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ラブドリーム  作者: 白いシロ
第一章

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12/20

フィリアの書『ラブドリーム』~高校生編~

フィリアの書『ラブドリーム』これにてラストです!

ルイのせいでひどい目にあったが、私自身で得られるものもあったうえで、成長して高校生になった。

ルイもまた同じ学校で、最近は一緒に過ごす機会も増えてきている。

愛と言う感情を理解している唯一の理解者という認識を互いにできているからだろうか。

そんな彼はいつも

「いやあ~。君と同じ視点を共有できてよかったよ~。もったいなかったからねえ。あのままの状態だと。」

と言う。

結局のところ彼は私を愛してはいないし、私も愛してはいない。

ただ単に愛を振りまいてた私がどれだけ愚かで仕方がない存在だったのかを認識させられていたに過ぎなかった。

視点も在り方も違う彼は狂おしいほどに妬ましい。


そんな彼に少しでも近づきたいと思った。

「貴方は特別じゃない。」

私はルイにそう言って、改めて事故を清算し、いちからやり直すことにした。


私はルイがやっていたように高校中の男性をあさり始めた。

簡単なことだ。私のような魅力的な女になびかない人は居ない。


愛しては捨て、愛しては捨てを繰り返した。


そしてルイも同じようなことを繰り返していた。

気づいたら私たちはたくさんの愛情と屍を積もらせていた。


ゆっくりとゆっくりとたくさんの人を愛し、たくさんの人から愛され。

そしてたくさんの人の嫉妬を得て、嫉妬や愛に狂った人間は死ぬ。

死に方は人それぞれだった。


自分以外にも愛されていると知った奴は自殺した。

一番自分が愛していると主張したもの同士が乱闘の末死亡した。

嫉妬に狂った奴が私に嫌がらせをしようとして他殺された。

私に命令されて死亡した。

私が殴って、蹴って、刺して、撃って、盛って、絞めて、打って、殺した。


何もかもが人間に取り巻く愛によって起こされた行動だ。

愛がなきゃ人は人足り得ないし、愛がなければ人は活力を持たない。

愛を知らない人間は生き残れない。

愛がなければ人は子を成さない。愛を欲しなければ希望は見えない。

愛があるからこそ私は夢を見れる。


ただ、愛を知ると戻れない。


私に今の生き方を教えてくれた中学時代の男子たち全員を殺した。

自分の手は汚さずに大人たちや先輩に同級生に後輩の手を使って殺した。

ゆっくりとゆっくりと。


そうして高校二年生にして私の愛は完成した。

二人で作った二人だけの教室。

全てが愛に溺れた(なくなった)世界で私とルイだけが居る世界。

「いやあ。みんな居なくなっちゃったねえ。どっちの方が多く殺せたのかな?まあどうでもいいか。

愛を見るのは楽しかっただろう?

いや、愛そのものと言うよりかは愛に敗北する者たちを見るのがってところかな?

君も君で嫉妬に狂ってたくさんの愛を知れたね。でもここからだよ。

君の見るべき愛は終わってない。君の知るべき愛は終わってない。君の語るべき愛は終わっていない。

君が経験すべき愛は終わっていない。君が確認すべき愛は終わっていない。君の要旨すべき愛は終わっていない。君が表現すべき愛は終わっていない。

愛に生きて愛の夢を見ると心に決めたのであれば、次の夢を見るためにまた新しい世界に手を出してみな。

予言しよう。君は俺の特別にはなれないけど、俺は君の特別にはなれる。

そして次の君は混乱しながらも君なりの愛に目覚めるだろう。

それまではどうかいい夢を。」


そういうルイの顔はどこか晴れ晴れとしているものだった。

私はルイの飄飄として、適当ながらも自分の人間性を崩さないところが妬ましく感じていた。

私はルイの考え方が妬ましかった。私はルイのすべてが妬ましかった。


でも私には足りない王の風格を彼は持っていた気がする。

そう足りないのだ。彼を超えるには知らないこともやらないといけないこともたくさんある。

「はあ、今度はしっかりやらないといけないわね。

貴方は特別じゃない。いや、私があなたを特別にしない。私もあなたに並んでしまえばあなただけが特別じゃないし、私からすれば普通になる。

だからせいぜい待っていなさい。私は私なりの夢を掴む。」


そうして私はルイと二人だけの教室で見つめあった。

「行ってらっしゃい。」

ルイは私の目を見てそう言った。

思えば父と母を亡くしてからは聞いていない言葉だった。

もったいないことをした。味のしないガムが噛めるだけでも暇つぶしにはなるように、会えるだけでも良いものだったのと認識できた。

「行ってきます。」

私はルイの目を見ながらそう言った。


私は首に手を置いて力を込めて自身の首を絞めた。

父と母の首を絞めた時のように。

次の私は嫉妬にただ狂うのではなく、嫉妬を利用できるように。

次の私はより愛し愛され、より良く、より強く在れるように。


私はそう願いながら瞼を閉じた。

なんか小話程度のつもりで書こうと思ったらすっごい疲れました。

二日酔いで文章乱れてないと嬉しいです。


第二の夢菜は何を目指すのか楽しみですね。

次回からは本編更新となります。


それではまた次の夢で


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