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最強チートの持ち腐れ  作者: 三波 秋弘
国を巡る旅
38/43

山にて流れを

あの時、俺はあいつらを攻撃した

あの時、アリサは俺を乗っ取った

それ以来会話は減り俺はただ銃を持ち山の国、モドジスへと向かう馬車を守る事に徹していた、体の竜化は凄まじく体内の血液の半分は毒でできているうえ目は赤と黒になり魔力の流れを見えるようになった

これは竜の目の呼ばれる現象で竜化患者の症状の一部らしい、これからどうするかと考えていると次暴れたら王国の地下にある収容所で拘束し解決法を見つけてから開放するらしい

シゲイのダンジョンから道なり行くと数日で山の国についた、山の国は独特な魔法文化があるらしくそれを会得すればアリサを押さえこめるかもと騎士団の魔法使いから聞いた



「ほぉ、ドラゴンの抑え方ですか…」

「はい何か方法はないんですか?」

「我々の魔法は束縛の魔法でして、魔素を凝固し魔力の流れすらも止める強力な魔法です」

宮廷魔法使いの言う通りに手先に魔力を集中させるが1時間ほど粘っても何もできない、ケイン達はダンジョンの攻略に向かっている

こんな状況でいつ暴れ出すかわからない爆弾を抱えたままは危険すぎると判断し俺はアリサを押さえこめる事に専念しているのだが、魔力の流れを止めるか…

目の前を漂う魔力を手で掴もうとするが空を掴むだけ、資料として置かれた本には魔力を掴むには魔力を使う、しかし体に魔力を纏わせれるのはエルフやハイヒューマンしかできずこの国の魔法はそれを簡易的に再現している

「魔法、魔素、魔力、魔術…どれも難しすぎるだろ」

魔法系のことを記した本を読みながら呟く、魔素は空気中に存在しそれが繋がる事で魔力になる

人間には魔臓はないが肺の一部が魔素を蓄えそれが魔力に変化し魔法を使う時に二酸化炭素共に排出され心臓句とつなぎ句により変化する

火は人の知性の象徴で争いの歴史を指す、動物が火を恐れるのは知性を恐れているからだとか水は豊穣を表す、水属性の魔法は攻撃というより回復するものが多くつなぎ句も少ないなどの事も書いている

そして本のこの部分が重要そうだ『人は魔力を掴めないが魔鉄により魔力をつかめる』

束縛の魔法は鎖がイメージに合う、何かと何かを縛り付ける必要があり自身の体の一部と魔力を結びつけ魔力を取り込んだり自身の魔法に掴んだ魔力を注ぎ込み強化したりできる

「下位魔法のマジックチェーン、中位のラウンドチェーンだけか…応用として、2つの魔法を掴み一度に放つ事もできるねぇ」

鎖のイメージを持ち手に集中する、光を放ちながら形を作り上げていくそれは歪で小さくそして細いが鎖の形だった。この魔法は使用者の少しの魔力と周囲の魔素と魔力により作られていく、もっと魔力を集めれば強固な物ができるだろう

そして出来上がった鎖を投げ空気中の魔力を引き寄せるがとてつもなく重い、必死に手繰り寄せるが少しづつしか進まない

「…ここで魔力を注ぎ込むのか!」

魔力を注ぎ込めばどんどん鎖が太くなり重かった魔力がいとも容易く滑らかに体に寄せられる、なるほど一度作ってから投げそして魔力を追加する

細い鎖で心臓を縛る、妖精は憑依した者の心臓に宿るらしく鎖で縛ればなんとかなるだろう

みんなが帰って来るまで魔法について勉強するかと本と向き合っていると扉が開かれた、入ってきたのは気弱そうな兵士でぜぇせぇと息を荒げている

「勇者様、ダンジョンで!」





「まずい事になったな」

ケインはショットガンに弾を込めながら呟く、盾に響く衝撃は火球のせいだ

ここはモドジスのダンジョンでケイン達は後ろと前方からゴーレムが迫ってくる危機的状況にあった、最初こそは楽に倒していたが長期戦になると銃弾も心許なく魔法使い達の魔力も気がかりだ、しかもエルザは右肩を負傷しバレットを使えない状態

「桐生!援護頼む!!」

バレットを拾い上げた橘はサイトを覗かずトリガーを引く、大きく仰け反り対物弾が放たれ螺旋を描きそれはゴーレムの岩を砕いた

「ぐっ、オラァッ!」

橘は反動を受けながらも桐生の援護魔法により体幹をしっかり整え撃ち続ける、だが弾と桐生の魔力も有限だこのままじゃジリ貧すぎる、リックは兵士の死体から長剣を拝借しゴーレムのやりあいケインがそれを援護する形でなんとか戦っている

桐生は必死に精神を落ち着かせ魔法を放ち脳内で考え事を始めた、元々の呉島と桐生と橘の職業からして補助系の役割だ

イメージとしては歯車に注す油のような物だ戦闘を有利に進めるだけ、しかしリック達の歯車は元から回っていた、そこに油を注しても少し良くなる程だったが呉島がいなくなるだけで数を相手にするのはキツくなるとは

リックと橘、エルザがメイン火力でケインとレイナそして桐生が援護係、呉島は言わば雑魚処理だ

今対峙しているゴーレム自体は弱く銃弾を受ければ体が避け心臓部が露わになりそれを潰すだけで簡単に終わるのだが数が多く心臓部を潰す暇なく新たなゴーレムと戦っている最中に修復を終える、せめて呉島がいればUMPで心臓部を潰せたのだがヴェノムドラゴンのことを考えるとやはり戦闘は避けたほうがいいと踏んでいたがそれが裏目にでたか

「…っ?!」

眼前に迫るゴーレムの岩の拳、死を覚悟し目を瞑ると1つの銃声が響いた目を開くと岩は間一髪のところで静止し右に飛ばされた

「よぉお前ら!俺ちゃんいなくて寂しかったか?!」

右手にリボルバー、左手にグロッグを装備した呉島がいた、顔は来る途中と違い明るく楽しんでいる口調だ

先程のゴーレムは拳部分に光る鎖が呉島の持つリボルバーに続いている、グロッグを放つと拳だった部分は壊れ呉島の元に惹かれていく

それをモーニングスターのように振り回しゴーレムを破壊していく呉島は今までとは違いアクロバティックな動きだ

ゴーレムを薙ぎはらうとグレネードを投げそれをグロッグで撃ち抜き爆破、一気に三体を葬った

リボルバーが火を吹き二体のゴーレムを鎖で繋げそれを掴み回転し投げる五体ほど固まった所に落ちた、ケインはそこにグレネードを投げ込み橘が動けないようにバレットで制圧射撃を行う

岩石は爆風で他のゴーレムにあたり破壊していく

「リック、あいつは…本物の呉島か?」

「は?何言って…わかった」

ポケットから解毒薬を取り出し呉島に迫るリック、それに気づいた呉島は迷わず発砲した

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