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ラブドリーム  作者: 白いシロ
第一章

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16/20

下準備

Twitterでの告知を始めました。

アルバと話をしてから数日後【ベーレト・バビリ】の詳細が発表された。

今までは個人間での戦いが行われていたらしいが、今回はチーム戦で行われるらしい。

そのこともあって、今、私たち高校生はチーム集めに躍起になっているものが多い。

団体優勝をした場合景品がどうなるのかは分からないとの声も上がったのだが、しっかり報酬はもらえるとのこともあって、誰彼関係なくチーム作りが行われている。


しかしながらこの大会はフィリア家が主宰な故に有利だった。

それぞれのフィリア家の分家が大々的にチーム集めを行った。

あまり知らなかったことではあるが、どうやらフィリア家は町にあるそれぞれの学校に通っているらしく、今あるフィリア家の分家の内5人のフィリア家の高校生がそれぞれでチーム集めを行っているらしい。

フィリア家は知名度も力もあるため、チームを募集していると言ったらすぐに人が集まったらしい。

それぞれで集め方は違うだろうから噂程度ではあるが。


良いのか悪いのか分からないことに私の学校では顔見知り?と言っても差し支えない「藤枝依蔓」が現在チーム集めを行っている。


彼の能力の凶悪性と性格面を含む中身の厄介さを思えばまともなチームが出来るかというかそれ以前にチームとして成立することになるかは分からない。

一応は個人での出場も禁止されては居ないが、部門分けがされているわけではないため、フィリア家もそうだが、他のチームで来る人間に対して一人で対抗しようとするなど愚策でしかないと思う。


それでも私としては個人で参加したいと感じる。

夢菜は今までたくさんの人に囲まれながら最後に手放した。

私も最初は夢菜が辿った道を経験してより近づくために夢菜に成った小中学生時代はあえてたくさんの人間と関わってきた。

でも結局それだと、前までの道をただ辿るだけだと感じたので私は高校に入ってから極力かかわる人間を減らしてる。

それに『ラブドリーム』と違って宇留木累(うるぎるい)。ルイ君とは出会っていない。

なら夢菜が友愛や家族愛を失うなんてことは現状起こりえないはずなのだ。

本当の愛を知れたと夢菜は作中で感じていたようだけど、そのために他の愛の一切をかなぐり捨てるなんてことをしている時点であの「秋桜夢菜」は失敗しているのだろう。

私からすれば、ではあるのだけれどね。


あとは勝者の報酬に関してもなんとも言えないと感じているという理由もある。

元々優勝者が一人前提だったために勝者にはなんでも叶える権利という報酬が与えられていたが、今回のチーム戦でチーム勝利した場合、誰か一人が権利を与えられその他の人間は他の報酬の可能性もある。


元より個人戦のつもりで挑む覚悟があったことと、私のプライド、そして現実的な理由込みで私は個人で出たいと思っている。

ただまあ、アルバが居るので完全に一人という形になるのかは分からないが、チームさえ組まなければどうということもないだろう。


そんなことを考えながら歩いていたら目的の場所に到着した。

私の通っている高校だ。今日は休日のため生徒や教員の姿は少ない。居るのはせいぜい部活をしている者程度だろう。

そんな中私が登校した理由は別に私も部活に参加するためとかではない。

前回のようにアルバと話し合いに来たのだ。


経緯を話すとゾッとするのだが、フィリア家の会合が終わって次の日。

先日のようにアルバと話し合いを行い、新しい情報をもらおうと家で考えていたところ私宛に一通の手紙が家のポストに入っていた。

それに気づいた母が、私にその手紙を渡してくれたのだが、差出人の名前がアルバだったのだ。


私は一度も家を教えたはずもないし、純粋にどうやって家を知られていたのかが分からな過ぎて純粋な恐怖とある種の執着心とか色々感じてとても怖かった。

ただまあ、どこで連絡を取り合えばいいのかも分からなったし、自分から考えて探す手間も省けたことはいいことだった。前にアルバを探そうとして学校中を探したし、他の生徒にも聞き込みを行ったのだが、偽名だとしても、名前も、似たような特徴を持つ生徒も該当するような人物は見つからなかった。


目的も何もかもわからないかれだが、素性さえまともに分からないところまでいくとは思ってもみなかったかった。

正直私個人としてはアルバを信じてみたいという気持ちが勝っている。

それは何故か分からないことも多い。気持ちの面に至っては私は自分自身の気持ちをまず把握しきれていない。

でもそれでも何故か放っておけないし、私に尽くしてくれる彼に何かを返してあげたい。

命の恩人でもあるけど、それ以前にだ。

それに夢菜も今までの私も人の感情をある程度好き勝手にできてはいた。

しかし、相手の行動に対しての信頼はしてもその人自体の信用をもって接したことはない。

彼女に足りなかったことで次に繋げようとしているのが私であるならば彼女でありながら彼女がしなかったことをやるべきだと感じた。

まあ、それ抜きにしても味方っていう見方がその場その場でしか作れない以上は永続的に見方でいてくれそうな彼に賭けるしかないっていう博打要素もあるのよね。彼強いし。


そうやって思考を回していたところ、前回と同じ校庭付近にある庭にアルバは現れた。

「数日ぶりです。相変わらずの美しさで私は嬉しいです。」

と手慣れたように賛美を夢菜に向ける。

「そんな世辞はいいから。今回はどんな情報を仕入れてきたの?私は別にあなたを完全に信用してるのではなく、ただ利用しようとしているだけなんですけどね?」


アルバは一瞬自分からそんなことを言ってくる奴が居るのか?と考えたが面倒なことになりそうなので、何も言わないでおいた。


「今回私が持ってきたのはフィリア家やその近辺、今回の戦いにおいての我々の脅威になるものの話です。全てとはいきませんがある程度仕入れてきました。」

アルバは自身の美形の顔面で自身満々そうな顔をしながら夢菜に答えた。

だが、話したい内容はそこがメインではなく。


「でもその情報の前にある人と対面してもらいます。そこで話した内容次第では私は貴方に協力はせず、その人もあなたの力になってくれないかもしれません。私が抜けただけでもあなたは今回の戦いに勝つのは難しいはずです。どうか一度話してから賢明な判断をしていただければ助かります。」


アルバがそう言って軽い忠告をしてすぐに、草むらの方から夢菜たちと同い年に見える青年が目の前に迫った。

「彼は今回の【ベーレト・バビリ】の管理者兼、フィリア家に連なる者である。私の兄です。」


アルバとは似ても似つかない独特な雰囲気を持った青年が夢菜の方を見ながら不気味にほほ笑みかけていた。


週に2回でカラオケオールしたせいであっほほど眠いです。


私は今日は見れないかもだけど、また次の夢で。

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