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089_私は貴方の大切なものを盗みましたはただの自首。

シーン:独立した一己の人格をもつものを親であるからと言ってその行動を不当に制限してはならないのではなかろうかということではあるしそもそもすでに法的に成人している自己責任の範疇に入らされる年齢であるからして文句をつけられる筋合いはないというのが正論ではあるものの血の繋がりというものを全く無視するということもまた慣習的に難しいということも理解できうるものでありますので近くにいる大人としてその状況を心配し苦言を呈するやら助言をするやら経済的な支援などを背景に強めの意見を仄めかすところまでは止められるものではないのではなかろうかなとか思うわけではあるけれどもこの辺りはどこまで行っても感情論になるのかといやまあ実際的に現実的に即物的に家の財産を継ぐ可能性のあるものが増えるという側面もあるので一通り対話を試みて相手側の性根を探る必要はあると言えば当然あるのではなかろうかとか婚姻というものは背景が濃いければ濃いほど問題が複雑になっていく面倒くさくなっていく解決の為の手続きが煩雑になっていくわけでありなるほどそこが面倒くさくて若い二人が暴走することになるのであるかなどという葛藤あたりを上手に表現しつつ面白くやっていただきたい。


「いや無茶振り」一周回って冷静沈着冷徹氷点下な菩薩笑みを浮かべる、見た目は幼女其の実色々と大人の女性妊娠確定な武芸者にして迷宮探索者、斧野小町二十歳。

「普通の人間男性が相手であるならそれはその通りではあるのですが何しろ当方迷宮怪異の男性型淫魔という存在であるわけでございますしつまるところ人権が無いどころかそこに人格がありませんかねと尋ねられた時にそこになければ無いですねとか応えかねない程度にはあやふやな妖みたいなのですしいやまあ小町さんの卵子に着床させた施工主は私であることに違いはないわけですが逆にその行為がさらに怒りを助長させて面白いことのになりますねちょっと養父上に会って揶揄ってみたくなりました」いい笑顔の迷宮怪異淫魔の田沼イチロー見た目は二十歳後半筋肉質を背広に包んだ保険外交員ちょろっと黒い尻尾が見え隠れ。

「尻尾なんてあったんですね淫魔らしいと言えばらしいですがなるほど悪戯心が前面に出るかほのかに出るかすると尻尾が隠せなくなるといういやそれはまるで人を化かす狸か狐の性質みたいですね」目を輝かせてちょっと興奮しつつ淫魔尻尾を愛でる斧野向日葵、小町の妹で見た目は妖艶な美女でありその実態は小学五年生児童少女、赤いランドセルが似合うニンジャである。


「最終的に問題が人権の有無に帰結するわけなのですよね」両手を組んで机に肘をつく姿勢ちょっと猫背になるので肩が凝りそうであるなと心配しつつ小町。

「人外ですからね」きらりと眼鏡を煌めかせて人差し指でそれのずれを直し続ける迷宮怪異イチロー。

「そのままの意味で人外なので人権が無いというのがなんともかんともにんともにゃんともな訳ではございますが」なぜか猫っぽい表情になりつつこちらはごろごろとベッドに転がりながらちょっと見えるんじゃ無いかないや見えないよね見せないよという姿勢を無自覚に計算しながら行なっている11歳児な向日葵。


 ここは小野家次女向日葵のお部屋小学生らしい学習机はなくちょっと大きめの机に卓上電子計算機ちょっと大型つまりはpersonalcomputerが鎮座しているし実際に何やら動いてはいる机の側に置いてある赤いランドセルの方が違和感を主張しているし壁にかけてある小学校の制服はちょっとなんだか大人の大きさなので少しかなりいかがわしく見えたりもするが変態ではない普通に実際に現役の小学生であるだけ、それだけなのである。


「やっぱり人じゃない旦那様って社会に認められないのかないやまあ社会全体に認められなくてもいいんだけれども近しい人には堂々と紹介したいのよね」物憂げにため息をつきつつ小町。

「日の当たる所に出られるような経歴というか生まれというか種族じゃないですからねえわてくし、まあ偽造している身分証明書はございますが、偽造であるとばれたら酷いことになりそうですしそもそもじっくり調べられる程の強度はないと思うのですよねえ」ペラりと偽造免許証を提示する怪異のイチロー。

「本物と見分けがつかないような身分証を用意できないかと言われたらできないこともないと答えるしかないわけですが」さらりと向日葵。

「できるのですかそんなことが?」驚く小町。

「あーまあ、そいういう分野に強そうではありますよね、私のお付き合いしている取引先にも似たような方がいますしでもそれってお高い上にそう長くは使えないでしょう?」闇の話に詳しい迷宮怪異。

「ニンポウを舐めないでいただきたい、本物よりもそれっぽい偽物くらい余裕で、いやまあちょっと裏技とか月面宙返り的な手法を使う必要がありますが、用意できないことはないこともないこともないとかごにょごにょなのです!多分おそらくめいびー」力強くあやふやなことを宣言する向日葵。


「「どっち?!」」 息のあった突っ込み。


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