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ジュアル=ラィシカーラクセンの冒険=異世界転生?した自家用パイロットの数奇な人生=  作者: OPPA
第1章 ボナ誕生(ジュアルになるまで・・・)
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第30話 ゾベミ出張所

一旦ここまで。明日から第2章になります。

『ここは何処だ!』

ボナが起きると、そこには、質素ではあるがベッドがあり、水差しが置いてあった。


服の内側に隠れていたらしいユウが現れ

『ターミナルを出たところで倒れちゃったですよお~ターミナルを調査していた冒険者さんたちが、ここに連れて来てくれたんですよお~』

と言いながら、ボナの周りを飛行し始めた。

しばらくすると、ボナが起きたのに気が付いたのか、ドアをノックする音が聞こえてきた。


『ちょっと話がしたい。入ってもいいか?』

ユウが慌てて、ボナの服に隠れた。ボナはそれを確認してから


『どうそ』

と答えると、空いたドアからスキンヘッドのガタイいいおっさんが入っていたのだった。


・・・


『おれは、冒険者ギルド、ゾベミ出張所長のカイガーというもんだ』

『・・・ジュアルです』

ボナはあまり話したくなかった。王都から1000km以上離れたこの地までどの程度の情報が来ているかはわからない。だが、既に王都ではお尋ね者のはずであるボナにとって良いものではなかった。


『おう。王都のスギッドから話は聞いている。王家からのお尋ね者らしいな・・・』

カイガーは豪快に言い放った。

(もはやこれまでか・・・)

ボナはガックリと項垂れた。


『でな、お前さん凄いな。マトヤのターミナル結界、ゴヤナのターミナルダンジョン、トレアセントのターミナルダンジョンを開放したそうじゃねえか・・・』

(マトヤの結界は消えたのか・・・)

ボナの知らない情報であった。


『だがな、残念ながら、ゾベミのターミナルで白くまと相打ちで死亡した・・・ことになっている』

『はっ?』

豪快に言い放ったカイガーの言葉に耳を疑うボナであった。


『でな。その冒険者と一緒にいたジュアルとかいう冒険者に全ての財産が譲渡されたことになっている』

『どういうこと?』

ボナは思わず言葉が口に出た。


しかし、カイガーはそれを無視するように

『お前さんの冒険者カードだ。水晶を用意してあるから内容を確認してくれい』

と言って、ボナを水晶のところに連れて行った。



登録名:ジュアル

レベル:D

 HP 170/170   MP995/995

 STR(力)  : 170

VIT(体力) : 170

INT(知力) : 230

MID(精神力): 270

AGI(俊敏性): 350

DEX(器用度): 200


スキル

 操縦(固定翼)


真名:ジュアル=ラィシカーラクセン

備考

 異界からの訪問者、異世界のパイロット、異次元ポケット持ち、カーサ元帥討伐者、ビックういろう討伐者、フーさん討伐者、白くま討伐者



(どういうこと?登録名が変わっていているが、備考はそのまま・・・いや、ゴヤナ以降の出来事が追加されている)


『ボナという冒険者はゾベミのターミナルで死んだ。いいな。お前はジュアルだ』

そう言うと、ボナを出張所長室に連れ込んだ。


(・・・ふう)

『スキッドが画策してくれてるから、もう大丈夫だろうよ。但し、王都には行くな』

『はい』

スキッド(王都のギルマス)が助けてくれたんだ・・・。これで、王族から捜索に怯えなくて済むのかも・・・?)

ボナはようやく、状況を理解した。


ボナの様子を見てカイガーも安心したらしい。


『スキッドは知り合いでな・・・権力に媚びるところがあるのが危ないのだが、今回は利用させてもらった』

『利用?』

『おう。スキッドはな、ここまで指定手配を送って来たんだよ。だがな、俺にはラィシカーラクセン家には恩義がある。マトヤにいた、ラィシカーラクセン家の2名のことも聞いている。なんでな、飛行機とかいうもんが空からやって来たらしいという報告を聞いて直ぐにわかったのさ。お前を連れてきた冒険者たちは、俺の配下だけしかいねえ。大丈夫だ。ボナの冒険者登録にあった備考欄は消しておいた』

カイガーは1枚のカードをボナに渡した。

『これは・・・』

思わず口が滑ったボナに


『懐かしいだろ。名前に認識阻害が着いていたので解除しておいた。お前が持ってろ。だが、間違っても誰かに見せたり、水晶にかざしたりするな。そこから足が付く。ゴヤナ記録はボナの記録として処理してあるからな!』

ガイガーは先ほどまでと違って、真剣な表情で言った。


(ひょっとしてスキッド(王都のギルマス)は助けてくれていない・・・)

『あの・・・』

ボナがカイガーに言い掛けると、カイガーはそれを遮るようにして、


『俺は、お前が何者か実は知らねえ・・・本当のことだ。だからこれ以上聞かれても何も答えられねえ・・・済まねえな』

そう言って頭を下げた。


『あの、ラィシカーラクセン家は、どうして私にここまでしてくれるのでしょうか』

ボナは気になっていることをカイガーに言った・・・いや言ってしまった。


『それに答えることは出来ねえ。ラィシカーラクセン家も公式にはお前を支援は出来ねえ。それだけは解かってくれ。多分だが解るときが来る。いや、来てしまうだろうから・・・』

カイガーは再び頭を下げた。


・・・


その後、カイガーに手配してもらった馬車に乗り、ユウの地元であるツキキの集落を目指すことにしたボナ。勿論、ボナの服に隠れるユウも一緒に移動するのであった。

(南東に65km、山の中だから移動に7日は掛かるらしい・・・)

なお、カイガーがボナの持っていた魔石や魔物を全て買い取ってくれたため、ボナは何もしなくても一生暮らせるだけの金を手にしていた。

一反木綿は無事に故郷に帰りついたようです(?)

明日から新しい章になります。


ちなみに・・・カイガーは(ツギアのターミナルに現れた)神に洗脳されています。本当は、スキッドのことは知りません。ラィシカーラクセン家は・・・(秘密)


=補足=

神様は、ボナの冒険者カードの名前に認識阻害を掛けてジュアルと見せかけました。ですが、ゴナヤで水晶にかざし、大量の換金をしたことでゴナヤの冒険者ギルドは調査をしていたのです。なので、認識阻害を解除、ボナの出来事としてゴナヤのことを処理。冒険者カードを別にすることで最初の冒険者カードの記録と切り離した(?)つもりでした。

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