083_男女同権、同価値、等価交換卸売。
シーン:対等同等同価値無差別平等と言っているうちはそれはそうではないとういう話でありそれはその通りで実際に現実にそこに差がないのであるならばわざわざ平等でなければならないという言葉は生まれないわけであり実のことろそれは差別ではなく単なる区別役割別だけのことであったものに対して疑問を抱くと申しますか頓着をつけたがるものが出てきたから面倒くさいことになっているのではないかなとか詰まるところ人権という概念もそれを大事にしていないからこそ生まれてきた言葉であったわけでありそれがない時代の方がある意味平等な世の中であったのではないかいやまあ自由意志の認められない社会なんぞまっぴらごめんであるという意見もまた正しいわけではあるけれどもそこに自由はあるのかとか意識は独立したものであるのかとか言い出すとまた話がややこしくなるわけでありそんな感じで始めてください。
「始めにくいわ!」端的に言い切る斧野小町二十歳。見た目は幼女そのじつ色々と大人の女性。妊娠中。
「一旦戻ってきました地上のニンジャ邸です」誰に話しているのかちょっとわからないけれどもニンジャ視点ならどうとでもなるのですよねとか言っている斧野向日葵11歳。小町の妹にしてすごい腕前のニンジャ、片仮名表記であるところに色々な配慮が見え隠れしている。
「色々とやることがあったのでついてきました迷宮の外にも出れる迷宮怪異、淫魔のイチローです、あ、保険の外交員をやっておりますこれは名刺ですね」目の前に転がっている手足の無い女性に両手で名刺を差し出すのはいささか気の毒では無いだろうかと内心気にしているふりをしている迷宮怪異の淫魔、田沼イチロー。見た目は二十歳後半の筋肉質な眼鏡青年、背広を着込んでいる。
畳敷の座敷牢っぽい部屋であかりは結構十分、床に転がっているのは十人には満たない手足が無い裸の女性、年齢は下は10代前半くらいから上は三十路前後まで色々。
目はうつろ、口は半開き。
そもそも眼球がないものや、開きっぱなしの口に一本の歯もない者もそれなりにころころと、あまり動きはないけれども胸は上下しているので死んではいないという感じ。
「どうかな?」真面目に向日葵。
「どうとでもなりますね」にこやかイチロー。
「どうにかなるんだぁ」逃避中な小町。
「壮観というか悲惨というか一体全体なぜにどうやったらこれだけの達磨女性が出来上がるのだろう?」猟奇耐性はそれなりに強い探索者にして武術家の小町。
「おおよそは敵対組織に捕獲捕縛されて面白半分実益半分に玩具改造されたのちに放置されていたものを救出した形になっているね」明るい向日葵。
「結構物騒な社会なんだなぁ」引いてる小町。
「うちの直営組織やら下部組織やら全く関係ないところやらさらには敵対組織やら、さらってきた、いや救出してきたのを、混ぜこぜにしているから多く見えるだけだよ。達磨になった女性を積極的にここに集めたからことさら壮絶陰惨に見えるだけであって、普通はここまでの絵面にはならないよ」ちょっと心外ぽく向日葵。
「なぜに集めたし」小町。
「自死も表明できないくらいに壊れてしまっている人たちは、いくらかまとめた方が世話がしやすかったから?効率化というやつかな?あと引き受けると結構な報酬になるのよ、どう処分するにせよ」闇が深い笑みな向日葵。
「うわあ」
「では、報酬はこんな感じで」算盤を弾いていた田沼イチローが提示。
「おー、結構なお値段で」
「意外と子宮周り内臓周りは破損が少ないので」
「そういう娘達はもう長くなかったからねー」
「それはそれは、なるほど、あーまだ亡くなっていなければそれも引き取れますが?」
「彼女や彼らは、幸運にも最後まで意識がしっかりしてたので、見事に人間としての尊厳を残して最後を迎えてるのよね」
「ちょっともったいなかった気もしますが、まあ故人の意思を尊重いたします」人権意識の高い怪異、淫魔のイチロー。
「そういえばこの達磨娘さんたちの、身内の人は何も言わないのでしょうかね?」ふと気になる小町。
「そこはまあ言わぬが華ですかね?」妖艶にそして寂しく笑う向日葵。
これで11歳は何か嘘っぽい。
「あ、処理予定の男性も在庫があるんだけども」在庫扱いな男のことを今まで忘れていた向日葵。
「男性は男性で搾り取れるので値段つきますね、こんな感じですな」算盤ぱちぱち。
「そこそこだね、どうしよう、意識とかしっかりしているのもいるけど」
「その辺りは女性淫魔を直接出張させて対処しましょう、場所だけ提供していただけれると嬉しいですね」
「ではそういうことで」
淡々と価値をつけられる敵対組織の捕虜男性。
「うわあ、慈悲がない」気の毒そうな小町。
「「最後に幸せな気持ちになれるのですから良い方では?」」台詞がかぶる。




