082_手足なんぞ飾りにすぎなんです。
シーン:エロい人にはそれが分からないのですというかエロい人ならばその方が需要があると積極的に手足を切り飛ばしてしまいそうではあるのではないかなとその界隈に造詣が深い識者には常識であると言われるのかもしれないわけではあるものの基本的には猟奇的ではなかろうかと判断されることも多いわけでありますがそこのところはどうなのでしょう?
「聞かれても?!」見た目な子供其の実色々と大人な女性にして探索者、武芸者であるところの斧野小町二十歳、困惑。
『全く抵抗できなくなるから手っ取り早いという意見もありますけど普通は四肢を飛ばせば命に関わるので殺すのではなく無力かするならかえって技術が必要で面倒臭いんじゃないかなとは思いますね』思考が殺伐、見た目は妙齢色気の溢れる女性其の実小学五年生、どこで出しても面白さを演出できるニンジャでもある小町の妹斧野向日葵、今はニンポウ遠隔操作小型戦車ごしに会話に参加。
「淫魔の技術的にはそれほど面倒くさくはないですね、結構趣味が分かれますが、それように加工して自虐的に楽しむような精神の個体もいますよ?おおよそ自分から望んでという成り行きを得ますけれども、そのように誘導させるところに淫魔ごとの腕が振るわれる、ことも多いですね」迷宮怪異淫魔の田沼イチロー、インマー保険の外交員にして小町のお腹の中にいる子供の父親、常識が怪異側なのであまり一般的な意見ではないが、実のところ人間向日葵の思考にはちょっとそれはどうなのであろうかなという躊躇さを生じさせている。
『詰まるところ四肢切断状態、いわゆる肉達磨になっている女性が何名かいるのよ』あっさりと在庫を説明する雑貨商店の店員のように向日葵。
「いや普通はおらんやろそんなの!」突っ込む小町。
「普通じゃないんだろうねぇ」納得する淫魔イチロー。
『でそういうのでも需要はあるのよね?』小町の指摘を流して向日葵。
「生きてる人間女性ならどうとでも使えるので大丈夫ですよ?」怪異に人の心はないという感じの淫魔イチロー。
『精神的な面では結構死んだも同然というか現実を認識できていないというか、正気じゃないのだけれども?その辺りは問題ないのかな?』
「心が壊れていても、というか壊れているなら尚更淫魔術が通りやすいので細工がしやすくなるのでむしろ好都合ではありますね」人の心がない怪異の返答その二。
「そもそもどうしてそんな可哀想な女性がいるのよ?」至極真っ当な疑問を投げかける、表街道を歩いてきた小町。
『敵対組織に囚われておもちゃにされたニンジャの末路?とか?いや斧野家が抱えているだけじゃなくて、うちの母方の本系系列でやらかしているのを、私が引き受けて保護してるのですよ姉様』慈愛に満ちた口調で向日葵。
「それは偉いですが」
『敵対組織の素材を好きに使った結果残ったものというのありますね、いや、こう、ニンポウやニンジュツの開発に心置きなく躊躇なく使い潰せる素材とし重宝しています』慈愛に満ちているように聞こえる口調のニンジャ向日葵。
「それはだめでしょう!」
『これがそちらに渡せる取引材料ですね』遠隔操作戦車から機械の腕が飛び出てきて紙の資料を淫魔イチローに手渡す向日葵。
「淫魔を妊娠出産させるための肉袋とか孕み袋とかにするなら四肢は必要ないですし、子宮とか卵巣とかそのあたりが壊れていたら比較的簡単に治せますので問題ないですね、流石に妊娠出産に関わりのないところの治癒は淫魔術だと手間暇がかかりすぎてしまうので遠慮したいですが」一体一体の取引材料の状態が書かれた書面を眺めつつ述べる淫魔イチロー。
「はい、この状態なら全部引き受けても良いですね、ただ、対価として支払われることになる保険の対象についての情報が欲しいですね、あと基本迷宮内での業務になるのでそれ以外では対応が難しいわけですが?」
『細かいところはまた場面を整えていきましょう、あとニンポウで迷宮領域を作り出すことができるので、状況と環境次第では表でも保険業務ができる、可能性があります』ニンジャ万能と偉そうな顔をした雰囲気の向日葵。
「あー、なるほど、なるほど?それはちょっと、もっと、話し合い、条件のすり合わせやら、運用形態の見直しやらが必要になりそうですね、よござんす、一度そちらに参りましょう」とんと膝を打って快諾する淫魔イチロー。
「あ、じゃあその時にうちの両親に紹介させてくださいね」ついでとばかりに踏み込む小町。
「打ち合わせの前に殺されませんかね?私?」とほほなイチロー。
「殺しても死にそうにないので大丈夫では?」はははな小町。




