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ジュアル=ラィシカーラクセンの冒険=異世界転生?した自家用パイロットの数奇な人生=  作者: OPPA
第1章 ボナ誕生(ジュアルになるまで・・・)
23/88

第23話 マキコ村出張所

毎朝6時投稿予定です。

『ああ・・・今、3Fの“ビックういろう”を倒して出てきたところだが・・・』

ボナが冒険者たちに答えたところ

冒険者たちが慌ててターミナルの中に入っていった


『あれ?入れるがにゃあ!』

『スライムがいなにゃあ』

冒険者たちの叫ぶような声が聞こえてくる。


『お前、どうやって中に入ったんだ!』

1人ボナの近くに残った冒険者が言った。


『俺は、ゴヤナ街の冒険者ギルド所属のミャスガというものだ。レベルCだ』

ミャスガと名乗った冒険者をよく見ると、装備もそれなりにいいものらしい。1.5mくらいある大剣を担ぐように持っている。


『俺は、ボナ・・・じゃなかった、ジュアル。王都からやって来た。レベルはEだ』

ボナはそう言って冒険者ギルド発行のカードを見せた。ミャスガはカードを凝視した後、

『失礼した。間違いなさそうだ。だが、この遺跡は、中に入れず、攻略できなかったのだ。そのため、ここの前に冒険者ギルド、マキコ村出張所を作って監視していたところ、空から、何かやって来て遺跡の中に入ったらしいとの情報があった。それで、ここまで様子を見に来た所、お前が出てきたというわけだ』


(あれ・・・初めは、語尾が猫見たいだったのに、途中から普通の会話になってる!)

ボナは不思議に思いながらも


『ああ、詳細は言えないが、空からこの空港の中に入ってからターミナルに入ったぞ。3Fのボスを倒さないと外に出られなかったので、やっつけただけだ』

ボナが話した直後、背後から声が聞こえてきた。


『遺跡の中に魔物が全くいなくなっているにゃあ~!』

『遺跡が解放されているにゃあ~』


中を確認していた冒険者たちの叫び声であった。

(こいつら猫の親戚か?)


・・・


『私が、マキコ村出張所長のマシタヤです』

ボナは冒険者たちに連行されるようにマキコ村出張所に連れてこられた。平屋の小屋のような小さい建物の奥にいた男に挨拶されたところである。


『王都から来ました、ジュアルといいます。クラスEです』

ボナが挨拶すると、マシタヤを含め、その場にいた全ての冒険者から驚かれた。


『ちなみに、攻撃はショートソードで?』

ミャスガが、不思議そうに尋ねてきた。本来、こちらの手の内を説明する必要はないし、それを聞くのはマナー違反なのだが・・・。


『メインはそうだね。詳細は説明できない』

ボナはそう言って黙ることにした。

この様子を見て


『すみません。同じパーティーメンバー以外に冒険者に戦闘スタイルの質問をするのはマナー違反でしたね。』

マシタヤが頭を下げた。


『で、空から来たのは気味で間違いないのだね』

マシタヤが確認するように言った。


『お前たちが言っている空から来たものが私なのかは知らない。答えるつもりはない』

ボナはそう言って黙り込んだ。

(いや・・・飛行機の説明はしない方がいいだろうし・・・困ったな)


結局、しばらく同じような質問と答えを繰り返した後、今日は疲れたという理由で、宿で休むことになったボナであったが

(やっぱり監視付か・・・)

宿の周囲を見張られているボナであった。


・・・


夕食は、宿の食堂で食べることにした。

パンとスープ・・・それにオーク肉の串焼き

(これなら、マトヤの街の方がよかったな)

冒険者たちに監視されながら、食事をしたボナは、部屋に戻ってベッドに寝転ぶと、

(さて、どうしようか)

何気なく、異次元ポケットの中身を確認したボナは、

(何故か魔導書が入っている?)

ボナが魔導書を取り出してみると、それは、光学迷彩の魔法であった。

ボナが全てのページをめくると、魔導書は忽然と消えてしまった。

(光学迷彩の魔法だから・・かな?)

早速、使ってみることにした。

『オプティカルカモフラージュ』

どうも、服はそのままらしい。

全ての荷物を異次元ポケットに収納して、全裸で部屋を出た。宿の1階には監視の冒険者がいるはず・・・。なんと、監視をしているはずの冒険者は、こちらを見ているが気が付いていないようだ。かなり近づいて見たのだが、全く気が付いている様子がない。

但し、魔力の消耗は激しいので長時間は厳しい、せいぜい30分が限界のようだ。

宿の入り口に一旦、光学迷彩を解除して物陰に隠れていると、宿の扉が開いて誰かが飛び込んで来た。


『おい。ジュアルはどこにいった』

声からすると、ミャスガらしい。方法はしらないが、どうやら部屋にいないことがバレたらしい。ボナは再び

『オプティカルカモフラージュ』

を小声で発動し、ミャスガが開けっ放しにしてくれた宿の扉から脱出したのだった。


・・・


急いで、村を出て、近くの林の中に逃げ込むと、急いで服を着てから光学迷彩を解除した。

(空港に戻るわけにはいかなさそうだし、せっかくなので、ゴヤナの街にでも行きますかね)

夜道をゴヤナの街に向って歩き出したボナであった。夜道は暗かったが、ゴヤナの街の灯りがボナの歩く方向の道しるべとなっていた。

(空の星がきれいだ・・・)


この世界では、夜か街道を歩くものはほとんどいない。夜道が危険であることと、盗賊に襲われる可能性があるからだ。なので、街道で野営するにしても、それなりの警戒をしている。つまり、街道を歩いているものがいれば、野営している一行はそれに気が付くのである。ボナのようにたった一人で街道を歩いていくのは、かなり珍しかったのである。結果、街道で野営していた者たちにかなり発見されていた。知らぬはボナただ一人・・・。

悪人は事欠かず・・・。

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