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女の決闘

冒険者達の模擬戦闘を見ながら、俺達はそれぞれの種族で異性がそばにいる格好のまま、各々楽しむことになった。


この俺、ナルガスも…


「お兄ちゃん冒険者さん達の戦いもすごいね!」


「ああ、そうだなレダ!本物の武器じゃないのに迫力がなんか違う」


「うん!」


「まあ、スキルを使わないで闘ったナルガスの動きは、さっき闘った俺から見ても文句のない動きだったぜ!あんがい大人ともやりあえたりするんじゃないか?」


「そうかな?」


「ウチも同じだよナルガス?まあ、あんまり武器だけを使って戦えた訳じゃないからえらそうには言えないけどね」


「私も、シエッタと同じでほとんど魔法に頼る戦いかたしか知らないもんなぁ」


「私は素手でも問題ないけれど、武器かぁ…使ってみたいからそういうわけで……エリオル!」


「えっ!何?リオン」


「せっかくだし私も棒術やってみたいんだけど、教えてくれない?」

リオンが上目使いでエリオルにお願いしてきたので、慌ててしまう。


「ええ⁉︎ぼ、僕みたいな初心者じゃ大したこと教えられないよ?」


「良いでしょ?エリオルになら教えてもらいたいもの!」

チラッと、何故かリオンはシエッタを見たように感じたが何故だろう?


「…ムッ」

カチン!


なんでだろうか、急に女性陣の空気が一変し始めてきたんだけど?


「へぇ~リオンはエリオルに教えてもらうんだね?

私も…つ・よ・い!ヴォルスに剣を教えてもらわないと……ねぇ?ヴォルス」


「えっ?シエッタどうしたんだよ急に!」


「良いから教えてよぉ~!」


「ねぇお兄ちゃん、これ危ないやつ…よね?」


「ああ、かなり不味いな…」


「ちょっと二人とも落ち着きなさいよ」


「な、なんでけんかになってるの?」

サラティとビーが少しハラハラしながら声をかけてきたのが、火に油を注ぐことになってしまった。


「何よサラティ!先に告白して良い感じになっててさ?私だってエリオルにこうしてくっつきたかっただけだもん!勝手に突っかかってきたのはシエッタじゃないの‼︎」


「あのね、あんたがエリオルに甘えるのはぜんぜん私はかまわないの!でもわざわざウチを見ながら言うのはなんで?そっちがひどいんじゃない!」


「何よ、やるの?」


「やるわよ!」


「ちょっ、あなたたちいい加減に…」


「「ラブラブコンビは黙ってて‼︎」」


「「ムカッ‼︎」」

見えないはずの火花が、四人の目からほとばしっているように俺は感じた。


「え、えっとみんな?仲良くしよーよ」


「そうだよ、怖いよ…」


四人「男持ちは引っ込んでて!邪魔‼︎」

ブチッ‼︎


「コルナ、私久しぶりにちょっと暴れたい気分になってきたかも…」


「私もレダと同じよ…ちょうど良いから私たちも思いっきりやらない?」

これは不味い、非常に不味い‼︎


男の子達「アワワワワ…」

俺達は何もできず、その場から動けなくなってしまった。


彼女達は我先にと、国王様の所に走り駆けていく。国王様も、レダ達の鬼気迫る雰囲気にタジタジで押されるかっこうで、強引に女の子陣の闘いも行われる事がここに決定されたのである。


「…ドーラン、僕たちは君の家でポンプの使い方と応用を試して来よっか」


「ウンウン!」


「私もついて行こー!」

あっ!3人ともズルい⁉︎


ドルファはドーランとルーナ三人でそそくさとこの場を後にする際、俺達の方を向いて「ゴメンね」と口パクで伝えてから、一目散に逃げた!


「お、俺達もドルファ達に続いていかねーか?ナルガス」


「同感」

男の子陣が続いてこっそりこの場を抜けようとしたところを、彼女達は見逃してはくれなかった。


「お兄ちゃん達どこに行くの!そこでちゃんと見てなさい‼︎」


男の子達「ハ、ハイーー‼︎」


「な、なるがす…オレ、オンナコワイ‼︎」


「大丈夫だゴーフ…ここにいる全員お前と全くおんなじ気持ちだよ」


「「「ウンウン」」」

逃げ遅れた俺達は結局、彼女達の模擬戦を見るはめになってしまったのだが試合方式はなんと!


「で!ではこ、これより…女の子達による乱闘試合をか、開始する!」

バトルロイヤルだった‼︎てか国王様、口から泡出して気絶しちゃったよ!


今、一生懸命お父さん達が回復魔法と安静できる場所に運ぶ準備をしてるけど、代わりに解説するのってまさか…


「えーでは倒れられている国王様に代わりましてこの私、ギルド長・ミアが解説させていただきます…」

ミアさんも顔が真っ青だ~!


「今回も最初の模擬戦同様武器のみでの闘いになります

やや危険な事態が起きうると判断した為、何人かで空間操作と言うスキルを使っていただける方がおられましたら、恐れ入りますが彼女達のいる空間を囲って頂ける方々はいませんか?」

ミアさんがまっすぐ俺達のいる方向に顔を向けて、足がガクガク震わせてる。


「こ、怖いけど僕空間操作の手伝いに行くよ!ナルガス…はスキルをまだ使えないんだよね?」


「すまないエリオル…」


「「キ、キヲツケテナ」」

目を閉じて怯えているゴーフをかばいながら、二人がエリオルに声をかけた。


「うん」

エリオル、ライさんジルカさん。

そして両親も、空間操作を習得してくれていたのでなんとか大丈夫そうだ。


「みんな、彼女達の周りをぐるって囲むように準備して?着いたらすぐにスキルを使って離れよう!」


みんな「(頷く)」

大急ぎでエリオル達は彼女達の周りに大きめの空間を作り上げた後、すぐにその場から離れた。


「では特別ルールとしてこの乱闘戦では空間の外にはじき出されるか、先に降参っと言ったものが敗者になります!よろしいですか?」


女の子達「良いわよ!」

女同士による恐怖に満ちた模擬戦闘(?)が今、開幕した!


一体いつになったら、温泉と学校作りに取りかかれるのだろうか?

そして同じ頃にドルファ、ドーラン。そしてルーナの三人はポンプ作りの基礎をそれぞれの視点で改良案を出しあい、好調に一から作り直してもう間もなく、最高なポンプが出来上がろうとしていた。

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