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冒険したくない冒険者〜生涯賃金を稼いだら冒険者辞めてもいいよね?〜  作者: 茄子の皮
第3章ロンダール南東地区の日常
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第1回ロンダール南東地区主要会議

 ロンダール南東地区完成から一か月過ぎ、街の主要人物を集めて会議が行われた。


 会議場所は、税収担当のクイナ・ユートリアの一室で行われている。黒い木製のテーブルを並べ椅子が設置された部屋割りだ。


「私サンクが進行をさせて頂きます。」

 サンクが立ち上がり話している。

 集まったのは、サンク、リール、ユリカ、護衛隊代表デルモンド、税収担当のクイナ、人材派遣場代表アイリス、挑戦場グランザス代表キューロの7人だ。他にユートリア家のメイドと執事が紅茶や緑茶、フルーツジュースなど、街で販売されている商品を用意している。


「街への入場資格は、他の地区の人達からも好評のようですね。魔道具料金も負担になることも無さそうですね。」

 入場資格の魔道具、髪飾りやブレスレットは、一人小銀貨1枚で販売されている。一度購入すれば、いつでも街に入る事ができ、安心感を感じるには安い料金なのだ。


「王都に来た地方の商人の方達も出店が出来る場所を1日小銀貨3枚で貸し出ししてますので、違法な商品が無い限り大丈夫でしょう。」

 地方の商人でも、街中で商売出来る場所があり、大通りのリール街から離れているが、地方の名産品が集まる観光地として発展している。他の地区では商売できない商人でも、犯罪者でないなら、誰でも商売出来るのだ。


「少なからず荒くれ者は入ってはいるがな。」

 デルモンドが言う。魔道具によってその人がどの辺りにいるかは、魔道具をもっていれば、登録情報で全て管理されている。軽いトラブルは、気にしないがむやみやたらに刃物を振りまいた奴は、即捕獲され二度とロンダール南東地区に入る事が出来なくなっている。


「そうですね。デルモンドさん達護衛隊の人達が優秀ですから、大きな事件に成らずに済んでいます。ありがとうございます。」


 デルモンドは顔を赤くして、ぶっきらぼうに返事をしている。


「入場資格者は1万人を越えた見たいで、収入も問題無さそうですね。厳しい店舗もあるみたいですが、店舗にミランダレ商会として相談してみます。」

 合計収支から税収10%を納めることとなっている。それは全てリールの土地のため、税収は店舗個人ではなく、地主のリールの収支として納税している。

 各店舗の売上40%がリールの元に入っている(店舗は売上60%を自由に使っても問題ない)。その中から護衛隊達に給金を払い、残りの金額から10%を税金として払っている。

 普通なら可笑しな内容だが、クイナも納得している。ソノマンは一度不満を言ったがクイナに説得されている。ちなみにクイナも街の為に働いているため給金をリールが払っているの事を、ソノマンは知らない。

 よって、リールは何もしなくても莫大の金額を収入として受け取る流れが完成した。


「街へ人も集まって来ましたので、イベントを開催したいと思います。以前リールさんとも話をした通り、毎月街でイベントを企画していきます。特定の食べ物を扱った食べ物祭り。肉や野菜、魚や果物と指定して、店舗ごとに売上を競うのです。他には力自慢を集めたトーナメントやランキングを付けた勝負などが無難でしょうね。その際は、挑戦場グランザスと協力してギャンブルを絡め利益を上げて行こうと思ってます。」


 集まった人達から反対意見は無い。反対しても無駄だが、街として活気が増えるのは、良いことだろう。


「最初は肉祭りとタイトルを決めて、イベントを進めます。街の入口で食券として金額指定して販売し、その売上で競う形にします。」

 詳しい内容は、ミランダレ商会が決めるので、サンクに任せる事になった。リールは、一般の客として楽しみにしている。


「最後に人材派遣場についてですね。まさかここまで問題になるとは私も思いませんでした。」

 サンクは苦い顔で話出す。

「もともとは、職不足の為に人材派遣場所が必要だと思ってリールさんがアイリスさんの意見を参考に作った見たいですが、やってる事は冒険者ギルドと同じなんですよね。そのせいで王都内の依頼が、ロンダール南東地区に集中していまして、冒険者ギルドから小言を言われてます。悪い事ではありませんがね。」

 人材派遣場には冒険者をしながらでも働く事ができる。街の中での依頼はもちろん、近隣の街なら依頼を受け付けている。特に多いのが、商人の護衛依頼が大量に来ているのだ。ロンダール南東地区で商売をした人達が、護衛を雇って帰っていく。そして別の商人の護衛をして王都へ戻ってくる。この依頼が定期的に独占してしまったのだ。

 ロンダール南東地区に入れる人材と言うだけで、信頼の証明になり、下手に冒険者ギルドに依頼するよりも信頼出来る冒険者が護衛してくれるのだ。しかも依頼料金は安い。

 そのうち冒険者ギルドには安全に稼ぎたい冒険者が減ってしまった。


「悪い事では無いから大丈夫だろう。王都の危機になるほどの事態になれば、王都の騎士達が頑張るからな。冒険者ギルドの依頼が減っても、依頼者が満足していれば大丈夫だ。」

 リールは依頼者が良いならどうでも良いのだ。

 サンク意外も納得している。


「そうですね。冒険者もランクが高くても素行が悪い人もいますから。このまま様子を見ましょう。」

 サンクもランクだけを信頼するのは危険なのを知っている。人材派遣場のメンバーを見て信頼出来るとサンクも思っているため不満はない。


「以上で終わりにしたいと思います。他に意見ある人はいらっしゃいますか?」

「大丈夫そうですね。それではこれにて終了です。ありがとうございました。」


 こうして第1回ロンダール南東地区主要会議は終了した。





10月7日朝7時に次話投稿しています。


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