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冒険したくない冒険者〜生涯賃金を稼いだら冒険者辞めてもいいよね?〜  作者: 茄子の皮
第2章 王都編 ③貧困街改造計画
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出店希望者達1

 午前10時。


 ロンダール南東地区の広場にリールとユリカはいた。ユキは実家で手伝いをしている。


「こちらがこの街に出店希望者達です」

 サンクが案内をする。


 広場には50人の人達が集まっていた。以前は200人以上いたが、時間と共に減ってきていた。


「大きく分けて、飲食店関係、職人関係、娯楽施設関係の3つに分けています。順番に話を聞いていきましょう。」

 サンクはます職人関係の15人に声をかける。事前に内容は紙に書いて確認している。


「武器防具職人が2人。鍛冶屋8人。調理器具職人が1人。魔道具職人が4人ですね。」

 全員男性でギラギラと目を輝かせている。


「なぜこの街で店をやりたいのか?」

 リールは聞いてみる。


「他の店は腑抜けた店ばかりなんだよ。」

 ドワーフ族の武器防具職人の2人は答える。ココラーンの知り合いの職人達らしい。リールの話を聞いて参加したみたいだ。仲間の頑固なドワーフ達と店をやるみたいだ。


 リールはすぐに出店を許可する。鍛冶屋の4人のドワーフも同じ理由だったためすぐに許可する。

 許可を貰った6人は店の場所や建物をすぐに決める様に伝えて、足早に向かっていく。

 お金は全てリールが貸付ているため、最高の設備を用意するみたいだ。お金を払えないような自信ではとても出店など出来ない。


「いいのですか?」

 サンクが聞いてくる。


「問題無い。職人らしいし自分の力量に嘘はつかないだろうさ。」


「そうですか。それでは鍛冶屋の4人理由をお話ください。」

 サンクは残りの4人へ聞く。


「自分の実力を知りたくて」

「店で評価されないから」

「鍛冶職人なら自分で店をやりたい」

「特別な製品を作りたい」

 4人は思い思いに話す。店をやりたいのは1人で他の3人は、自分の実力を試したり、好きな商品を作りたいだけだろう。


「はっきり言います。あなた達は失敗するでしょう。目的が浅く、実力は普通以上でも商売となると難しいでしょうね。先ほどの人達見たく腕に自信があり固定客が付くなら良いが、おそらく私達ミランダレ商会と同じ様な店になるでしょう。資金力ではとてもミランダレ商会に勝てるとは思えません。」

 サンクは思った事を話す。一般の人だけで無く、ミランダレ商会としても店を出すため、ミランダレ商会に負けないほどの店でなければ生き残れないのだ。

「それでもいいなら出店するがいい。」


 4人は考える。


「俺もまだあなた達を信用は出来ていない。店を出すのは簡単だが、資金力が乏しいなら止めといた方が良い。以前働いていた店での対応が悪かったとしても、この新しい南東地区の店は全て俺が関わっているんだ。下手な店はすぐに消えるから、まずはさっきのドワーフ4人に鍛冶勝負でもして勝って自信をつけたらどうだ?」

 リールは思った事を答える。ドワーフ達に鍛冶勝負なんて適当な事をいったが、実力を知るきっかけになるだろう。


 4人は考える。


「分かりました。自分の実力を確かめてきます。」

 4人はドワーフ達のもとへ向かって行った。



「次は魔道具職人の4人ですね」


「魔道具屋ココラーン以上の魔道具を作れる人はいるか?」

 リールは問う。


 4人は誰も動かず、一言も話さない。


「ココラーンで一回実力を見てもらっていいかな」

 リールは4人に問う。


 4人は頷いている。


「話はしとくからココラーンへ向かってくれ。」

 リールは魔道具でユキに連絡をしておく。

 4人はココラーンへ向かって行った。



「リールさん。ココラーン以上って厳しいですよ。」

 サンクはあきれている。ココラーンは王都上位の魔道具店なのだ。


「ココラーンに勝てないなら出店するだけ無駄だろうさ。ココラーンで雇ってもらえばあの4人も大成功だと思うがな。」


「そうですね。最後に調理器具職人のカルトさんですね。」


 残りは猫の獣人カルトが残っていた。





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