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第86話 ガサ飛行場決戦

毎朝6時更新予定です

 Iターミナルから空港の外に出られるか確認したジュアルは、Iターミナルの駐機場に出てから、BE36を異次元ポケットから取り出した。


外部点検をした後操縦席に乗り込み、各チェックをしたあと、エンジンスタート。W2から滑走路に入り、R/W16で離陸滑走を始めると、BE36はいつも通り加速していく、73㏏を超えたところで操縦桿を引くと、機体は意図したとおりに浮かび上がった。左右の山を確認後、VOR1を114.75MHzにセット。左の山に注意しながらホーミングを開始する。僅か数分後、ガサ飛行場が見えてきた。途中、600mの滑走がある飛行場の上空を通過する。降りる予定はないので無視である。外見上からはターミナルが襲撃されている形跡はない。空港から左に逸れてR/W29のファイナルコースに入るべくベースターンする

(あっ!脚が出たまま)

脚を仕舞い忘れていたことに今頃気が付くジュアルであった。そのまま、フラップを降ろして降下していき、離陸から10分ちょっとでガサ飛行場に着陸。ウエストエプロンのスポット21まで移動したところでBE36を停止させ、ジュアルは機体から降りた。よく見ると、結界の外には軍勢がいた。彼らもBE36に気が付いたらしい。人が走り回っている。

(結界が無くなるまで待機している・・・ということは)

ジュアルはBE36を異次元ポケットに収納すると、ショートソードを握りしめ、ターミナルに入って行った。


・・・


(なんと酷い・・・)

1階は、狐人間の死体が散乱していた。死体は、原型をとどめないレベルで損傷しており、ジュアルではどうにもなりそうになかった。死体の状態を確認していた直後、背後から気配を感じたジュアルは、

『ガード』

を発動させた。

直後に僅かな痛みが肩に走る。

(これは雷撃か・・・ガードを掛けているにも関わらず痛みがあるということは・・・)

振り向いたところに人のような何かを発見したジュアル。頭に角のようなものがあったので、構わず

『サンダーボルト』

を返すと、

『ギャー』

という声と共に、見えていた人のようなものは倒れた。よく見ると、魔族である。どうやら、制圧した1階を見張っていたらしい。

(油断したな)

ジュアルは、2階への階段を登り始めた。


・・・


2階と3階を繋ぐ階段で攻防が続いていた。狐人間側の魔法は、魔族に全く通じていない。即席のバリケードで魔族の攻撃を避けながら、何とか登ってくるのを防いでいる状態だった。

『サンダーボルト』

『サンダーボルト』

『サンダーボルト』

『サンダーボルト』

『サンダーボルト』

『サンダーボルト』

『サンダーボルト』

『サンダーボルト』

『サンダーボルト』

ジュアルは魔族に向かって雷撃を行った。背後から攻撃されると思っていなかったらしく、3階と魔法の打ち合いをしていた魔族は全員倒れた。と同時に、3階から狐人間が突撃してきて、魔族たちに襲いかかる。ジュアルの雷撃で弱った魔族は、狐人間の集団戦の前に打ち取られていった。

(まるで集団リンチ・・・)

ジュアルは、何故かインストールされた知識から出てくる情報に苦笑していた。


その後、他の階段にいた魔族数人をジュアルが背後から

『サンダーボルト』

で攻撃し、それを合図に突撃していた狐人間が止めを刺すという方法で倒していった結果、進入してきた15人の魔族は全て討ち取ることに成功していた。


・・・


『ジュアル殿。来てくれてありがとう。正直助かった。我らだけでは危なかった』

3階の部屋に案内されたジュアルは、そこで、狐稲荷から礼を言われていた。


『無事でなにより・・・それにしても結界の外にいる軍勢はどうしましょうか』

ジュアルは、九千防や一反木綿の誘い出しに反応せず、ガサ飛行場にやって来たソウア=シダヨの軍勢が気になったのであった。


『ふん。奴らは結界を破れない。魔族は大きな被害を出したので、しばらくは大人しくしているはずだ』

狐稲荷がそう言った直後、ジュアルの脇の空間が歪んでコチュカが現れた。


『コチュカ参上ですわ!』

右手を上げてポーズまで決めたコチュカに、狐人間たちが鬼の形相で睨みつけている。


『コチュカ。狐稲荷殿の目の前だぞ』

ジュアルに指摘されて、コチュカは事情が呑めたのか


『すいません。狐稲荷様』

慌てて頭を下げた。


『まあよい。今は非常時だからの。で、おぬしが転移してきたということは・・・』

狐稲荷の話が終わらないうちに、


『イツカイ城は更地になりましたわ』

コチュカは頬を僅かに上げた。

(怖~い)

それを見たジュアルは、背中に悪寒が走った。


『おやおや。ソウア=シダヨは宿なしかい・・・ははは』

豪快に狐稲荷が笑い出した。


『クオカフ飛行場も開放してきました』

ジュアルの言葉に、狐稲荷は笑いを止め、

『それは重畳。結界の外の軍勢がどうなるか見ていきな!』

いきなり口調まで変わった狐稲荷に驚きながらジュアルとコチュカが見ていると、


狐稲荷は突然、転移し、結界の上に移動した

『ちょっと、大きくなってない』

コチュカが巨大狐になった姿に驚いている。


軍勢は突然現れた巨大狐に動揺しているが、狐稲荷自身の結界も張っているようで、いくつか飛んでくる魔法や矢は届いていない。


狐稲荷が両手を広げると、巨大な火の玉が出現した。

『すごい・・』

呟くようにいうコチュカ。

その直後、巨大な火の玉は軍勢を呑み込むように飛んで行き、火の玉が消えた後には大きなクレーター以外、軍勢は消えていた。


『全滅!』

思わず叫んだジュアルに


戻って来た狐稲荷が

『いや。ソウア=シダヨは結界を張らせて逃げ延びたよ』

決戦と言う割には、あっさりと終わってしまいました。

(他の人からの視点を一切書かないようにしているので・・・)


ソウア=シダヨはどこに行くのでしょう・・・。

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