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もう
夕方から出かけた。
家に戻ると十時を過ぎていた。
リビングの明かりは点いてた。
母の姿がなかった。ベッドにもいない。
リビングのドアを開け、トイレの方を見た。
ドアは開いていたが照明は消えていた。
中に戻ろうとしたとき、母の声が聞こえた。
「帰ってきたの? 助けて⋯⋯。立てないの⋯⋯」
トイレの前に立つとセンサーが反応して明かりが点いた。
母が便座に座ったまま動けずにいた。
「いつからここにいるの!?」
「⋯⋯わからない⋯⋯」
母を抱きかかえリビングまで歩いた。
「母さん、もう俺一人じゃどうにもできないよ」
私は携帯を取り出して父に電話した。




