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092_多分誰もついてこれない、自他共に。

シーン:間男と家主の壮絶な戦い、裏庭の決戦。


「間男じゃないんじゃないかな?」小町。

「浮気ではないけれどもある意味間男ではある?」向日葵。


 斧野小鉄ふるう巨斧その柄頭による刺突を三寸以下で躱すイチローそのまま間合いは広がらずに寸間で流れるように体を交差させていくわずかな隙間を利用して加速骨を伝えて大地からの衝撃筋肉を震わせて肘腰肩膝の打撃それを柔らかく受け止めて流し返し回避運動に利用する迷宮怪異その肉体は黒くしなやか柳のごとくお返しとばかりに重心のみで崩し投げを打つもののその波を飲み込みそのまま投げ返す小鉄手足の延長いやさそのまま生まれ持ってある手足よりも器用に巨斧を操り骨を狙いにいくけれども骨そのものを瞬時に固く向きを揃えて受け流しつつ打点を工夫し武器に衝撃を与えようとするがまるで意思を持つかのように巨斧嫌がりぐんにゃりと曲がるようにしてまたそれいなす目の錯覚である曲がらず折れずまっつぐに力を伝える暴力装置肉と鋼が相うち響くそれは本当に筋肉が奏でる音でせうかという冷や汗を流しながら解説を試みる架空の語り手を置き去りにしながら殺伐打楽器の楽曲が時に静かに時に激しくさらに激しく奏でられていく拍子が切られる組まれる噛み合わさる奉納する捧げる崇め奉がための舞踊にもにていると表現するとそのような血生臭い舞いは勘弁してほしいと文句が出るか嬉々として舞い手に襲いかかってくる武闘派神群との比率はほぼ半数かもしくは血気盛んな神の方が若干おおよそ大幅に多い物騒な界隈である。


 組み打ちで組んでなく拳を交わしているけれども拳打は当たらず密着しているけれども間合いは保たれている不思議不可思議な戦領域矮躯巨斧使いの家主小鉄からは私怨まみれの殺意の波動受けたつ迷宮怪異淫欲に塗れているのは持って生まれた性分であるからしてどうしようもないと諦めているのではなく積極的に肯定し受け入れている根明な助兵衛淫魔のイチローからはそのまま邪な殺意がそれぞれ噴出し軽く渦をまいているように感じられる互いに殺す気で立ち回っていることに違いはなく好きあらば関節を骨を肉を切ろうか目を潰そうか首を欠こうかそのまま折るか絞めるか捻ってしまうかとえげつない技の応酬をしつつそれでいて肉体的な接触は最低限むしろこれ以上互いに触れてしまうとその時点で終わりが見えてしまうと言わんばかりの技の応酬達人級いやささらにその上超人級片方は人ではないのでこの表現もまた正確ではないもののむしろ双方人間を辞めてしまっているので正しく人を超えた存在と表現しても良いのかもしれじいやこの方向で超越されても評価に困るのではなかろうか誰がもしくはどのような存在が評価するのかはわからないわけではあるものの相争うことが人としての精神その退化であるのであるとするならば正しく遡ってしまっていると言えるわけでありその面かすると堕落してしまっている精神的には負の領域に振り切れてしまっていると見てそれほど間違いはないのではないかと後に冷静になった観客が語ったとか語らなかったとか殺意溢れる視線表情行為行動を見てこれが人の未来へと進む希望溢れる姿であると言い切れる人間だけが踏み込む領域ではなかろうかなとかまあ行く者を見かけたならば親切に立ち止まさせることが人の道人道ではなかろうかともあれ負の方向へ超越した邪殺気噴出大盛のやり取りが肌を触れる息が互いに掛る距離にて行われているわけであり性質的に片方が淫魔があるが故に淫靡な雰囲気を醸し出してきてしまっているイチローの攻め手が性的な責めを混ぜているからでもある。


「「「ぶれないな、流石淫魔!」」」


 守備一貫の終わり。

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