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第72話 イタオオターミナル(その1)

ターミナル攻略開始。

スポット1-(アルファ)から歩いてすぐ、管理棟の入り口には張り紙がしてあった。



=関係者各位=


ターミナルが鬼たちにより占拠されているため、全員避難しました。



(はっ?)

どうやら、鬼たちにターミナルが占拠されてしまったので何処かに逃亡したらしい。連絡先すら書いてない。扉はどうやっても開かなかった。


(仕方がない。ターミナルに行こう)

ジュアルは歩いてターミナルに向かうのだった。


・・・


入り口まで行くと、黄色い何かを持った黒と白の生き物?らしきものが立っていた。何故か、頭にはヘルメットのようなものを被っている。ジュアルが近づいていくと、


『中は元仏だった鬼たちがいっぱいだよ。危ないよ~』


と今にも泣きそうな声で話し出した。ジュアルは、ショートソードを鞘から抜いて、右手に構えると


『神様から言われて鬼退治に来たよ』

と答えてやると


『だめだよ~。本当は仏なんだから・・・』

よくわからないことを言った。どうやら、誰も中に入れたくないらしい。


『アイスエリア』

ジュアルは、入り口に立っている生き物?に放った。生き物とその周辺が凍る・・はずが、

『わ~ありがとう。気持ちいい!!』

何故か喜ばれてしまった。

(こいつ、寒さには耐性があるな)


ジュアルがファイヤーボールを放とうとしたとき、入り口から筋のように繋がった凍った表面を、生き物?は滑って何処かに行ってしまった。

(あいつは何だったんだ?)

ジュアルは邪魔がいなくなった入り口から中に入る。なんとなく振り向いて、開けて入って来た扉を見ると張り紙があった。



=鬼各位=

 ターミナルの入り口には、この飛行場の主であった、“マーくん”を配置した。敵対していないので攻撃しないこと


サキチ



(よく解からん。さっきの変な生き物は“マーくん”というらしい。って、サキチって誰だ?)

どうやら、鬼たちの首領は“サキチ”というらしい。何者かは解らない


とジュアルの背後で何かが接近する感覚がしたので、慌てて振り返ると、そこには、鬼にしては何か違う、筋肉が盛り上がったマッチョマンの石化ゴーレムたちが、ジュアルを取り囲んでいた。

(こいつら何者?)

ジュアルは、敵なのか、そうでないのか見分けがつかずに困っていると、1体のゴーレムが

『我らは、ニサキクに住む鬼たちを守護するもの。ここに入って来たということは、鬼への冒涜!成敗してくれる!』

そう言うや、石化ゴーレムはジュアルに向かって突進してきた。

(困ったな、避ける方向がない)

正確には、上が開いていたのだが、何か嫌な予感がしたジュアルは両手をクロスするようにしたあと

『ガード』

を発動させた。見た目には何も変わらないが、ジュアルの体の周りに結界が出来た。その結界と激突した石化ゴーレムは、粉々に砕けてしまい。石が積み上がった状態・・・まるで、石を積み上げた石塔のようになってしまった。


“ガード”を解除して石を確認するも、ただの石ころである。

(よく解からんが倒したということなのだろうか・・・)

ジュアルが石塔を見ながら思っていると、石たちが段々と薄くなっていく。5分もしないうちに魔石を残して消えてしまった。


(やはり、ここはダンジョンだった)

ジュアルは魔石を回収し、散策を開始した。


・・・


巨大な白米を炊いたものを握り固めたものに、巨大海老の頭を切り落として内臓を除去して開いたようなものが上に乗った置物・・・但し、やたら大きい。

(何だここは?)

ジュアルは触ってみるが、硬くて食べものには見えない・・・何かの飾り物らしい。

ガラスと思わる扉があったので開こうとしたが、手では空かなかったので


『ファイヤーボール』

で扉を溶かして先に進んでいくと、マッチョマンが現れた。

(さっき見た石化ゴーレムのオリジナルかな?)


彼らは、ジュアルを見つけると

『侵入者!』

『侵入者!』

『侵入者!』

『侵入者!』

『侵入者!』

と口々に叫んだのち、突進してきた。


『ウインドカッター』

ジュアルが放った三日月の刃がマッチョマンたちに襲い掛かる。そして、あっさり、上半身と下半身に分離してしまった。

(こいつら脳筋?)

ジュアルは散乱しているマッチョマンの死体を見ながら思っていた。


・・・


マッチョマンの死体は5分としないうちに魔石を残して消えてしまったので、魔石を回収して散策を続けると、何やら湯気が出ている沼を発見した。


“温泉の郷 イタオオへようこそ”


何故か入り口には変な看板が刺さっている。

(特に、なにも無いな・・・)

ジュアルは一瞥したのち、歩いていく。結局、他には何もいなかった。


・・・


2階に上がると、見た目は鬼の面をしたような人間たちが、ジュアルに押し寄せてきた。手には、棍棒とでもいうべき、棘のついた大きなバットのような何かを持っている。

(正しく“鬼”だ!)

ショートソードを右手に構えてみたものの、“鬼”武器を見るに、ちょっと分が悪いと見たジュアルは、


『アイスエリア』

『ファイヤーボール』

『サンダーボルト』

と魔法を連発した結果、


“アイスエリア”で凍った“鬼”達は、“ファイヤーボール” で解凍された直後に“サンダーボルト”の攻撃を受け、体の表面についた水分によって、雷撃効果を十分に受けた“鬼”たちは、皆倒れてしまった。

(近寄りたくないな)

ジュアルは、

『ウインドカッター』

『ウインドカッター』

『ウインドカッター』

『ウインドカッター』

『ウインドカッター』

『ウインドカッター』

を連発し、鬼たちの上半身と下半身を切断していく。あたり一面、“鬼”たちの死体が広がった。

(気持ち悪い・・・)

そう思いながら、ジュアルはショートソードを右手に構えたまま、様子を見ていると、“鬼”達は、魔石を残して消えてしまった。

(妙に順調なんだけど・・・)

ジュアルは、なんとく不安になるのだった。

どこかに行ってしまった生き物?は・・・。

明日出てきますので・・・。

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