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母とルンバと私  作者: 佐藤ませーろ


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片付け

 仕事休みの朝、二階から降りると、リビングの床が散らかっていた。

 ちゃぶ台の上にあったものだ。牛乳もこぼれていた。

 ストーブの前で寝ていた母に訊いた。


「なに、これ。なにがあったの?」

「すべってころんだ」

「ころんだ!? ケガは!?」

「してない。あとで片付けようと思っていたの」


 腰を下ろして片付けをした。

 母も起き上がっていっしょに片付けを始めた。

 母の顔を見た。

 目を合わそうとしなかった。


「母さん、迷惑かけないって言ったよね。ケガがなくて良かったけど」

「あとでやろうと思ったって言ったでしょ」

「そんなことを言っているんじゃないよ」

「悪かったって言ってるでしょ!」

「母さん、やっぱり、ここには置いておけない」


 数秒の沈黙があった。


「わかった⋯⋯」


 母は顔を伏せながら片付けをつづけた。



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