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22話 目を覚ませ

 「こちら、01号機、目標確認!攻撃体制に入る!」

 三条聖の上空にいる戦闘機が聖を目がけ攻撃体制に入る!

 

 〝起きろ竜巻〟


 赤毛の〝W〟森村楓が、上空に向けて両手を重ねる!

 辺りに突風が巻き起こる!

その風は、辺りの物を上空へと舞い上がらせる!

 それは、車、ビルの残骸、信号機、凄まじい風が森村楓を中心に起きる!

 上空にいる戦闘機を容赦なく、風と残骸が襲う!


 「視程悪し!現場に近寄れません!」

戦闘機からジョン・ガルシアに無線が入る。

 ガルシア達は、崩壊が進む範囲から、徐々に撤退する。

 

 街は、ひたすら黒く侵食されていく。


 「何か?大変そうだね」と風を操る楓の耳元で〝E〟宮里地紋(じもん)が、囁く。

「酒臭い!遅いよ〝E〟なんとかして!」楓の足元も黒く侵食されていく!


 その侵食は、やがて楓と地紋の足にも始まる。


 「楓ちゃん?離れてな!合図したら、俺をアイツの所へ吹き飛ばしてくれ!」と〝E〟は、楓に支持を出す。

 「わかった!私腐るのヤダから!」と黒の侵食が逃れるため、その場を離れる。

 地紋は、身体が〝黒く染まる〟のをお構い無しに、フラフラと聖がいる方へ歩を進める。

 

 やがて、その黒は地紋の身体全体に延びた!

「俺は大丈夫‥」そう言うとウイスキーを一気に飲み干した!

 やがて、地紋の身体から、黒が抜けていく!

地紋の身体が黄色い光で包まれる!

「楓!飛ばせ!」と手を聖の方向へ振る!

森村楓は、離れた位置から「外れたらゴメンね!」と両手を地紋に向け突風を起こす!

 地紋の身体は、その突風により宙を舞う!

聖の上空まで舞い上がった地紋は、右拳に意識を集中させる。

 右拳は、光を帯びる!

「さあ、目を覚ませ!聖!」と風に煽られ、聖の元へ接近した、地紋の右拳が、聖の顔面を直撃した!


 聖は吹き飛ばされまだ残っていた電柱に激突する!


 辺りの黒への侵食が止まる。


 聖は、電柱にもたれかかり、ぐったりしている。

「楓!聖を連れて先に戻れ!」と地紋は指示を出す。

楓は、自分のバイクで道なき道を進み、聖の元まで来る。

地紋は、意識のない聖をバイクの後部に乗せた。

「〝E〟アンタ大丈夫なの?そんなに黒ずんで!」と聖をロープで自分に縛る楓が聞く。

「大丈夫だ‥酒がもう少し‥あるから」

とウイスキーを口にすると、徐々に黒ずみは消えていく。

「先に行ってるよ!」と楓はバイクを発車させた。


 〝E〟は、空になったスキットルをボトルを惜しむように、雫を飲む。


 廃墟と化した辺りに、人影が現れる。

 その中央には、〝鎖〟にしばられた〝L〟永田匠がいる。

 瞳は灰色に染まりただならぬ妖気を発している!


 「こりゃ、厄介な奴がきたな‥酒が切れたってのに‥開いてる酒屋無えのかよ‥」と〝E〟地紋は、

言葉を吐き捨てた。



 

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