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冒険したくない冒険者〜生涯賃金を稼いだら冒険者辞めてもいいよね?〜  作者: 茄子の皮
第2章 王都編 ③貧困街改造計画
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ロンダール南東地区の貴族様3

 リールが出て言った部屋でマルコスは、執事とメイドに聞かせる様に叫んでいた。


「恐えええええ!何あいつ普通に紅茶飲んでんの!怒ってた?一言も話さないで紅茶飲んでこっち見て!寿命縮む!あんなのに土地奪われたの大丈夫なのか?」

 マルコスは砕けた話口調で執事達に話す。執事達とはいつもこの口調で話している。


「リールさんはBランクの冒険者ですが、デルモンドと言う犯罪奴隷元小金貨5枚の犯罪者を倒しています。そいてデルモンドを今雇っているのもリールさんです。あと最近SSランクになったホワイトペガサスのメンバーが下手に出るほどの実力です。」

 執事の男性が楽しそうに話す。


「ええ。悪い人じゃなさそうだけど、嫌われたらダメな相手だね。武力じゃ勝てそうにないでしょ?」

 マルコスは、近くにいた騎士に聞く。


「鑑定魔法によると魔力が13万越えています。はっきり言って化け物です。」

 魔法使いの騎士が話す。

「騎士100人が攻撃してかすり傷一つでもつけたら大成功ですね。その100人は殺されますが。」

 別の騎士が話す。


「それはヤバいね。私生きて老後の生活出来るの?」


「怒りを買わなければ大丈夫でしょう。もしも当主がソノマン様だったら…言わなくても分かりますよね?」

 執事は笑顔で話す。


「お父様の様には絶対なりません!何かあったら息子に任せて隠居して妻と仲良く暮らします!」

 マルコスは手を挙げ宣言する。


「それで税収担当は誰にしますか?」


「そうだな。妹のクイナに任せるか。」

 クイナ・ユートリア、17歳で腰まで伸びた金髪の女性。お見合い相手から生真面目、可愛いげのないと言われ婚約者のいない貴族の娘だ。

「計算とか得意そうだし、少しは人と関わりを持った方が良いだろう。」

 クイナは1日中魔法書を読み、趣味の料理を作るのを楽しみに生活している。


「分かりました。クイナ様に伝えておきます。」

 当主からの命令なので、拒否はできない。


「出世のためとはいえ、武力を手に入れたと思って、危険人物に睨まれ無いようにしないとな。」


「そうですね。何かあったら屋敷の者全員リールさんに雇って貰いますので、安心して下さい」

 執事の話に他の執事やメイド、騎士達まで頷いている。


「え?見捨てないでくれよ?」


「そういえばリールさんは、浮浪者だった人に毎日小銀貨の給金で雇っているらしいですよ。普通の3倍ですよ!しかも短時間!役にたつ人材ならきっと給金も良いのでしょうね」

 執事が楽しそうに話す。


「ヤバい。最低リールさん以上の信用がないと皆いなくなる。」

 マルコスはそんな不安に悩みながら生きていく。


 マルコスは、リールよりも人として下だと感じてしまった。







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