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第55話 新旧ターミナル

毎朝6時に更新予定です。



赤い花を頭に付けた女性(?)は、叫んだあと、にっこりとほほ笑んだ。警戒したままのジュエルに、


『私、ふくりんって言うのよ。よろしくね』

そう言って体を一周させた。緑色の服が僅かに膨らんだが、特に何もない。どうやら、攻撃してくることはなさそうだった。


『マモトク飛行場にいた“神”に言われて来た、ジュアルだ』

ショートソードを鞘に納めてからジュアルはいった。


『はい。説明しますから空いている席にすわってね』

ふくりんはそう言うと窓際に置いてあった、大きな白い板を持ってきた。


ジュアルは、手前にあった机にしまわれていた椅子を引っ張り出すと、壊れていないか確認してから慎重に座った。

(とりあえず、罠はないらしい)


『えっとね。ここは平和な島なのよ。ゴマシカの地方みたいに魔族と何かやらかそうなんてしていないから・・・』

ふくりんはそう言うと、白い板に何か絵を書き始めた。


『平和な島のはずだったのだけど、新ターミナルにいるバラモンの様子がおかしいの』

『ばらもん?』

ジュアルは、思わず聞き返してしまった。


『そう。バラモンくんよ。だけど、おかしくなっちゃったみたいで、胸の名札も“狂バラモン”になっちゃっているの。1階には、“かんころ”と名乗る変な魔物がウロウロしているのよ・・・かんころもちは好きなのだけど・・・』

 どうやら、新ターミナルには、“バラモンくん”が変異した“狂バラモン” という魔物がいるらしい。そして1階には、“かんころ”という魔物のようなものがいるらしい。


『どうしたらいいのか困っていたら、先日、神様が現れて、“ジュアルというものを派遣するから待っているように”と言われたの』

ふくりんはそう言うと頭の花を一気に開花させた。

(あ・い・つ・・・)

ジュアルは神が何故、クエフに行くように言っていたのかを理解したのだった。


・・・


結局、旧ターミナルから外に出ることは出来ず(今回も、結界のような何かがあるように感じる)、再び、旧ターミナル前の駐機スペースに出たジュアルは、新ターミナルに向かった。ここも、飛行場には結界があるらしく、誰も入れないらしい。他と違うのは、冒険者もいないとのことで、誰も、このダンジョンに関わろうとしないそうである。


(危うきに近寄らず・・・正しい考えな気がする)

ジュアルは妙に納得しながら、新ターミナルに歩いていくと、入り口のガラス戸の先・・・新ターミナル1Fには、くすんだ緑色をした塊がウロウロしているのが見えた。


(なんだありゃ?)

ういろうよりもゴワゴワしてそうで、動きもぎこちない。硬度の高いスライムのような感じである。多分、あれが“かんころ”だろうと思われた。


ジュアルは、ガラス戸を開けると


『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

と3発、“かんころ”に向かって放つと、表面が黒くなって動かなくなった。他、沢山いた“かんころ”はジュアルから避けるように奥に消えていく。ジュアルが動かなくなった3匹を近寄ると、何やら良い匂いがする。

(これって、芋の焼ける匂い・・・では?)

薬草の採取に浸かっていた短剣を使って捌いてみると、小さい魔石が現れた。それをジュアルが摘まんで抜き取ると完全に魔物で無くなったのか、残りは消えてしまった。


『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

『ファイヤーボール』

その後、ジュアルは、1階が火の海になるようにファイヤーボールを連打した。慌てて、駐機場に一旦避難した後、1階の火が収まるの見計らって再び中に入ると、床には、小さな魔石が沢山落ちていた。

(とりあえず1階の駆除成功)

芋の焼けるような匂いが充満する中、ジュアルは魔石を回収していった。


・・・


2階に階段を登っていくと、そこには、2本の黄色い角が生えた、真っ赤な鬼が立っていた。


緑色の服には、胸の部分に“狂バラモン”とわざわざ書いている。

(ふくりんの知り合いらしいが、ダンジョンのボスは倒さないといけない)

ジュアルはショートソードを構えた。


『我はバラモン。無敵のボスである。よくも我が手下である“かんころ”を倒したな。許さん!あの世に送ってやる』

狂バラモンはそう言うと、ジュアルに向かって何かを放った(?)らしい。が、ジュアルは何も感じない。そして、攻撃したはずの狂バラモンは、ダメージすらないジュアルに驚いていた


『どうして!・・・・どうして何ともないの?僕の雷撃を受けたはずなのに・・・・』

狂バラモンはパニックになっていた。


(なんだ・・・雷撃だったんだ・・・)

ジュアルは吸雷の魔導書の効果で雷撃を吸収することができる。だが、吸収したことに気が付かないというほどということは・・・

(こいつの雷撃って弱いな・・・)


『雷撃っていうのはこういうものじゃないか? サンダーボルト!』

たいして魔力も込めずに放った雷撃は、狂バラモンに直撃した。


『ギャー!!』

狂バラモンは、大きく叫んだ直後、魔石を残して消えてしまった。

果たして、ジュアルが強のか、狂バラモンが弱いのか・・・。

とにかく、あっけなく倒してしまったようです。


すいません。間違って一部しかアップされていなかったようです(2023/10/3 8:00修正)。

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