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最強チートの持ち腐れ  作者: 三波 秋弘
国を巡る旅
31/43

Aの協力/人間性に花束を

俺たちはシゲイのダンジョンに向かう道を馬車で進んでいた

朽ちた石材の建築物、植物に覆われた獣道を馬が行く静かな木漏れ日と共に小鳥のさえずりを聞きながらかつてここに栄えた国の話をリックから聞いていた

「昔ここは棺の神を支持する者達の国なんだがいつしか滅んだ、シゲイはそれの生き残りである墓守と呼ばれる奴らが城壁を作ったらしい」

「へーその棺の神はどんな奴なんだ?」

「簡単に言うと死者の魂を裁く神で一番天使が多くて力は無いけど最も重要な神だったけど竜との子を作り神を辞めて何かになった」

「その何かって?悪魔とか?」

「それがわからないんだ、何一つ文献に残ってなくて名前も書かれてないから棺の神と呼ばれてる」

この世界にとって神とは俺たちの世界で言うと織田信長やシモヘイヘみたいな偉人の類いの様だ神、人、亜人、モンスター4つの種族が暮らしていたが何かの拍子にそれは崩壊し神は消え人が統べモンスターや亜人が反乱を起こした

「いいか、俺たちは先遣隊について行って援護その後に転移属性石を確保し王国に一度撤退して兵士を連れてダンジョンをしたから制圧していく」

石造りの朽ちた祭壇に建てられたキャンプには大勢の兵士が列をなし後ろに荷車が置かれている

「我らシゲイ王属騎士団の任務は勇者殿の援護と転移属性石の確保だ、各隊最大限の力を使い攻略せよ!」

隊長格の男が祭壇に立ち騎士達を鼓舞している、それに対し兵士達は面倒臭そうに荷物を確認したり武器の点検をしている

出発は昼の鐘が鳴った時、1階層を降り15階層にキャンプを設営し20階層まで偵察その後大隊を動かし20階層にキャンプを移し最下層を攻略する

その間俺たちは適当に話しながら時間をつぶしていた、そこで先日手に入れたばかりの変身を披露することにした

「あ、そうだ。見ててください俺の、変身!」

「おお、変身を手に入れたのか獲得方法が謎すぎるのによく手に入ったな」

「難しいのか?」

「人によって変わる変身劇を見ていたら手に入ったとか、魔力倉庫を使っていたら手に入っていたとか」

となると結構楽に手に入ったのか、俺はなんて考えながらダンジョンの入り口を少し眺めた


「出発!」

騎士団の先導により先遣隊が進んでいく、俺たちはあくまで鼓舞する道具だ此方に勇者と言う強大な力があるから安心しろと暗示させる勇者はおとぎ話なんかに度々出てくるため深層心理に勇者は安心する存在と刷り込まれているそんな勇者が隣で戦っているとなると安心感はあるらしい

俺たちを囲うように騎士団が前を行き兵士が後ろをついてくる、騎士団達はかなりの凄腕でモンスターが出ても瞬殺しあっという間に10階層までたどり着いた予定より早く着いたので俺とエルザ、騎士団の数人は偵察に向かう

「探索、ゴブリン15にコボルトが20ぐらいです」

「今のうちに殲滅しましょう、勇者様ご協力願えますか?」

「もちろん」

右手にマチェーテを持ち左手にはいつでもグロックを撃てるように空にしている、偵察班のリーダーが弓をつがえ最も近いゴブリンに放つ矢は真っ直ぐ飛んで行き緑の図体の首元に深く刺さった

それを合図に偵察班の人は気配を消すスキルを使い背後からナイフを突き刺し一撃で倒している、俺もそれを真似し隠密を使う

コボルトの背後に立ちマチェーテを突き刺す、脇腹を斜めから刺し心臓に刺さる位置に少し暴れた狼頭はすぐに体を横たえた、いつの間にか殲滅し終え偵察班の大半は先程の場所に集まっていた

ダンジョンはクータのと同じで石造り、少し狭いぐらいの通路と時折ある広い場所と少し急な坂道だけしかなくクータが勇者が来るまで攻略はせず通路を確保し待っていると言われいるらしく所々に急ごしらえな木のバリケードが作られているかなりの数を殲滅しテントを張る場所を確認し設営隊を連れてきて設営を手伝う

数10分で設営は終わり作戦テントに入るというむさ苦しいおっさん達が地図を見下ろし話し合っていた

俺たちは何も言わず、というより何も言えずただ黙って話をきいている

「明日は20階層まで進み明後日には最下層に到達する段取りだ、だがトロールをどうするかが問題だ」

騎士団長は1人の男に解説をと促し地図の上に紙を広げた、そこには一つ目の怪物があった名はトロールで攻撃方法は手にした棍棒で殴る、掴んで握りつぶすなどその巨体を生かしたものが多い様だ

