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第71話 今度はイタオオ

毎朝6時更新予定です

 やっとの思いで、BE36でガサ飛行場を離陸したジュアルは、ようやく、マモトク飛行場のR/W07に着陸したのであった。

(やっと戻ってこれた・・・神様にはいろいろ聞きたい・・・いや聞かなければないないことがあるぞ・・・)


駐機場に入ると、FA200やPA28が変わらずに駐機していた。小屋の前にBE36を止め、異次元ポケットにBE36を収納すると、ジュアルは小屋の入り口にやって来たのだが・・・。そこには、再び張り紙がしてあった。



=ジュアルへ=

 イタオオ飛行場のターミナルが、鬼たちに占拠されてしまったらしい。面倒なので開放してから北に向い、イキツ飛行場を開放してから、地上を移動してタキュウキ飛行場向え。途中、九千防の配下が待っている。


P.S.

決して私を探さないように・・・



(あ・い・つ・・・)

やっと帰って来たと思ったらこれである。

小屋に入ると、何故か、パンとスープ、そして何の肉かわからないステーキが用意されていた。

(これを食べてから・・・)

夢中で食べるジュアルは、食べ終わったあと、強烈な睡魔に襲われた・・・。


・・・


(むにゃ・・・)

朝日が窓から入り込んでいる部屋で、ジュアルは目が覚めた。どうやら、ベッドで寝てしまったらしい。外の様子から見て朝なのだろう・・・。テーブルには、寝る前に食べた食事の跡が・・・なかった。

(相変わらず謎仕様だな)

どう考えてもおかしいのだが、ジュアルはこの小屋での出来事について、考えないことにしていた。


(イタオオ飛行場は、ここから約、109km北東にある飛行場だ。ヤザキミ飛行場が九千防の配下だったので、てっきりここもそうだと思っていたのだがな)

 面倒なので開放と書いてあった張り紙の文字になんとなく違和感を感じたジュアルであった。


異次元ポケットに収納していたパンを取り出して食べた後、小屋の前でBE36を異次元ポケットから取り出した。

(異常なし)

外部点検で異常がないことを確認。いつもながら、燃料とOILは満タンである。


操縦席に乗り込み、各チェック後、エンジンスタート。

(しかし・・・最近人に会っていない)

何となく寂しさを感じ始めたジュアルであった。


T4まで移動した後、離陸前のチェックを行い、滑走路に入る。今日の方角は北東なので、目の前に見える活火山の北側を抜けていく予定であった。


スロットルを押し込むと、BE36は、滑走路を走り出す。今日は、若干北風が吹いているので、あて舵をしながら、滑走路をまっすぐ走らせて73㏏を過ぎたところで、操縦桿を引く。横風に煽られ南側に持っていかれるのを調整しながら、先ずは活火山を目指して高度を上げていく。100㏏を維持しながら上昇していくと、5マイル付近では4000ftまで高度が上がっていた。

(風で揺れそうだから、高度を上げよう)

そのまま、7500ftまで上昇したところでレベルオフし、水平飛行に移行したところで、カウルフラップをクローズ。ミクスチャーを絞る。ミクスチャーをも絞って、プロップも2200rpmくらいでゆっくりと進めていくと、大きなカルデラ・・・外輪山があることに気が付いた

(そうだった・・・)

インストールされた知識にあったのを今更確認したジュアルであった。


水平飛行に写って5分もしないうちに海が見えてきた。スロットを絞り、プロップを1800rpmにすると、BE36は降下し始めた。

(いい感じ・・・)

やがて海岸線付近まで到達したときには、高度は3000ftまで下がっていた。右にはイタオオの街が見える。左を見ると、プッベの街が見える。BE36は、調度その境にある小高い山の山頂の上を通過していく。

イタオオの飛行場は、イタオオの街からかなり遠い、歩くのは勿論、馬車でも1日で着かないだろうと思われた。

(なんであんなにイタオオの街から遠いのだろうか?)

そんなことを考えながら、ジュアルは、BE36をR/W01のファイナルコースに移動させていく。フラップをアプローチ(ポジション)に降ろし、脚を降ろすと、北からの乱気流に巻き込まれた。慌てて姿勢を正したが、高度が200ftも下がっている。

(これは気をつけなければ)

結局、北風にクラブを取って機体を滑走路に対して斜めにした状態で滑走路の直前まで降下、途中でカウルフラップをオープンにしているが、フラップはアプローチのままにしたジュアルは、設置ス寸前にラダーを踏んで機首を滑走路に向けると同時に機体を傾け、ウイングローをとって機体が滑走路から外れないように調整、左脚が接地した後、しばらくして右脚が接地した。

(結構、危なかったな・・・)


ジュアルはターミナルを通り過ぎ、スポット1-(アルファ)に機体を停止させた。ジュアルにインストールされた知識がここに白い機体がいたと記憶していたが、見渡す限り見当たらない。

外部点検をした後、異次元ポケットにBE36を収納したジュアルは

『さあて・・・管理棟に行ってみますかね』

誰もいない駐機場で叫ぶと、管理棟の扉に向かったのだった。

ジュアルをこき使う神様の目的は?

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