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最強チートの持ち腐れ  作者: 三波 秋弘
国を巡る旅
29/43

潜入

泥の匂いがすることに気づき少し息を吐く、あのベリーを抜けて少し歩いたところの沼地の入り口近くの木に身を隠すここから見えるのは4人、あれはギルドハウスが雇った者殺すのはまずい。だが鞘で後頭部を思いっきりブン殴れば気絶するだろう

ポツポツと降り出した雨、4人は洞窟に戻り木の板で蓋し休んでいるようだ

「フラッシュバン、いやスモークグレネードか?」

中腰で木の板まで近づき魔力倉庫から二つ取り出す、だがフラッシュバンで失明させるのはまずいしスモークを焚いてその隙にやるか

木の板を少しずらしピンを抜いたグレネードを投げ込む、スモークが放たれながら部屋に充満していく

「なんだ?!敵か?!」

「そうでーす」

小声で返事し侵入する、板を閉じようとした1人の後頭部をつかみ洞窟の壁にぶつける、ゴキっと音が聞こえたが流石に死んでないだろ

音に気付いたのか2人が近づいてくるダフルライアットの様に2人の首をつかみ沼から流れて来る泥水に顔を突っ込ませ窒息させる、グローブを引っ掻いていた腕の力が弱くなってきたので引き上げて呼吸を確認し最後の1人を探すと何かの箱の近くに立っている急な襲撃に戸惑っている様子だ

石を拾い投げ気をそらし背後にあった大きな岩場に登り待つ確認を終えて戻ってきた1人に飛びかかり首を締め上げる、抵抗したが背後からの衝撃で腹の内容物をぶちまけガクンと頭を下げた

「俺ちゃんサイキョー、さってとハコのなっかみはなんじゃろなー」

箱を開け様とした時糸が見えた、罠だろう解除法は簡単で少し隙間をつくり手を入れて奥にある装置を触り歯車を外す

ナイフを取り糸を切る、蓋を開けて中身を見る小さい指輪をポケットにしまい先ほどの装置をみたところ簡単な仕掛けで蓋を開けると火を吐きすぐに火だるまになる初歩的な罠

「天下の勇者様にはかなわないってことなんだよな、あ?」

背後に何か気配を感じ振り返ると何者かが剣を振りかぶっていた、とっさに避けたが肩に斬撃を受けた攻撃の主は岩に頭をぶつけた奴まだ足はふらつき目をは血走ってる

「クソが!テメェのせいで報酬はパァだ!」

「知るかくそったれ!テメェの味方の臓器でも売れやボケ!」

ナイフを構え腰を低くしいつでも飛び出せる状態にする、いつでも来いきたら速攻胴体にナイフぶっ込んでやる

「そこまで!止めろ、訓練は終わりだ」

教官が木の板を退かし入ってきた男はうるせぇ!と啖呵を切り剣を構え突撃したしかし教官はそれを最も簡単に避け腰に携えたメイスを後頭部にぶつけた、あいつ前は岩でぶつけて後ろは鉄で殴られるのか

「盗られたものは?」

「あ、えっと…この指輪ですか?」

「なるほど、どうしてここに?」

「家の裏にあったベリーの跡を辿って沼地まで、あってますか?」

「合格だ、今日からDランクに昇格できる帰ってからでもギルドで受け付けてくれ、Cランクは甘くないからな覚えておけ…あと拘束術も教えておくべきか?こいつら全員数日は起きれないな」


2日後、俺はDで止まり桐生と橘はCランクの試験に合格したそうだ、合格記念として勇者だけでギルドハウスで飯を食っている

「くっそ、夜中に冒険者狩りから荷物取り返すとか無理だろ、銃使うか?でもな…」

「エルナのスタンロッドを完成させれば簡単に気絶させれるだろ?」

「ここからエルナまで何日かかると思ってんだよ、もう後7日しかないぞ」

そうなんだよなと返し天井を眺める、別にここじゃなくても試験は受けれるし諦めて作戦を練るべきか

「でさ、俺思いついたんだよね、合体技とか欲しくない?」

「合体技?どんなよ」

「例えば橘が連続で攻撃、その隙に背後からエルザが狙撃したりとか呉島ならそう言うの得意だろ?」

まぁ確かに特撮なんかで同時攻撃とか別の技を重ねるなんかはよくあるし好きな部類だ、合体技か…

桐生が援護魔法を使いレイナの炎魔法で目くらましそこから盾を構えたケインが突撃し俺が連射、敵の背後からリックと橘が攻撃の気全員攻撃その他にもリックと橘の連携攻撃なんかもあるな

