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第60話 やっと帰還

やっと帰ってきましたが・・・

 狸たちの死骸が燃え尽きたのを確認した後、もう一度、異次元ポケットに収納していたBE36を取り出し点検をした後、エンジンをかける。特に問題はない。風はほぼ無風。なので、ウエストエプロンからそのまま、R/W29で離陸する。いつものように、73ktで操縦桿を引くと、BE36は空中に浮き上がった。上昇しながら緩やかに右に旋回する。方位120°で旋回を停止。高度3000ftに達したところでレベルオフ。

(この高度だと、多少気流が乱れるかな・・・)

マナタの街の上空を過ぎると、前方にマモトク飛行場が見えてきた。そこにあると知っているから見つけられるだけで、何も知らなかったらわからない可能性が高いのだが・・・。


飛行場に向かって徐々に高度を下げていく。そしてガサ飛行場を離陸してから20分後、マモトク飛行場のR/W07にBE36は着陸した。これでも歩くと1日ではたどり着かない距離である。今回は、神様いる駐機エリアに向かうので、T6まで滑走路を移動していく。特に何事も無く、駐機エリアに戻って来たので、BE36を元あったスポットに止めてから車止めとピトーカバーを掛ける。いつも、異次元ポケットに収納していたので、久しぶりの感覚である。

(あれ?何故久しぶりなんだろう・・・初めてのはずなのに・・・)

インストールされた記憶と混ざってしまっていることを感じているジュアルであった。


・・・


神様がいた小屋の入り口まで来ると、張り紙がしてあった。



=ジュアルへ=

 今日はここで休んでいきなさい。一反木綿から連絡があって、クブコの軍がヤザキミに攻め込もうとしているらしい。明日は、ヤザキミに様子を見に行ってきてくれ


P.S.

ここの結界は頑丈だから、コチュカが攻め来ても気にしないように



(おいおい・・・今度は、ヤザキミにかよ・・・行きたくないが、一反木綿からの情報って・・・どうやって連絡とってんだ)

ジュアルは脳内で色々思いながらも小屋に入る。そこには、温めるだけになっているスープとパン。そして、オークと思われる大きな肉の塊が置いてあり、フライパンと竈があった。

(これを食えということか・・・)


ジュアルは、スープを温め、オーク肉を適当に切ってフライパンで焼くと小屋にあった塩で味付けして食べたのであった。パンは20個ばかりあったので、5個食べた後、残りは異次元ポケットに収納しておくことにした。

(本当はスープも鍋ごと欲しいけど・・・やめておくか)

小屋には、特に何もなく、いろいろあり過ぎてすっかり疲れていたジュアルは、1つだけあったベッドに寝転がった途端、夢の世界に連れてかれてしまった。


・・・


翌朝、ジュアルが目を覚ますと、外から何かが当たる音がしているのに気が付いた。音のする方向を見てみると、何者かがこの小屋を攻撃しようとしているらしい。雷撃と思われるものが断続的に飛んできていた。結界は本当に頑丈だったらしく、まったく損傷はない。だが、攻撃され続けるというのは気分が悪かった。

(張り紙にあったコチュカが攻めてくるってこれか?)

どうやら、ここは安全みたいだが、マクサアの飛行場で雷撃を主翼に受けているので、この状態で出発したくなかった。


(そうだ。あれの威力を試そう)

ジュアルは結界の中を攻撃が来る方に向かって歩き出した。


(げっ!)

そこには、コチュカが何かを飲みながら、雷撃を放っている姿であった。


『やっぱりいたわ!』

コチュカが叫んだ。


『ここの結界はコチュカの攻撃では破れないよ。諦めてマクサアに帰ってくれ』

ジュアルはそう言うと、異次元ポケットに収納していた、水の玉・・・ノヤカの第二格納庫で回収した水の玉を、コチュカに向かって解放した。ジュアルの目論見どおり、異次元ポケットから放出された水の玉は、コチュカに向かって飛んで行く。コチュカも危険を感じたらしく、後ろに飛び退いた結果、水の玉はコチュカのすぐ手前で炸裂した。

激しい衝撃が周囲を何も見えなくしていたが、それが晴れると、水の玉が炸裂した周辺はクレーターのような大きな穴が開いており、コチュカは勿論、草木すらも全て消滅していた

(なんてすごい威力・・・)

第二格納庫内で戦っていたときは解らなかったが、被弾していたら無事では済まなかったことは、ジュアルにも想像できた。


(これでコチュカも片付いただろう・・・)

直撃こそしなかったはずだが、無事であろうはずもないこと確信するジュアルであった。


・・・


朝食は、温め直したスープとパンを食べ、駐機場に止めていたBE36に移動した。燃料タンクは、ガサ飛行場から飛行した分だけ減ったままだったので、一旦、異次元ポケットに収納し、再度出してみる。もう一度燃料タンクを確認すると、今度は満タンであった。


(よくわからない仕組みだが、異次元ポケットに収納に収納した方がいいらしいな)

ピトーカバーを外し、車止めを回収したジュアルは、外部点検後、操縦席に乗り込んだ。

コチュカはどうなったのでしょう・・・正直、ジュアルはコチュカはどうでもいいと思っています。これで懲りてくれればいいなあ~ くらいの気持ち。あれくらいで死ぬとは思ってもいません。

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