない切り替えしを行うライカとマナ・ケミア。
それを余所にツルギとヨハネスもまた容赦ない言葉を突き刺す。
ツルギ:
「残念だけどおまえを赦すつもりはないよ。邪神の眷属と化して多くの人を苦しめているおまえ達を赦す理由はないから」
ヨハネス:
「キミの・・・いや、キミたちの敗因はただ一つ。“己の力を過信し過ぎたが故の驕り”に他ならない」
アバドンの部下A:
『そ、そんな・・・!!』
容赦なき死刑宣告を突き付けられて完全に追い詰められてしまうアバドンの部下。
傍から見てもわかる動揺っぷりを見せながら命乞いを続ける。
アバドンの部下A:
『た、頼む!助けてくれ!!このままだとアバドン様に殺されちまう!!』
ツルギ:
「そのアバドンというヤツがおまえ達の主か?」
アバドンの部下A:
『そ、そうだ。“この世界の支配者”たるアバドン様が俺達の仕えるお方だ!!』
唐突に告白するアバドンの部下の言葉にライカはツルギに声を掛ける。
ライカ:
「どう思うクロくん?」
ツルギ:
「嘘を言ってるとは思えない。恐らく真実なんだろうな」
ライカ:
「というかこんなにペラペラ喋って大丈夫なの?絶対フラグだよねこれ」
ツルギ:
「あんまりそういうことを口にするのもどうかと思うが・・・」
あきれた口調を交えながらそんなやり取りをしている2人を余所にカドゥケウスの蛮刀を突き付けたままヨハネスはアバドンの部下に向けて質問を投げる。
ヨハネス:
「アバドンがこの世界の支配者と言っていたがつまりはそのアバドンこそが“神核”を有している神喰異世界群の中枢と良いのかね?」
アバドンの部下:
『そ、それは――――』
それを言おうと思った矢先、アバドンの部下のボディは突如現れた巨大な“何か”に突然押し潰された。
咄嗟の出来事にデモンデウスとカドゥケウスはすぐに巨大な物体から距離を取る。
ツルギ:
「なんだ!?」
ヨハネス:
「これは!!」
警戒を強めながら身構える2機を余所に巨大な物体が浮遊するといずこかに飛んでいく。
その視線の先を見ると人の形を機械仕掛けの巨人らしきシルエットが見えた。
ライカ:
「あれは!?」
マナ・ケミア:
「気を付けて、周囲の神喰汚染率。あそこが物凄く高いよ!!」
先程まで目の前にいた巨大な物体は機械仕掛けの巨人の右腕としてドッキングする。
すると左右非対称だった姿は巨大な前腕を有した異形な姿を現した。
巨大な両の前腕はまるで大きな口を思わせる様な形状の異形さをしており、そのアンバランスさを含めて恐怖感を抱かせる。
ライカ:
「クロくん、もしかしなくてもアレが・・・」
ツルギ:
「多分、間違いなくアバドンなんだろう」
こちらの会話に気付いたのかどうかはともかくとして沈黙をしていた巨腕の怪巨人から言葉が発せられる。
?????:
『奴らが失礼なことをした・・・まずはその謝礼をさせて貰った・・・』
向こうへの言葉に答える様にツルギは口を開く。
ツルギ:
「おまえがアバドンか?」
アバドン:
『然り・・・我が名はアバドン。“飽くなき飢えし暴拳”と人は呼ぶらしいがな・・・』
邪神の眷属:
「神喰異世界群の中枢である邪神の眷属たる存在。邪神と化した者との契約を結ぶことによってその力を得ることが出来る。邪神ごとに様々な力を付与され、更に化身形態とも云える機械仕掛けの怪物においても邪神に応じて異なる。基本は有象無象の雑魚であるがそれはデモンデウスを有するハンティングホラーだからこその話でもある」




