クルカの森
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時刻午前11時。
「いらっしゃいませ、リールさん」
リール達がミランダレ商会に入ると、笑顔で店長ヨキムが話掛けてきた。
「こんにちは。今日も素材の買い取りお願いします」
リールはヨキムの案内で素材の解体場まで向かう。
「いつもありがとうございます。今日は会長もサンクも出ているので私が対応させていただきます!」
ヨキムは嬉しそうに話をしている。
リール達は適当に相づちをつきながら、買い取りが終わるのを待つ。
ビックベアーと虫の魔物を見せていく。
虫の魔物は素材としては買い取りが安いみたいだ。食用にもならないらしい。カラークワガタを見せると興味を見せるが、通行書として使うため数に余裕がない。
お金には困っていないため、ビックベアーだけ買い取ってもらう。
「そういえばクルカの森でアサシンスネークの討伐依頼が出ていますよ」
ヨキムが世間話として話す。
「アサシンスネークはAランクの魔物で皮も肉も高級素材ですからね。ミランダレ商会としても、ぜひ確保したいですね。」
「クルカの森ってどこだ?」
リールが不思議そうに聞く。
「ここから馬で1日程の距離にある森ですよ。あっちの方向ですね。リールさん達は、アストロから来たなら多分通ってきてますよね?」
「ほら、途中休憩した場所よ」
ユキが教える。
「ああ、あそこがクルカの森なのか。」
リールは森の名前なんて知らない。最近ビックベアーを倒してレベル上げをしていた森だ。
「普段はビックベアー系統やウルフ系統の魔物が多い森ですが、珍しくアサシンスネークの目撃があった見たいですよ。Bランクの冒険者では気が付く前に毒で殺されてしまいますがね。冒険者が被害にあって発覚したみたいです。」
発見した冒険者は仲間がやられ、一目散に逃げた為、冒険者ギルドへ報告したらしい。
「そうか。アサシンスネークか。見つけたら倒しておくか。」
リールは適当に答える。
「リールさん。俺がやられそうになった蛇って違いますか?」
リールが毒の結界を越えてきた蛇を思い出す。
「これか?」
リールはマジックバックから、黒い2メートル程の蛇を取り出す。
「おおお!アサシンスネークですね!もう討伐していましたか。」
ヨキムが驚いている。解体している職員達も珍しそうに見ている。
「普段はもっと魔王領の近くに生息している魔物ですが、稀に離れた場所までくる事があるんですよ。」
「そうか。魔王領にはこんな魔物が沢山いるのか。」
リールは毒の結界を越えてくる魔物達を考える。今の強さではとても複数の魔物には対応出来そうにない。
「俺もまだまだだな。」
リールは表情を曇らせる。ユリカも思う事があるのだろう。自分の力に自信が無さそうだ。
「何でそんなに落ち込んでるのよ。今は喜ぶべきでしょ!」
ユキが元気良く言う。
「そうだな。まだまだ強くなる事は出来るからな。」
「アサシンスネークは、冒険者ギルドに報告が必要なので買い取りはまだできません。買い取り希望の場合は、ぜひもう一度お越しください」
「分かりました。素材は欲しいので、肉の買い取りをお願いすると思います。」
「分かりました。それでは今回の買い取りはこちらです」
リールは買い取ってもらったお金を受け取る。
用事も無いためミランダレ商会を出る。
「ありがとうございました!」
ヨキムが店の外まで出て見送っている。
「次は冒険者ギルドだな。」
リール達は冒険者ギルドへ向かって歩く。
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