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ラブドリーム  作者: 白いシロ
第一章

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10/20

フィリアの書『ラブドリーム』~中学生編①~

中学生編は二部構成です。

私は中学生になった。

相も変わらず私は友人が多く、知り合いが多く、人気者だ。

親からの愛を享受し、友人からの愛を享受し、隣人からの愛を享受し、全ての()()からの愛を享受して、私もそれを愛す。


中学校になっても私の取り巻く環境は変化しそうになかった。

まあ、せいぜい小学校の時の友人が減ってしまったことだろう。

だけど私は話に聞く()()というモノを経験してみたかった。


父と母も初めて誰かに恋をしたのは中学生の時だったという。

私は両親に「私がお父さんとお母さんを想う気持ちとは違うの?」と質問したら二人とも食い気味で

「違う!」

と言われたので本当に違うのだろう。


恋と愛の何が違うのか現状では創造の域を出ないが、一度経験してみたいと思った。

ただ単に学校に行っても普段と変わらないことになると思うから、一度家からパンを咥えて学校に遅刻しない程度に走ることにした。


両親に相談した結果出てきた案だ。

「パンだ!パンを咥えて走るんだ!そして通学途中で出合い頭にぶつかるんだ!」

「そうよ!出来ることなら、頭の中でこう唱えなさい!いっけな~い遅刻遅刻!私秋桜夢菜!13歳!これから学校だというのに遅刻しちゃうの!みたいな!」

なんか妙にノリノリだった。


ちなみに走るときに全力で走るなと言われている。

私は小学校時代から足が速いが、中学生になっても私の足の速さは健在だった。

そのため、私が全力疾走して通学途中に出合い頭にぶつかると、たぶん互いに怪我をするだろう。

それも割と重症な。


そのため、全力疾走ではなくランニング感覚でパンを加えながら走っている。

果たして、これで恋愛と言いうモノをりかいできるのだろうか?

現状ではトレーニングにしかなっていない。

パンをずっと加え続けているためにあごの筋力が鍛えられ続け、また口呼吸ができていないために、呼吸が普段よりも難しくなっている。あと、パンが顔に当たったりして、痛いわけじゃないけどだるい。

純粋に身体能力と精神力を同時に鍛えられるとかはコスパ良いわね。

何処に使うかは分からないけれど。


結局、何事もなく学校に着いてしまったわ。パンも校門前で食べきってしまったし。

普段は他の子達とも一緒に通っているというのに今日は断ってしまったわ。

一体何がわk「良かった!間に合った!!」


私が下駄箱の方へ向かおうとしたちょうどその時、汗に濡れたイケメンが校門に駆け込んできた。

あまりの大声に周りにいた人からも一心に注目を注がれている。


本当に焦ったのだろう。息を切らし、肩で息をしている上で額に流れてくる汗をぬぐっている。

汗のせいか分からないが、輝いて見える金髪はチャームポイントと言ってもいいだろう。


だが気になるのは今まで見たことの覚えがないことだ。

私が()()()()認識できるものは愛し愛さないので、忘れるはずないのだけれど…見落としていただけかしらね。


とりあえず教室に向かわないと私も遅刻になってしまうわ。


「えー今日から転校生がこのクラスに入る。宇留木累(うるぎるい)君だ。引っ越したばかりでこの町にも詳しくないだろうからみんな仲良くするように。」

「よろしくー。先ほど紹介された宇留木累だ。呼びづらいだろうから『ルイ』って呼んでくれ。」


さっきのイケメンが転校生としてきたわ。

「とりあえず、ルイは夢菜の隣の席に座ってくれ。」


教師の指示で私の隣の席に座った。

「お前夢菜って言うんだなー。よろしくー。」

「ええ、こちらこそよろしくお願いします。」


なんだか軽薄なイケメンが隣の席に来たわね。正直かなり興味があるわ。

イケメンなのはもちろんだけど、初対面で私に崩した態度をとれる人はいない。

私が小学生の時人の感情と醜さに触れ始めてから、私は目に見えない部分も気にし始めた。


風格や気品。相手のことを理解して、支配すること。

誰かに愛され、そして誰かを愛すことを効率的に行うためにはそれらが必要であることを私は悟った。

それに私の視界に人と認識できないようなものはいらない。それを排除するためにも私はそうあるべきだった。

私には特別なんていらないもの。


でも彼に特別な関心を持ったのは小学4年生以降私に出会った人は全員が私に敬語か行為をふくめた目線を送ってくるからだ。初対面での告白や賛辞もあったし、崇拝に近い形で、出会った途端に土下座し始める人もいたわね。

まあ私が愛されるのは当然なのだけど。


そんな中私にそんな態度をと取ってくるのは非常に珍しかった。

もしかしたら両親の言う恋愛というモノに理解が示せるのかもしれないという期待を持てるほどに。


私は以前と同じようにクラスメイト達に()()()をして、ルイ君と全員で学校見学に行けるように促した。だが、前回と違い上手くはいかなかった。


「え~。面倒だなあ。夢菜と二人きりならいいよ~。」

彼はとても気怠そうにそしてなおかつ目の前にいる他のクラスメイト達でなく、隣の席にいる私の方を見ながらそう言ってきた。

そんな軽薄そうに見える彼の態度が今までの経験になく、妙に惹かれた。

「あらそ、なら二人で行きましょうか。」

気づいたらそう答えていた。


私は世界に愛されている。きっとこうやって与えられたものに享受して、素直に自身に吸収し、昇華する。今回もそうやって同じように過ごすべきだと感じていたつもりだった。


れんあいまんがとは?


最近、大学に向かうための一限がなかなか起きることができません。誰か起こしてください。


それでは次の夢で。

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