第17話:黒鉄の執刀者―マスターオブカドゥケウス―その9
ツルギの要請を受けたロンギヌスのブリッジは賑やかな騒々しさを見せていた。
メイドオペレーターA:
「ツルギさんからのデモンデウス召喚要請が入りました!」
エイハブ船長:
「格納庫、いけるか?」
メイドメカニックA:
『問題あらへんでぇ!いつでもオールオーケーや!!』
その言葉を受けたエイハブ船長は後ろにいる司令官であるレディAの方へと視線を向ける。
視線を受けたレディAは頷くと同時に指示を出す。
レディA:
「召喚要請を許可します。ツルギくんに返答を!」
場所は戻り、召喚要請の認可が下りたことを確認したツルギはライカへ声を掛ける。
ツルギ:
「ライカ、許可は下りた!!」
ライカ:
「じゃあいこっかクロくん!!」
ツルギ:
「ああ」
頷くと同時にツルギとライカは両隣に並び立つ。
ツルギ:
「ヨハネス先生、マナ・ケミア。離れていてください」
ヨハネス先生:
「わかった」
マナ・ケミア:
「ン」
二人の退避を確認するとツルギとライカは頷き手を天に掲げ口を開き、詠唱を開始する。
ツルギ:
「我は求る――――正しきチカラの化身を」
ライカ:
「我は願う――――多くの命を護るチカラの機神を」
ツルギ:
「我は思う――――決して折れない刃金の剣を」
ライカ:
「我は担う――――決して諦めない不屈の魂を」
ツルギ&ライカ:
「「我らは願う――――如何なる邪悪にも屈せず、如何なる脅威すら跳ね除ける刃金の魔神を」」
徐々に二人の周りに淡い青白い光の柱が姿を現していく。
ツルギ&ライカ:
「「正しきチカラと怒りを胸に我らの前に顕現せよ、デモンデウス!!!」」
力強い言葉と共に周囲が強烈な光が支配していった。
眩い閃光が視界を覆う中、そこに黒い巨大な人型のシルエットがその中に姿を現していく。
50m級を彷彿とさせる右腕が巨大な武器と一体化した刃金の機械仕掛けの巨人【デモンデウス】が邪神の眷属として変質したアバドンの部下達の前に姿を現したのだ。
アバドンの部下A:
『こ、コイツは!?』
アバドンの部下B:
『黒い剣を持った黒い巨人じゃねぇ!?』
慌てふためくアバドンの部下達を余所にデモンデウスに乗り込んだツルギが外部に声を発する。
ツルギ:
『コイツの名はデモンデウス。おまえ達邪神に連なるモノ達に対抗できる“機械仕掛けの神殺し”だ!!』
アバドンの部下A:
『デモンデウスだと!?まさか、噂に聞いた“邪神狩り”の連中か?!』
アバドンの部下B:
『たった1機のデカブツとバカデカイ艦に乗り込んでいる奴らか!まさかこの世界にまで来るとは!?』
ライカ:
「有名人になったモンッスねぇ・・・相手が邪神関連なのはちょっと嫌ッスけども・・・」
ツルギはデモンデウスの右腕の一体化した武器【メギドアームズ・ゴッドイーター】を構えながら邪神の眷属たるアバドンの部下達に言う。
ツルギ:
『邪神の眷属としての本性を見せた以上、おまえ達を相手しても容赦はしない。覚悟しろ』
アバドンの部下A:
『なんだと!?』
アバドンの部下B:
『この野郎、後悔なんぞ生温いことを思い知らせてやるぞ!おい、テメェらも来い!!』
声に応じる様に街中で複数の巨大な怪物が更に姿を現していく。
恐らく街中で暴れていたアバドンの部下達が全員、邪神の眷属として顕現したと思われる。
ライカ:
「うわ、凄い数。目視しただけでも数十体いるって感じ?」
ツルギ:
「どれだけの数がいたとしても邪神そのものと比べれば問題ない。いこう、ライ!!」
ライカ:
「了解っス、クロくん!!」
アバドンの部下達:
『やっちまえ!!』
怒号を合図にデモンデウスと邪神の眷属たる機械仕掛けの怪物達との戦闘の火蓋が切って落とされた。
―フラグメント・マテリアル―
機神顕現の真言
「デモンデウスを召喚させる為の術式コード。認証するには顕現者たちの詠唱が必要であり、詠唱によって虚数境界エレベーターを介して瞬時に召喚される。詠唱は各デモンデウスと顕現者によって異なる」




