074_ニンジャはいつ出てきても常に面白い。
シーン:どのようなシーンでもいきなりニンジャが壁やら窓やら普通に扉をノックしてから現れるとそのほうが面白くなるならばそれはいらないシーンであるとか言ったりするわけであるものの、ニンジャが出てくればそれは常に面白くなること間違い無いわけであるからしてつまるとこと、全てのシーンでニンジャを乱入させるもしくは登場させる実はいたことにすることによって傑作映画が作られるのではなかろうかという理論があるがこれは正しいのであろうか?とボビーは訝しんだ。
「いやその理論乱暴すぎないかな?!そしてどこにでも登場するなボビー!」見た目は幼女、その実色々と大人な探索者にして武芸者である斧野小町20歳。
『ニンジャは面白さも一流でなければならないのですね!』間違った認識が深まっていく、小町の妹、見た目は大人っぽい色気っぽいけれどもその実純粋無垢なわけはないけれどもそれっぽい年齢の斧野向日葵11歳、小学5年生、最近の趣味はニンジュツかニンポウで学校の校舎を合体変形させて巨大ロボにできないかなと工夫をすること(改造済み現在改良中)。
「待って最後の(学校改造巨大変形ロボ化)は聞いてない」律儀に突っ込む君が好き。斧野小町。
『熱血合体か、勇気凛々か、絶対無敵か、先頭につける四文字熟語に悩んでいるんですよね、屍山血河とか、狂気山脈とかどうかな?』
「物騒すぎるのでは?!」
あいも変わらず岩国迷宮内、現在22層。20層の三面六臂獅子頭狒々を軽く捻って、ニンジャ戦車が今日も行く、快調快調絶好調。
「物理的に鋼線で巨軀をまとめて絞るのだものなぁ、こう絵面が幼い子供に見せたら夜に悪夢として現れそうな凄惨なものであったよ。あれに比べると巨斧で真っ二つにしたり首を落としたりする方が人道的だなぁ」最近動いてないなぁ、働いてないなぁ、惨殺してないなぁ、動くか!とばかりに22層の狒々頭大蜘蛛、巨大蜘蛛の頭部分から狒々の上半身が生えており、その筋肉質な上半身が構える人斬り包丁を寸単位で見切り交わしつつ、狒々頭を巨斧で刈り取る、斧野小町。
『軽口を叩きながら無被弾で大型怪異の首を跳ね飛ばし続ける絵面も、それはそれで青少年の教育によくないのではないかと、向日葵は訝しんだ』じーと間合いの外から戦車の目越しに観察している、ニンジャ向日葵。
「多分痛みを感じる暇もなく逝っているから人道的ではないかなと思っているんだけれども、ああ、斬首後も幾らかの時間意識が保たれているという話もありましたね、じゃあ、縦に割りますか」頭蓋を縦に割る斧野小町。脳漿が飛び散り汚くなる周囲を見て一言。
「あー、こっちの方が見た目が悪い気がしますね、返り血とかで汚れないように気をつけなければいけないし、やはり首を飛ばした方が綺麗にやれますね」
『猟奇的映像なのには違いない気がしますね』器用に肩をすくめる小型戦車、いや今どうやったその挙動?
「いや今どうやったのその挙動?」
『ニンジュツです』ドロンと煙すら吐いていくニンジャ戦車。
「半端ないなさすがニンジュツ」感心しながら、最後の狒々頭大蜘蛛の首を撥ねてついでとばかりに四つに切り分けて、吹き飛ばす。「いや汚れにくいかと細かくしてみたけれども手間の割に効果が見られないなぁ」淡々評価な小町。
『巣が近くにありますかね?』十数体の狒々頭大蜘蛛を姉が片付けた後に、確認するニンジャ戦車使い向日葵。
「親蜘蛛がいるかもしれないね、この数だと。この階層だと珍しいかも?狩に行きますか?」
『ニンジャ的に、蜘蛛糸はちょっと欲しいので行きたいです』
「了解了解」
「ニンジャが常に出演している映画なら面白いに違いないというのはそれはそれで間違った認識のようなそうでもないような?」呟く淫魔。