「ただ逆に遠距離への攻撃はないため弓兵が後方から一斉射し剣士は後方でモンスターを減らすのが最適かと」

「おい待て、弓兵の攻撃じゃ火力が足りんやはり剣士を前に出し弓兵は援護に回すべきでは?」

1人が別の案を出すと他の者も案を出し口論になっていく、弓兵じゃ火力不足か…銃を使うべきか、いやでもそんな直ぐに大量には無理だし

「トロールは俺たちに任せてくれないか?」

ケインのその言葉は男達を黙らせた、superShawtyを見せ作戦を述べていく

俺たちが接近し銃でダメージを与え魔法使い達が援護、剣士達は背後のモンスターを倒していく。なるほどそれなら兵を失わずに済む

「すまん、俺は一回外に出るエルザ来てくれるか?」

この作戦の鍵になるある銃を作るため少しテントから離れた場所に移動する、どんな巨体でも撃ち抜くゲテもんを作るのだ




「ここか、ボスの部屋は」

豪勢な神殿を思わせる石柱達、その奥には何やら怪しい光を放つ宝石が見える。あれが転移属性石か

UMPをリロードしなおしレイナに預けていたブツを貰う、かなりの重さに流石にこたえるそのブツの名はバレットM82

簡単に言うと戦車やらをぶっ壊す為に作られたゲテもんライフル、50BMG弾とか言うバケモンを放つライフルだ人を撃ったら上半身と下半身がおさらばする

後方で魔法使いの土魔法で作った土台でエルザがトロールのヘッドショットを狙い俺たちは敵の撹乱が目的

勿論後方からはスポーンしたモンスター達が押し寄せるそれを兵士たちが対処していく算段だ

…ったが

「嘘だろ?」

ケインの漏らした驚愕の声は明らかに恐怖が混じっていた、目は一つの角を生やした灰色の髪の女を映している つい先日戦ったばかりの相手、ケルアだ

「やぁ勇者諸君そして英雄君たち。つい先日はお世話になったね」

カツン、カツンと余裕を表す靴音、手には小銃と剣

あの時落とした銃は偽物で兵士が拾うと煙になって消えたそうだ、咄嗟に前に出てUMPを構える

ふっと笑みを浮かべたケルアは剣を持つ手をだらんと垂らし柄の部分についている物を外した、刃が割れたかと思ったらそれは伸びていき地面に触れた

「ウィップソード?!まさか、今日は!」

「ああそうだよ、紅き月の日さ。共演者の皆さん方、今一度踊ってくださいませんか?」

不敵に笑いそして強者の余裕を見せるケルア、兵達に明らかな動揺が走る

「なめやがって!!」

UMPをフルにしトリガーを引く、準備しておいたダムダム弾は真っ直ぐに進んでいき灰色の髪を赤く染める距離まで近づいた

しかし鞭の様に垂れた剣が弾を掠め取りこちらに投げ返した、頬をかする45口径

なっ?!銃弾を掴んだ?!

「魔法使いは障害物を作れ!奴に攻撃の隙を与えるな!」

土魔法が壁を作り出しケルアを囲む、その隙に周りに壁を作っていき迷路のような状態にする

放心状態だった俺を桐生が壁の裏に引き込んだ、M4を手にした彼は俺を連れて別の場所に移動しケインの場所に着いた

「なんだあれ!剣が、鞭みたいに!」

「落ち着けあれはウィップソード、刃の部分が魔力を受けることで芯に使ってる魔力鉄が軟化して鞭みたいになってるんだ、だがあの鞭さばき銃弾を弾き返したのか」

少し深呼吸し息を整える、よし落ち着いたどうするかあの場所にグレネードの一つ投げ込んでやるか、家族すらわからない位バラバラにしてやる

「呉島、アレを使うしかないんだ、竜化は直ぐには始まらん」

「…だが…わかった、少し時間をくれ」

桐生は俺の目を見て言った、そうだここを乗り切ればいつか竜化の治療法も見つかるかもしれん

(小僧よ、よく聞け。一度だけならワシの力を使っても構わん、ここで死んでは困るだが自分を忘れるな)

「アリサ?どう言う事だ?自分を見失うな?暴走を抑えろって事か?」

まぁ、いい。俺は俺だ、ぶっ殺して魔王もぶっ殺して元の世界に帰ってやる

「ドラゴニックハート…ヴェノム!」

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