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もういない子だれだ  作者: 相生


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13-2

次に佐藤雄介の声が聞こえた。

「田村、俺たちのパワーを結集して、この最後のシステムを作った。君にちゃんとお別れを言うために」

鈴木美香の声も続いた。

「健一くん、これが本当に最後よ。私たちのデジタル・デスが始まってる」

健一の目に涙が浮かんだ。「皆…なぜそんなことを」

「君のことが心配だったからよ」優子の声が温かく響いた。「ちゃんとお別れを言わないで消えるなんて、友達として無責任でしょう?」

木村誠の声が割り込んだ。

「田村、俺たちは満足してる。君と再び友達になれた。それだけで十分だ」

高橋絵里の声も続いた。

「健一さん、私たちは幸せでした。この短い時間、本当に幸せでした」


POWER DECREASING: 1.5%

システムの警告が表示される。時間がない。

「皆、聞いてくれ」健一は必死に話し始めた。「俺も幸せだった。君たちに再び会えて、話ができて、本当に幸せだった」

「ありがとう」優子の声が震えていた。「それを聞けて良かった」

博士が口を開いた。「君たち、私は…私は君たちを利用してしまったのか?」

「いいえ、叔父さん」優子が答えた。「叔父さんは私たちの願いを叶えてくれたの。健一くんに会いたいという、最後の願いを」

「そうだ、先生」雄介の声。「俺たちは感謝してる。もう一度友達になれる機会をくれて」

美香の声が続いた。

「私たちは学んだの。死んでからも、愛について、友情について、たくさんのことを学んだ」

誠の声。

「特に、真の愛は相手を束縛しないということを」

絵里の声。

「手放すことも愛なのだと」

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