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第40話 ノヤカ脱出

理由は解りませんが、つけられているようで・・・

 冒険者ギルドを出た後、教えてもらった市場で、干し肉やパンを購入していると、何か背後から追いかけてくる・・・いや、付け回すものがいることに気が付いた。魔石を売って大金を手にしているので、それが目当てなのか、異次元ポケットの存在に目がくらんだか、それとも・・・。このままでは危険だと見たので、再び冒険者ギルドに戻ってみた。

特にすることは無いのだが、張り出されている依頼表を見たのち、水晶にカードをかざしてみると、



登録名:ジュアル

レベル:D

 HP 320/350   MP1350/1400

 STR(力)  : 200

 VIT(体力) : 200

 INT(知力) : 270

 MID(精神力): 400

 AGI(俊敏性): 450

 DEX(器用度): 250


スキル

 操縦(固定翼)


真名:ジュアル=ラィシカーラクセン

備考

 異界からの訪問者、異世界のパイロット、異次元ポケット持ち、カーサ元帥討伐者、ビックういろう討伐者、フーさん討伐者、白くま討伐者、シヒコト=ダワラオ討伐者



まあ・・・予想通りの状況であった。使える魔法が表示されないので、魔法のある(かもしれない)練度などは不明なのだが・・・。HPとMP特にMPの増加は異常な気がする。備考欄は見られたくない情報である。

(それにしても、一般的な冒険者のパラメータがわからないからなあ)

そんなことを考えながら、冒険者ギルドにあった売店で、忘れていた水筒を2本補充した。


・・・


(やっぱりついてきたか・・・)

付け回す連中は冒険者ギルドを出たのちもついてきた。このまま外に出たとき、彼らの実力がわからないので逃げ切れるかわからない。どうしても彼らを出し抜いて脱出する必要があった。再び市場を歩いていくと、街の周辺の村から農産物を売りに来たと思われる農家の荷車があった。客のふりをして店の主と農家の話を聞いていると、


『なあ。芋が足りねえんだ、急いでもってきてくれねえか』

『家の倉庫にあるから今から取ってくるさ、午後にはもって来れるべ』

どうやら、一度村に戻って、芋をもって納品にくるらしい

(この農家を利用させてもらおう)

街の門に向かって移動していく荷車を引く農家に声を掛けた


『あの、すいません。芋のなっているところを見せてもらえませんか』

ジュアルの申し出に怪訝な顔をした農家に、そっと金貨を1枚渡すと

『よそから来たもので、実際に栽培されている畑を見てみたいのです』

と念を押すと。快諾してくれた。

ジュアルは、農家の荷車と一緒に街の門を出た。予想通り、付け回していた連中は街の外までは追ってこなかった。毎度農産物の納品に来ている農家と一緒だと、襲いにくいということだろう。そして、ジュアルが、芋を栽培しているところを見たいと彼らにも聞こえるように言ったことから、また戻ってくると思わせることに成功したようだ。

(見た目では旅に出るような様子にはみえないし・・・)

追手がこないことにほっとしながら、農家と共に歩いていく途中、いろいろ話を聞くことになった。

『いや~。旅の方なら関係ねえだろうが、作物の8割を税金で持っていかれてるから、生活が大変なんでさ~』

この国(王国)の定めでは、農家からの税は、最大でも5割だったはずである。いくら何でも8割はおかしすぎる。


『でも、王国の定めでは5割までだったはずでは?』

ジュアルが思わず言うと

『ああ。だが、ゴシマカの領主がそれと別に3割もっていくんだ。ここはゴマシカの属国だからな・・・。逃亡しようとしたり、訴え出ようとするとこれさ』

そう言って農家は自分の首に右手で手刀を切った。打ち首という意味らしい。

『んだから、ゴマシカの領主から独立してほしいとおもっているのさ。おっと、ノヤカの街で言わないでくれよ。俺がこれだから』

と再び自分の首に右手で手刀を切った。ジュアルがそのままノヤカを出ていくつもりと話したかららしい。

(クブコの街が、ゴマシカに対抗したいと思うはまさかこれか?)

ゴマシカのまさかの圧政に呆れるジュアルであった。


・・・


農家の畑を見せてもらったついでに、いくらか収穫を手伝い、荷車への搭載を手伝ったところで、別れることに

『じゃ。達者でな』

『ああ。そちらこそ』

農家の言葉に曖昧に返すジュアルであった。農家と別れ、ノヤカ街から遠くなるように移動していったところ集落を発見した、ルミズタという街らしい。街と言っても船着き場がある以外は、村レベルである。特に門もないのでそのまま入ると、


『ゴマシカ行きの最終便だよ~』

どうやら、ここからゴマシカまで船が出ているらしい。

ジュアル慌てて声の主のところに駆けていき

『乗りたいがいくらだ』

と声を掛けた

『銀貨2枚』

声の主は即答したので、ポケットから出すふりをして、異次元ポケットから銀貨を2枚渡すと、

『すぐ乗ってくれ』

を船を指さした。船には、収穫された芋などの農産物がほとんどで、人は他に乗っていない。どうやら、荷物のついでに人も運んでいるらしい。


『じゃ旦那。出発しますぜ』

何と、さっきの声の主が船頭であった。

ルミズタとゴマシカは内海を使った海運が盛んです。ゴマシカが搾取する農産物の輸送が主なのですが・・・。

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