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ジュアル=ラィシカーラクセンの冒険=異世界転生?した自家用パイロットの数奇な人生=  作者: OPPA
第1章 ボナ誕生(ジュアルになるまで・・・)
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第27話 トレアセントダンジョン3階

毎朝6時投稿予定です。

結局、ファイヤーボールを打ちつづけただけで2階にいた雲は消えてしまい。ボナは3階に向かった。

すると、左右からミサイルのようなものがボナ目掛けて飛んできた。思わず躱すと、ミサイルのようなものは、翼を広げ、大きく旋回し始め、ホーミングするように、ボナに向かってやってきた。

(ミニ飛行機?)

白い胴体に主翼のような翼と垂直尾翼、水平尾翼を備えた物体は、頭の一部が青と灰色をしたのが1体ずついる。見た感じだと、エンジンやプロペラがないので、どうやって飛行しているのかは不明であるが、ボナが躱すたびに旋回を繰り返し、しつこくボナを狙っている。

(うっとうしいな)

ボナはショートソードで主翼を切りつけた。結果、2機のホーミング飛行機は2階に墜落していった。

(この階のどこかにボスのいる沼があるはず・・・)

いくつかの小部屋を発見したボナは慎重に中を確認していくと、2足歩行をした犬のような何かを発見した。コボルト・・・にしてはおかしいそれは、何故かオレンジ色の体に赤いスカーフのような布を巻いている。そしてボナを見つけるや

『食料発見!』

と言ってボナに突撃してきた。

ボナは思わずショートソードで叩ききると、コボルトもどきは魔石を残して消えてしまった。

(なんだありゃ。コボルトの変種?)

ボナは魔石を拾いながら首を傾げた。


 コボルトもどきを倒した隣の部屋に入ると、今度は、2足歩行をした猫のような何かを発見した。ケットシー・・・にしておかしいそれは、何故かピンク色の体に黄色いリボンのような何かを巻き付けている。としてボナを見つけるや

『食料発見!』

と言ってボナに突撃してきた。

ボナは思わずショートソードで叩ききると、ケットシーもどきは魔石を残して消えてしまった。

(なんだありゃ。ケットシーの変種?)

ボナは魔石を拾いながら首を傾げた。


その後、黄色の鳥の自爆攻撃を躱しながら進んで行くと、3階の北側に何やら、怪しげな入り口を発見した。

“温泉入り口”

と書かれた看板まである。恐らくここがこのダンジョンのボスがいることころと思ったボナは、警戒しながら歩いていくと、全身真っ青な人形・・・というにはおかしな人のようなもの・・・真っ青な巨大なマッチ棒は謎の箱をカートのように転がしながら待機している。


ボナがその前を通りかかると、青い巨大マッチ棒もどきが、カートのような箱を一斉にボナに向かって転がしてきた。

(何か、嫌な予感がする)

ボナは、思わず跳び上がり、箱の先に飛び移った後、

『ファイヤーボール』

を箱に打ち込んだ。次の瞬間、青い箱は連続爆発を起こした。

(ショートソードで切りつけたら爆発していたかも・・・)

爆発が止んだ後には、何故か青い巨大マッチ棒もどきも消えており、小さい青い魔石が散らばっていた。

(あれも魔物?)

ボナは魔石を拾いながら痕跡を探そうとしたが、魔石以外は回収できなかった。


・・・


沼は一番奥と思われるところにあった。何故か沼からは湯気が出ている。

(ひょっとして温泉?・・・まさかね)


ボナが近づいていくと、突然、目の前に指のお化けのようなものが現れた。正確には、肌色をした“ういろう”みたいな何かが、赤い帽子と服を着ているのである。

(ひょっとしてあの猫が言っていた“フーくん”?)

『ちょっとしてあなたが“フーくん”?』

ボナはショートソードに手を掛けながら聞いてみた。


指のお化けのようなものは、ボナを凝視したのち

『ようこそいらっしゃいました。ジュアル=ラィシカーラクセン様』

そう言って指のお化けのようなものは体を曲げたのである。


(どういううこと?)

ボナには事情が理解できなかった。


・・・


指のお化けのようなもの・・・フーくんが話出した。

『ジュアル=ラィシカーラクセン様のお越しをお待ちしておりました。この沼は、本当は温泉なのです。ですが、ここがダンジョンと化してしまったため魔物用になってしまっておりました』

『ひょっとして、コボルトもどきやケットシーもどきの?』

ボナが思わず聞いてしまう


フーくんは淡々と

『はい。この沼に浸かったもの達は、皆、魔物になってしまいました』

少し寂しそうに言った。


『そして、このダンジョンを開放される日がくることを皆で待っていたのです』

フーくんは何か思いつめているように見えた。


『このダンジョンを開放するにはどうすれば・・・』

ボナが言い掛けたそのとき


『はい。ダンジョンのボスである私を倒していただく必要があります』

フーくんはそう言うと両手を上にあげた。と同時に沼の水が一斉に吹き上がる。

(あれはヤバイかも!)

ボナは咄嗟に跳躍した。その直後、沼の水がボナにいた所に襲い掛かってきたのである。


(げっ!溶けてる)

沼の水は、ボナのいた周辺を溶かしていた。

フーくんは沼の水で壁を作っている。触ると溶ける水で鉄壁の防御ということらしい。


(さて、どうするか)

ボナが選択できる攻撃は、ショートソードかファイヤーボールである。ショートソードは溶ける水に絶えられそうになく、ファイヤーボールは・・・


『ファイヤーボール』

ありったけの魔力(MP)をつぎ込んで、水の壁に向かってファイヤーボールを打ち込んだボナは跳躍した空中で意識を手放していた。


(ああ・・・やれやれ。無理してしまったわい)


・・・


気が付くと、ボナは沼の脇にある小部屋にあるベッドに寝かされていた。慌てて起き上がったボナが沼を確認すると、先ほどまでのような危険な沼はではなく、大きな風呂になっていた。


『もう安全だよ~。風呂入って一休みしてから、出かけようね~』

ユウがそう言いながら、ボナ周りをフワフワと飛行していた。

いったい誰が、ボナを運んだのでしょう・・・

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