第36話 第四格納庫、第五格納庫
土、水、雷とくれば・・・
隣りの格納庫入り口まで来た所、ここにも張り紙があった。
=第四格納庫=
第一、第二、及び第三格納庫をクリアしたもののみ入ることが許される
(大きなお世話だ!)
ジュラルは扉を開けた
(???)
入った瞬間、強風に襲われた。何とか踏ん張って・・・という訳にはいかず、暴風の中にジュアルは呑み込まれた。
・・・
(ここはどこ?)
気が付くと、大きな部屋の中央付近にいた。天井や床を含め、全てが石畳みで覆われた空間、扉ひとつ存在しないが、何故か明るかった
(相変わらずよくわからん)
すると、ジュアルが起きたのが開始の合図だったかのごとく、周囲に何かが現れた。
(スライム?)
一見、スライムのような姿で自在に姿が変えられるようである。が、全身真っ赤でなんとなく土の塊にも見える。
(まさか、溶岩スライム)
ジュアルは、以前回収した荷物から、木の破片を見つけると、スライムのように見える何かに向かって投げてみた。木の破片は、スライムのように見える何かに当たる直前、炎を上げて燃えてしまった。明らかに、スライムのように見える何かが吸収したのではない、熱で燃えてしまった状態であった。
(そう言われれば、ここって暑いぞ)
明かに高温になっていく周囲温度に
(とにかく冷やそう)
『アイスエリア』
を発動させると、ジュアルの周囲温度は通常の生活ができる温度に下がった。が、スライムのように見える何かは一定の距離を保っていて周囲を囲んでいる。このままでは、再び温度が上がってしまい、ジュアルの蒸し焼きが出来上がってしまう。
(なんとかしなくては)
ジュアルがスライムのように見える何かをよく観察すると、表面に何か被覆のようなものがあることに気が付いた。
(あの被覆を破壊出来れば・・・)
『サンダーボルト』
周囲を囲っていたスライムのように見える何かの1体に攻撃してみると、被服が破れたのか、溶岩が流れ出してきた
(ヤバイ!)
咄嗟に
『アイスエリア』
を溢れた溶岩の周囲に発動させると、周囲が冷えたのか溶岩は岩になった。
(これでいけるのでは)
その後、
『サンダーボルト』
と
『アイスエリア』
の組み合わせ繰り返し、スライムのように見える何かを岩に変えていった。
・・・
全てのスライムのように見える何かを岩に替えると、何故かスライムのように見える何かが変形した岩とダンジョンは消えてしまい、格納庫の中になった。
またまた、格納庫の中に碑が出現していたである。
(今度は爆発しないよな)
恐る恐る近づいていくと、
突然、碑は消滅し、代わりに1冊の本とその上に1枚のカードがあった。
カードは、予想通り
“第四格納庫のカード”
と刻印されていたである。
そして本には、
“インライトメントの魔術書”
と書いてあったのである。
(これなんの魔法かな)
ジュアルは本を開いてみる。魔導書の頁を全てめくった結果、魔導書は謎の炎を上げて燃え、消滅した。
彷徨える魂を成仏させることができるらしい。
(使い方はわかったけど、こんなの使うところあるのかな)
・・・
格納庫の出入り口の脇には人が一人通れるだけの小さな扉があった。ジュラルが扉のノブに手を掛けて押すと、簡単に開いたのである。その先には見覚えのあるノヤカの飛行場の光景が広がっていた。
(4つクリアだな)
ジュアルは次の格納に向かうことにしたのだった。
・・・
(さて、最後も攻略しますかね)
ジュアルが隣りの格納庫入り口まで来た所、ここにも張り紙があった。
=第五格納庫=
第一、第二、第三、及び第四格納庫をクリアしたもののみ入ることが許される
(大きなお世話だ!)
ジュラルは扉を開けた
(???)
ジュアルは闇に包まれた。何も見えない。
(これは困った)
と思ったとき
『死にたくねえ~』『死にたくねえ~』『死にたくねえ~』『死にたくねえ~』『死にたくねえ~』『死にたくねえ~』『死にたくねえ~』『死にたくねえ~』・・・
無数と思える悲しそうな叫び声がしてきた。
(たしか、孤児院で読んだ本に何か書いてあったな・・・昔、戦争で配色濃厚になったとき、飛行機で自爆攻撃をしたらしいと聞いた。確か、ここはその発進基地のひとつだったはず・・・)
死後、成仏できない彼らは彷徨って、ここに集まったということらしい。
(ええい。とりあえずやってみよう)
『インライトメント』
ジュアルが魔力を込めれるだけ使って発動させた結果、悲しい叫び声は消え、いつの間にか闇を消え、格納庫の中にジュアルは一人立っていた。
(これでよかったのだろうか・・・)
無理やり成仏させてしまった彷徨える魂達のことを思いながらも、碑に近づいていくと、
突然、碑は消滅し、代わりに1冊の本とその上に1枚のカードがあった。
カードは、予想通り
“第五格納庫のカード”
と刻印されていたである。
そして本には、
“ウインドカッターの魔術書”
と書いてあったのである。
(攻撃魔法だよねこれ)
ジュアルは本を開いてみる。魔導書の頁を全てめくった結果、魔導書は謎の炎を上げて燃え、消滅した。
・・・
格納庫の出入り口の脇には人が一人通れるだけの小さな扉があった。ジュラルが扉のノブに手を掛けて押すと、簡単に開いたのである。その先には見覚えのあるノヤカの飛行場の光景が広がっていた。
(5つクリアだな)
ジュアルは奥にあるという司令部に向かうことにしたのだった。
最期は闇にしました。




