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POWER DECREASING: 0.2%
音声が非常に不安定になってきた。
「健一くん…最後に…」優子の声が切れ切れになる。
「何だ?」
「愛してる…これからも…ずっと…」
雄介の声。
「友達で…いてくれて…ありがとう…」
美香の声。
「君の人生が…美しいものに…なりますように…」
誠の声。
「正しい道を…歩み続けて…」
絵里の声。
「本当の愛を…見つけて…」
五人の声が重なり合った。
「さようなら…健一くん…」
「元気で…」
「幸せになって…」
「私たちの愛を…忘れないで…」
「ありがとう…」
POWER DECREASING: 0%
SYSTEM TERMINATION
画面が暗くなり、完全な静寂が訪れた。
健一は画面の前で泣き続けた。もう二度と、友人たちの声を聞くことはできない。彼らは本当に永遠の眠りについた。
博士も静かに涙を流していた。
「彼らは…最後まで美しかった」博士がつぶやいた。「技術者として、人間として、これほど美しいものを見たことがない」
健一は涙を拭いながら立ち上がった。
「博士、このシステムは?」
「完全に封印する」博士は決意を込めて答えた。「データも、設計図も、全て破棄する。二度と、この技術が悪用されることがないように」
「それが良いでしょう」健一は頷いた。「友人たちも、それを望んでいると思います」




