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078_魔抜け時空に引き摺り込め。

シーン:普段の三倍間抜けになる異次元空間に相手を引き摺り込んで戦いを有利に進めようという悪の組織があるとしてそれに対抗するために普段から間抜けであるためにその効果が薄れてしまっているという返しは控えめに言って意味がないのではなかろうかという意見もございますがどれほどまでに愚かであったとしても勝利が約束されるという構造を作り出すことこそが戦略ではなかろうかとか言い出すとそもそも間抜けすぎて戦争状態にすらなり得ないということになるのではなかろうかなとかすなわち間抜けであるが故に世界は平和なのであるというなんの話なのでしょうか?


「いや聞かないでください、こちらに尋ねないでください、仕事をしてください、私たちは一体どうすれば良いのですか、いやまあ自由意志のもと好きに生きれば良いじゃないかということは誠にもっともな話ではあるのですが、意味不明な指示だけがどこからかされてしまっていて頭の中が騒がしすぎるのです」困惑混乱焦燥のち開き直りな斧野小町二十歳。見た目は幼女その実妊婦な大人の女性、探索者にして巨斧を操る武芸者でもある。


『頭の中で二十四時間誰かと悪運が舞踊してしまってる感じがいたしますね、いやもう精神的な疾患としてお医者様にかかった方が良いのではないかという気もしないではないですがニンジャ的には常に頭の中から毒電波的な指令が垂れ流されていることはごく普通のことでありますので問題ないですね』強く明るく元気な小学生。見た目は妖艶なお姉さん、その実態は現代に潜むようで潜んでないむしろ目立ってしまっているニンジャ、片仮名ニンポウを引っ提げて昭和現代に殴り込む。殴り込み先は各種迷宮、扉を蹴り開けて申し申し、てな勢いで。蹴りあけるは比喩、現実には遠隔操作な小型ニンジャ戦車で持ってして突撃突破突貫特攻、警察だここを開けろ(扉はすでに跡形もない)。名前は斧野向日葵。


「自身が何か作り物、物語の登場人物で誰かによって意図的動かされている、自由意志なんかないんじゃないかという錯覚、それによる恐怖によって常にこの身は侵されている犯されている?ならちょっと気持ち良いんじゃないかなという気もしないではない、これはある種に被虐趣味的な心地よさが感じられるのではないかとかそもそも意識そのものを誰かに管理されているというのは究極の非支配的な行為でありそこには興奮しか感じられないわけであり、快楽が保証されているのであるならば、自我やら意思やらは必要ないのではないかという、何かしら突破したような価値観に包まれている、のが淫魔です」諸説あります個淫魔差があります彼が特に壊れているだけですとは言い切れないのが淫魔という生き物というか存在というか怪異の業が深いところでありそもそも救われるのか救われないのか以前に救いを求めていない、迷宮怪異淫魔、田沼イチロー見た目は二十代青年がたいの良い筋肉質な身体を包む背広が結構似合う野生的な美形、色黒で色っぽい。



「ところで、私たちはいつの間にかあなたの安全地であるところのお部屋に移動してしまっているわけですが、これはどういう原理で動いているの?存在しているの?運用しているの?」疑問だらけの斧野小町。

『ニンポウ的な出鱈目感を感じるのは確かですね』ニンジャ的見解をしたり顔で述べてみる内容はないけれども向日葵。

「迷宮内の構造を少しいじっています、私たち淫魔は迷宮由来の怪異ですのである程度迷宮そのものに干渉できるわけなのですね、ちょっとした管理者権限があるとかそう考えていただけると。もちろん大規模な変容はできかねますが、ある程度の資源と時間を費やしますと、このような安全に助兵衛なことができる部屋を迷宮内に用意、時間をかけずにそこへと移動、複数人を伴って、することができるわけです、まあ、ここまで機能満載で安全度高く、便利な設備を常時展開できて、艶っぽさ、淫蕩さを演出できる部屋を作り出すことができる淫魔は、結構上位の実力者ですが。はいここは自慢しているところです」胸はり淫魔。


「『へー、すごーい、さすがー、いかすー』」棒読みで賞賛。


「ああ、幼女の賞賛が心地よい」陶酔淫魔。

「幼女違う」真顔の小町。


「階層的には33階層と34階層の間ですかね?」指振り淫魔。

『ああ、33と1/2というやつですね、こう、魔法の駅の乗降場的な』指摘向日葵。

「微妙に反応に困る表現ですね」もにょもにょ淫魔。


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