「なんとなくは思いつくな、でも必要になるか?」

「ケルアみたいな奴は当然出てくる、なら備える必要はあるだろ」

「要するに強くなればいいんだろ?ここだけの話、山の国に世界にある全てのスキルの習得方法が載ってる本があるらしいぞ次の国をそこにすれば強くたなれるんじゃね?」

エルナのディアが持っていたあの本に近いものだろうか、攻撃スキルが欲しいと思ったところだ折角だしそこに行ってみるかと賛成しギルドハウスを後にした

外はまだ明るく昼過ぎぐらいだろう、城に戻っても本を読むしかないから適当に街をぶらつくことにした

行くところは決まってないが娯楽施設の多い区にきたので探せばあるだろう

「あっちが劇場、向こう側に見世物小屋があるそうだどっち行く?」

「劇場は今何をやってる?」

「んー変身劇だってよ、剣士ヨルグスの旅」

そう言えば俺クータで劇の予定表買ってたな、もっとけばよかったな使えるかはしらんがまぁ見たことない話だし見てみるか

「拙者は劇をみたいでござる」

「まぁいいか、券買ってさっさと座ろうぜ」

席に座り時間まで銃をいじる、そうだ手入れもしなきゃな…一々消しては作るの繰り返しは面倒だ、グロックをいい感じに改造できたら戦闘が楽になるのにな

劇が始まると喋っていた桐生達は黙り込み熱中していた、話は元騎士団のヨルグスが北に住むというかまどの巨人を倒すという物語。道中様々な敵や味方と出会いそして別れ、変身した時の鎧は重量感があるがとても機敏に動き青の片手斧と赤の片手剣の二刀流がとても燃える斧を使って大きく動き剣で正確に切る、まさしく赤と青の交差レベル99だろう

「まじかよ、ヒーローショーで燃えるとは思わんかった…」

「なぁ、武器屋行こうぜ俺めっちゃ斧が欲しい二刀流がしたい」

「やっぱすげぇわ異世界」

橘の提案で武器屋に寄り斧の棚を覗く、両手斧しかなく劇のような小さい斧はない

「すいません片手で持てる斧ってないですか?」

「片手斧?それならもう売り切れちまったよ最近薪割りがよく買うもんでね、次はもう少し先になるぞ早くて一ヶ月ぐらいか」

「そんなに?普通の鉄製でいいんですけど」

「悪いなお客さん、素材の輸送ルートが限られてるうえに検問が厳しくなってるんだ」

「そうですか…ありがとうございました」

橘は店主に在庫を聞きにいき俺は他の棚を漁っていた、マチェーテやクロスボウなんかもある

マチェーテから一つ黒い刃の物を手に取る、値段は銀貨3枚と少し他の武器より高いが商人の護衛任務によりたんまりと小遣いはある

「こいつは絶魔鉄で作った魔法に強い一品さ、エンチャントはできないがその分相手の魔法を切ることができるまぁさすがに中級魔法で折れるが値打ちもんだぜ?」

店主が自信作と太鼓判押した絶魔マチェーテと鞘を購入し店を出る、旅の資金はケインが管理しクエストの報酬は3割を資金にし他を使っても良いことになっている

俺は銀貨4枚と銅貨10枚、少し少ないくらい逆に橘は銀貨15枚と銅貨24枚と先程の劇と飯の代金以外使っていない、桐生は扱う魔法を増やすため本を数冊購入した為銀貨1枚と銅貨2枚と言う貧乏ルート

「どうする?俺は帰りたいが」

「そうだな帰るか、呉島はどうする?」

「帰るか、眠いし明日は試験だし」

部屋に着くと一つの瓶が置いてあった、リックはそれ飲んでいいぞと渡したので飲んでみ味はしないが少し臭いがきつい

「これは?」

「毒だ、サソリの一口飲めば即死級の」

持っていた瓶は床に落ちていきガラスの華が散った

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